皆さんのお役に立つためのみ

法主さんは六十八歳、とても元気に毎日を過ごしておられます。
 朝は何時ごろ起床されるか誰も知りません。食事八時丁度、納豆とか生卵
に漬物、スープ程度、食事は朝晩の二食で昼食は食べられません。とても小
食でご飯は茶碗にそっと一杯。お昼には牛乳コップ一杯。粗食というよりは
いろいろなお仕事の間に仕方なく食べ物を摂っておられる感じです。お食事
は職員が交代で調理しています。
 お酒は一滴も飲まれません。お客様との珈琲だけが嗜好品だと思います。

 夕食は六時ころ、七時にはテレビのニュースを見ておられるようです。
 就寝は遅くても九時か九時半、皆さんと外出されても九時半までには住職
の待つ寺に帰られることを鉄則としておられます。
 外出には職員か役員が同伴し、一人で出られることはありません。同伴し
た人は法主さんに絶対に間違えが起きぬよう面倒をみる義務があります。
 外出される時は例えば映画を鑑賞されるとしても職員と一緒です。

 法主さんは監事の立会い無く契約されたり、印鑑を押されたり、物を購入
されることは絶対にありません。
 「私は法人を代表しません、一切の契約には監事会の決議が必要です」と
名刺に印刷してあります。
 観音院には五十名の評議員と十名の責任役員と三名の監事がいます。
 監事は法主さんや住職さんの発言をその場で訂正する権限を持っていて、
役員会の決議と異なる言動があった場合は監事が単独で役員会を開催し、議
長として法主さんや住職さんの非違があれば正すことができます。

 法主さんは預金通帳も印鑑も全部事務所に預けておられて、若干の現金を
持っておられます。外出時は財布や携帯電話などは着物と紐でつないでおら
れて、あれなら紛失されないと思います。
 シャツやネクタイのプレゼントは多く、暫くすると信徒さんに差し上げて
おられるようです。帽子は沢山お持ちですが、サイズが六十センチで、合う
場合と合わない場合があるので、そのまま置いてありますので全部で二十個
くらもお持ちでしょうか。
 大変に物持ちの良い人で大切にされますので、文房具などは五十年物も使
われているようです。

 洗濯はもちろん、トイレや風呂はご自分でなされます。清潔好きでタオル
や手拭は一度使うと必ず洗濯をしておられます。剃髪は毎日、四十年間の習
慣ですが几帳面ですね。

 毎朝、霊廟で礼拝されていますが、日常座右にお祀りされていた薬師如来
立像と阿弥陀如来坐像、阿修羅立像を正月から縁日には皆さまにも礼拝して
いただけるよう準備されています。
 何れも大変に立派なもので、後ろに金胎曼荼羅、左右に吉祥天と毘沙門天
をお祭りしておられます。

 法主さんはプライバシーを全くもっておられません。家族よりは親族、
親族よりは参詣される皆さんを大切にされていて、順序を間違われたことは
絶対にありません。

■法主さんはパソコンが好きだとかカメラが好きだとか、変な噂がありま
 すが、事実無根とは言えませんが、実際にはパソコンやカメラも文房具
 以上でも以下でもありません。

■法主さんは自分の専用という考え方をもっておられません。居室という
 観念も無いように思います。観音院と法主さんは皆さんのものです。
 相談しながら適切に維持管理しましょう。