慈悲と真実を示されて燦然と輝かれる

平成十年八月に英国から帰国された大日如来さまは、最高水準の技術を有する現代佛師に依頼して丁重に修復がなされていました。冬至明けの昨年十二月二十二日お帰りになられて、須弥壇中央に安置し開眼法要を執行しました。

大日如来は真言の教主であられて観音院では切望されていたみ佛さまで稀有な吉祥事であります。

一六九三年、元禄六年、大佛師・宮内法橋さんが謹刻されたのは、約三百年昔のことです。明治の廃仏毀釈で海外に渡られ、イギリスのロンドンで見つかり、飛行機で神戸に帰られ、百年かけて世界一周をなされた珍しいご経験をもたれ、今般、造像の時と同じように金箔を貼り、まるで昨日謹刻されたように燦然と輝いて慈悲と真実を示しておられます。大変に有り難く、観音院の本堂がみ佛さまのご威徳で輝いています。

大日如来は諸佛、諸菩薩の源と位置付けられるみ佛です。普門総徳のみ佛で、密教能説の教主にあらせられます。また、金剛界大日如来がお越しになられたことは、何れ胎蔵界大日如来のお越しになる展望のご縁となるものです。

佛龕式永代供養壇完成 三尊他諸佛諸菩薩がご守護

冬至以来いろいろと吉祥事が続き、感激しています。また法主さんの考えられた三尊の佛龕(ぶつがん)型の精巧な永代供養のできる佛壇が完成しました。

蓮台にお骨や遺品、戒名などを入れる部分があり、閉じて幅十四センチ、開けて二十センチ、高さ二十四センチ、小さな狭い部屋でもおまつりすることが可能です。

お寺で永代供養を引き受ける際などに粗末にならない配慮がされています。手彫りの見事な細工で内部には諸佛諸菩薩が沢山彫刻されていて、数百万円する高価な佛壇に掛け軸のみ佛さまがまつられている場合よりは、はるかに有り難いものです。

制作には約三カ月の日数が必用で、三月中旬にとりあえず百本が観音院に届けられます。

これは家庭では場所を取らず、かつ丁重なまつり方、お寺では永代供養のお位牌としておまつりできる画期的なものと期待されます。

本来は僧侶が旅行に際して携帯して持ち歩けるよう工夫されたものと思われますが、その下に蓮台を付けて、後部に戒名や施主名を彫刻して、台座に遺品や経典などを内蔵することができます。

現在、落下試験、揺れ試験など従来の佛壇に比較して検査していますが、構造が単純なだけに納めてあるものの保存性や破損などについて比較していますが、結果についてはより安心できます。

将来はチタンなど、耐火性のある材質も検討しています。

従来、観音院のインターネットホームページはニューヨークのラピッドサイトにファイルを預けていましたが、コバルト3で10ギガの容量のある独自のサーバを構築し、国内の二次プロバイタブの光回線に直接接続で預かってもらうことになり、冬至明けの二十二日に移転しました。これにはドメイン約百個が収容可能になります。

大人もお勉強する

子供が勉強をしてくれると親は嬉しいですね。良く勉強する子供は将来が楽しみです。で皆さんも私たちも勉強して、いろいろあって大人になったわけですが、最近の世の中の進歩は激しく、新しい技術や今までに無かった品物などが日常に這入ってきて、子供さんには扱えても、大人には扱えないものや事柄が増えてきました。

大人が全部、頑是無い子供にされたようなもので、情報は世界中を駆け巡り、自動車メーカーの世界最適調達を可能にして、人件費の低い地域と日本のような高賃金の企業が同じ土俵で相撲を取らなくてはならない事情になって、これでは堪りません。

人間の欲望は際限もなく光ファィバーに乗って、上手に使えるものが、利益を追求できる世の中ができてしまったのです。

株の売買でも、物品の売買でも情報戦争が日常化したのでしょうか、単にインターネットにアクセスできるのは当然のことで、今年中に広島ではネット選挙のテストがされる計画だそうですが、アクセスできない人は民主主義からも外されてしまいかねないですね。

観音院でも昨年からフロッピーはCDRWに媒体が変化し、パソコンの固定ディスクが10ギガから60ギガに大きくなり、このような変化は尋常ではありません。その上にキーボードを叩かずに音声で入力するシステムとか、大変なようで勉強すれば楽になります。

最近、皆さんから頼まれてパソコンの購入から接続、取扱いの面倒を見る機会が増えて、昔の寺子屋は読み書き算盤、今の寺子屋はパソコン教室に変化しました。

法主さんの応接机の上にはパソコンが置いてあります。詳しい人には教えてもらい、聞かれる人には教えてあげる。聞くは一時の恥聞かざるは一生の恥というようなオーバーなものではなくて、自然に教え合える環境を作られています。良く知っている人は法主さんに教えてあげてください。知らない人は遠慮なく聞きましょう。

中学、高校生が株の運用を学校で擬似体験する時代、預金者の自己責任、何でも安全だった時代から、自己責任で年金まで自分で運用しなくてはならないことになるそうですから、大人の皆さんも一生懸命に勉強してください。

肩凝りに効く銀杏

テレビ番組を見ていたら銀杏の実を炒って、薄皮と一緒に一日十粒、子供は五粒くらい食べると血流が良くなって肩こりや冷え性に効くとかで、早速に試してみましたら、食べてから効いたような気がするまでに三十分。

実の硬い皮を少し傷つけて、電子レンジの強で四十秒、薄皮を丁寧に取って実と一緒に食します。

酷い凝り性の人で、一度食べたら楽になって止められなくなるように効いた場合もあるそうです。

人によっては動悸が亢進して息苦しくなることもあるそうです。

たくさん食べると死ぬこともあるそうですから、民間療法は怖いと思います。銀杏の葉っぱから抽出された栄養補助食品も売られていますが、体質によっては発疹、胃部不快感、下痢などを引き起こすこともあるそうです。要注意。

ものは試しですが、夜中に三度おしっこに起きていた人は一度、一度の人は朝までぐっすり眠れるとか、但し、絶対に、お勧めしない無責任なお話です。みなさまのご多幸を祈ります。