光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十九

前回は早朝の加行「後夜行」を終えたところまでお話いたしました。 今回は後夜行の後、壇上伽藍の参拝に出発する前の様子をお伝えしようかと思います。 持仏堂で解散後、次の集会まで十分から十五分程度の時間を与えられた生徒は、各々後夜行の片付けに...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十八

前回に引き続き、加行期間中における専修学院の一日の流れをお話しいたします。 専修学院での加行は早めにその座を終わらせたも、全員の行法が終るまで法界定印(観音院二階客殿にいらっしゃる大日如来様が結んでいらっしゃる印がこれになります)を結んで...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十七

今回はページの都合により、縮小版でお送り致します。 前々回は行の開始時に華香炉(樒)を持ち、一同揃って投地礼をするところまでお話をいたしました。 ここからは、加行の進行度により作法が変わって来る所が有るので、全体に共通した部分を掻い摘ん...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十六

先月の修行日記で私が着用していた衣帯について、ご質問を数件頂きましたので、今回はその事について写真を多めにお話させて頂きます。 この茶色の法衣は上半身の「褊衫」と下半身の腰巻「裙」に分かれています。専修学院内では両方まとめて「褊衫」と...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十五 後半

余談ではありますが、時間を奪われるのでお説教は無いにこしたことは有りませんが、実を言うとその場で即座に雷を落として貰えるのが一番助かるのです。それと言うのも、遅刻者が多い場合や何か不始末が重なっている場合は「あとで楽しみにしていろ」とでも言...
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光然の高野山修行日記 ・十五 前半

前回横道に逸れて伝えきれない事も多くありました。引き続き、四度加行一日の流れについてお話いたします。 加行に入る前の準備を終え、持仏堂の左右に分けられたそれぞれの座坪で如法衣(お袈裟)を身に付けて、護身法と呼ばれる印を結んだ所までが先月の...
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光然の高野山修行日記 ・十四 後半

話を戻しましょう。 火舎、塗香、樒の用意が完了したら、日が昇る前に日直が汲んだ井戸水、「閼伽水」を仏器に少量注ぎます。 「閼伽水」はその日に汲んだ物のみ用いる事が出来るので、こればかりは前日に用意する事は出来ません。 そうして全体...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十四 前半

四度加行が始まると、学院生活にも変化があります。今回は一学期との比較も含めた朝から始まる流れをお話いたします。 起床の鐘が鳴らされる時間が一時間早くなり、朝五時から四時となりました。たった一時間の変更ながらも睡眠を求める体には大きな変化と...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十三 後半

■九月四日(金曜)始業式・伝授 九時:始業式。そのまま続いて白袈裟から如法衣(観音院でいつも身に付けている黄色い御袈裟)に付け替えて「理趣経」「護身法」「十八道」加行の「折紙伝授」を受ける。 この折紙伝授はその加行を受けるに足る資格を...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十三 前半

前回で一学期も終わり、夏季休暇を挟んでいよいよ専修学院修業生活の目玉。約百日間に及ぶ修行の日々「四度加行」が幕を開けます。 それまでの学院生活とどんな違いがあったのか、何をして過ごしていたのか、どのような教えを受けて来たのか。 お伝えし...