釈尊の説いた四諦八正道について

釈尊が正覚(しょうがく、悟りを開かれる)の後、鹿野苑(ろく
やおん)での最初の説法に「四諦八正道」という教えが説かれそう
だ。
 「四諦」とは、「苦諦」即人生の実相は「苦」であると知り、
「集諦」即「苦」の原因は「煩悩」である。
「滅諦(めったい)」は「苦」の原因を知り、「我執」の心を無く
した平静な悟りの境地が涅槃であるそうだ。「道諦」は苦のもとで
ある「我執」を超えるためには「八正道」が必要だそうだ。

 法主さんは、四諦は解脱されたから今は涅槃の境地に住んでおら
れる。

 「八正道」とは、「正見(しょうけん)」-正しい智慧(ちえ)。
「正思惟」は正しい思索。「正語」は真実のことばを語ること。
「正業」は正しい行為。「正命(しょうみょう)」は清らかな生活。
「正精進」は正しい努力。「正念」は正しい思いをもちつづける
こと。「正定(しょうじょう)」は心の安定を保つことだそうだ。

 釈尊がご存命で、お会いできれば、それからどうする、とお聞き
されたいのだが、遅く生まれて来れたので残念なことです。

 このような四諦八正道は、僧侶も一般の人も、お釈迦様に説かれ
るまでも無く、自然に理解できることです。

 八正道では何が「正」かが問題で、正邪の判断は、人それぞれが
異なる考えをもっておられるので、それが一番大きな八正道の課題
かも知れません。
 無欲の程度も、問題であり課題です。法主さんは、差し上げない
限り、求められません。職員が迂闊(うかつ)に気がつかずにいる
と絶食になります。夏物とか冬物とといったことにも無頓着です。
掃除や洗濯などはご自分でされます。
 しかし、備え付けの冷蔵庫の中を点検されるようなことはありま
せん。
 財布の中に幾ら有るかも知っておられないのです。旅行される時
には職員が途中で不自由が起きぬよう配慮しています。一人で物を
買われる習慣は皆無です。
 若しかすると「正」の判断は、職員や役員の判断に任せておられ
るのかもしれないと、責任を感じます。

 常識は変化するものであり、人により微妙に異なります。法主さ
んは自分の常識を絶対とは考えず、職員や役員の平均的判断、乃至
常識を採用しておられるとしたら、責任が重大です。

 法主さんは、過去の事を話すのは嫌悪といっても良いほどです。
金銭の貸借はされません。気に掛けることは何もないように、身辺
整理がなされています。過去の辛いことや、騙されたようなことも
全部忘れておられます。恨みなどは一切聞いたことがありませんし、
愚痴なども聞いたことがありません。恩讐(おんしゅう)を超えて
平穏静謐(せいひつ)に思えるのです。

 察するに、凡そ一切の煩悩や欲望を解脱(げだつ)されて、人生
の実相は「楽」と読み替え得るところまでの境地におられるように
思われるのです。
 八正道は、法主さんにとって努力も精励もなく自然の日常でしょ
う。
 法主さんにとって過去は何も無いように思われます。将来につい
ても明日をも知れぬ寿命だからと、一切の約束をなされない、み仏
さまと同じように無条件で、慈悲とか、優しさとか、愛のような、
法主さんと面談できた人や何かの約束をもらった人は幸せな方です。

 徹底した性善説の持ち主でおられます。八正道は目的では無く、
悟りの道標、手段に過ぎないそうです。
 四諦、八正道も、十善戒も、知らない言われますが、お尋ねした
タイミングが悪かったと思います。

 法主さんは、愚痴や被害妄想には全く馴染めません。どちらも、
現在と無関係で、人を不幸にするものだからです。
 ですから、愚痴や妄想を聞いてもらわれた人は余程幸運なことで、
二度と愚痴を言わず、被害妄想を起こさぬよう努力してください。
愚痴を聞かれることは大変な負担のはずですが、さりとて、愚痴が
辛いと愚痴をこぼされることは絶対にありません。
 愚痴も、被害妄想も、不幸に直結する近道です。

 金銭を貸して戻って来ないと嘆くのは、お人好し、そのものです。
貧乏神と仲良しなのです。このような交際は断ち切ってください。
お金を借りると、債鬼に追われます。鬼になったり、鬼に追い掛けら
れるのは止めましょう。
 将来の収入を返済原資としてローンを組むのは、今からは大変な
苦労を背負い込むことになります。

 法主さんは債権も債務もありません。お金が貯まり、現金で買え
るようになるまで待て、と言われます。手形などは、なるべく使わ
ないで済むような経済状態を是非とも築いてください。観音院も、
職員も、同様にしています。投資をする時は最初から捨てたつもり
が大切な心得です。捨てたつもりの投資なら株券が紙切れになろう
と気にすることは一切無いと思います。保険は最小限度にします。
堅実な生活が確実な幸福を築くことになります。

文責・観自在編集部

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