東奔西走の法主さん、お身体を大切に

毎月、名古屋に二日、東京事務所に八日から十日、他所に出掛けられることも多く、厳格な食事制限をしておられますのでご苦労されてます。

身体の苦痛は口にされることはありません。睡眠時間が長くなるだけです。

体重の変化には敏感で百グラム単位の変化に神経を使われています。

法主さんは願力(がんりき)を格別に大切にしておられます。皆さんも願い事が成就(じょうじゅ)すると喜ばれます。願力は継続して良く願うことによって大きくなるようです。

誤解してはならないことは、全力を尽くして願っても鉛は金になりません。説明出来ないことを奇跡と言うようですが、法主さんは奇跡は軽々しく認められません。

人と人との出会いに奇跡は認めておられるようです。目から鱗が落ちるような解説は毎日のようです。

良い縁が結ばれる、良い人と巡り会うのは、観音院の特徴です。

縁を切ることを、縁切り祈願といいますが、これは難しいそうです。

最近、東京事務所で僧侶の養成講座を開設していますが、良い人々が次々と来られ大きな希望を持っております。本当は名古屋だ、大阪だと特定せず、諸方に出掛けたいと言っておられます。

テレビ会議システムは大変に結構ななもので、法主さんが外出されても、何処でもお話しが聞けます。画像と音声が双方向で滑らかに流れることは、私達や信徒さんにとって大きな安心になります。画面と音声の質は、すでに普通のテレビと同じ感じです。しかも電送料は無料なのです。

法主さんが外出されて、一番困っておられることは食が細い、動物脂肪を避けられる傾向があることです。

適量は「お結び」で二個、「巻き寿司」で一本の半分くらいが丁度です。

夜は原則として出歩かれません。天候には敏感で、雨天や極端に寒い日や暑い日は外出されません。これは我侭では無くて、信徒さんに心配を掛けないために素直に従われているのです。

運転もお上手ですが、やめられたようです。お酒は一滴も飲まれません。喫煙も止められたようです。

話題は豊富で相手次第で相当くだけたことも大丈夫ですが、行為は絶対に参加されません。法主さんの親切や優しさは愛情とは明確に異なるものです。

テレビで決まった番組を視聴されません。映画は時々鑑賞されますが暗い筋は好まれません。貧乏物語も嫌なようです。

辛抱とか苦労ものは、好まれないように思われます。ご自分の感情をゆり動かされるのがお嫌なようです。映画などで心を動かされるのは嫌なようですが、実際には交際のある人の話には強く同情されます。放置すると寺の運営は成立しません。

そのような理由でお一人で物を購入したり、契約したり、金銭の貸借をされてはならないとの内規があります。

ご自分の財布にある金銭は全部み仏さまのものだと思っておられるようで手持ち金がある時は、お寺の必要経費も全部支払われます。借金をされないし、買い掛けもされません。ご自分の私生活といったものはありません。

行動されるのは、全部が寺のため、信徒さんのためと限定されます。

最近、非常に注意されていることは健康管理で、一日でも長く生きて皆さんの役に立ちたいと願われています。

四苦八苦なんてとっくに解脱されている筈が、皆さんに対する思いやりとみ仏さまには強い関心を持ち続けておられます。それについてお尋ねすると「明確に関心は一切無い」と思いもしない返事が返ってきます。

僧侶養成講座を受けたいと願われる人に、過去の経歴や性別、学歴、出自、国籍など一切問われません。唯一中学卒業程度の年齢以上、非常に寛容で、これは、掃除をしていて覚った釈尊の弟子の事を例とされました。何か仕事をしていて、自立している人なら一切差別されることはありません。

法主さんは小学生高学年で原爆で兄弟を失われ、中学一年で広島大学教授の元で書生をして自立され、余程辛い経験をお持ちなのでしょう。過去のことは何も話されない、映画でもドラマでも辛抱・貧乏物語は嫌いだし、過去のことは変えようも無いし、反省しても仕方が無い。同時に、現在、困難に直面している人に親身になって相談に乗られるのだと古い世話人に聞いたことがあります。

過去を語るな。他人を傷つけ、自らも傷つくと言われます。済んだことは全部忘れられる。何が起きても立腹されない。毀誉褒貶を気にされない。もしかすると、過去の経験の積み上げから導き出された法主さんの自然の経験的性格かも知れません。

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