慈しみの心をもって、心の修養を積みましょう

■今年は九月二十一日は十五夜、二十三日が秋分の日です。
 お彼岸は年二回、春分の日と秋分の日を中日とする前後三日間の
七日間ずつをいいます。
 国民の祝日に関する法律によれば、春彼岸の「春分の日」は自然
をたたえ、生命を慈しむ日、秋のお彼岸の「秋分の日」はご先祖さ
まを敬い、亡くなられた人を偲び、ご恩に感謝する日でもあります。

■「彼岸」は、梵語のパーラミター(波羅密多)の漢訳「到彼岸」
からきた言葉で「迷いの世界から、悟りの世界に到る」という意味
です。幸せになるため—-彼岸に渡るために実践する六つのこと。
施すこと、戒を守ること、耐えること、精進すること、心を安定さ
せること、仏法に基づく考え方をすること、です。

 お彼岸は、こうした仏教の教えを実践する「心の安全運転週間」
ともいえるでしょう。
 ご先祖を偲び、自分が今あることを感謝して、命の尊さを親族で
思い合い、この世をより善き社会にするよう精進したいものです。
▼お彼岸参りの際に、ご先祖さまに対し「私はどのように生きるか、
何を目標としているか、そして、人生を充実させてどのように死ん
で行くか」考えてみてください。
 もし分からなかったら、お寺の住職さんに「どう考えるべきか」
相談に乗ってもらいましょう。
 法要に会って経典の意味も教えてもらいましょう。僧侶は人生と
生死については専門家ですから、法話の中に、自分の人生にとって
の指針をみつけてください。

▼「彼岸」の仏事は現世で生きている人々の考え方が最大のテーマ
になっています。死後は「お浄土に往生したい」、そのために何を
すべきか、実践が大切になります。
■仏教の教義はとても自然で平和的なものです。意識しないまでも
日本人の大半は仏教徒といっても過言では無く、過去千数百年に
わたり仏教文化が根付いています。
▼仏教徒に限らず、全ての宗教は平和を願い、争いを避けているは
ずなのですが、難しいですね。

■この世は苦厄が多く、大半のことが思うようになりません。特に、
親兄弟や子供を思うようにしたいと思うとたいへんです。家族各々、
別の人格があり、価値観も能力も体力も知恵の程度も異なります。
言い争って破綻させてはこの世の地獄。忍耐に辛抱、諦めが肝心。

▼老後は子供に依存しないように心積もりして、多くを期待しない
で子供を大切に育てることです。
▼皆さんからの多く相談の中には、裏切られたとか、騙されたとい
う恨み事が多々ありますが、人生、何ごとも思い通りにいきません。

▼友人関係も雇用関係も、全ての人間関係は、なすべきことをして
大きく期待しないことです。
 親切は自分のためにするものです。

お彼岸にあたって
■彼岸は、自分の目標を確立し、より善き生き方を求めること、そ
のものです。法律に触れることをしない、できるだけ優しい人にな
る。自立して、世のため人のために尽くしたいですね。
■全てのものは、自分の期待通りにはならないと思い、正しく考え、
諦めるなら裏切られることも無く、怒り憎しまずに済みます。
 この世に確実なものは何一つありません。謙虚に、自分でひとつ
ひとつの幸せを築くことです。

■昨年の九月にはアメリカ貿易センタービルへの旅客機激突という
テロの大惨事が起きました。最もしてはならないことは戦争です。
大変な破壊と多くの殺生を伴います。人間は生きて行くことに価値
があります。日本を、世界の国々を戦争させることだけは絶対に防
ぎたいものだと思います。
▼次に大切なことは、自殺しないで、耐えて頑張ること。どなたの
命も尊く、ただひとつのものです。
 物は失っても再度入手することができますが、生命は享(う)け
難く、何ものにも変えられません。
死ぬほどの思いなら何でもできることを確認しましょう。生き抜く
ことを優先して考えてください。

■九月は季節も過ごしやすくなり、養生の秋、勉学と読書の秋です。

▼何でも良いですから良く考え、良く知識を集め、良く本を読み、
他人の意見も聞き、勤勉に勉学し努力してみましょう。

▼勤勉と誠実と学習を繰り返して行けば、いくつになっても怖いも
のはありません。勇気をもって生き抜いて参りましょう。
 彼の岸に皆さんそろって渡り切れるように、み仏さまに熱い祈り
を捧げます。皆さん元気になってください。

■仏教の十善戒の「不殺生」を生きとしいけるものを大切にする、
相手の立場で考える、いたわり、慈しみ、思いやりをもつこと、と
解釈すれば、人生において極めて高い倫理となります。
▼殺生な行為、ものを粗末に扱うことも、浪費することも、他人を
苛めることも、安心して働く場所を与えないことも、安心して住め
る場所を与えないことも、老後を安心して過ごせないことも、全て
不殺生に反することになります。

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お彼岸を考える

■秋彼岸は太陽が真東から上がり真西に沈みます。昔は太陽に沈む
真西に阿弥陀如来のおられる浄土を念じて極楽往生を願いました。

▼「彼岸」とは文字通り、「彼(か)の岸」で「迷いに満ちたこの
岸から悟りの彼の岸」を願う日でもあります。
 彼岸に渡る方策、修養の方法として「お念仏」を唱えることや
「十善戒」を護持するなど、いろいろあります。
 彼の岸を来世と思っている人もあるし、現世で浄土を創りたいと
考えている人もあります。

■観音院の法主さんは仏教の「十善戒」と「八正道」で彼岸に渡れ
ると言われました。
 「八正道(はっしょうどう)」とは、正見・正思惟・正語・正業
・正命・正精進・正念・正定。
 すなわち、正しい見かた・決意・正しい言葉・行為・生活・努力・
思念・瞑想のことです。
 八正道は、悟りに至る方便の船です。実践する船を傾けないよう
に乗り続けていることが大切だとも言われます。怒ると船から落ち
てしまったり、もう駄目だと安易に下船してしまわないようにする
ことが大切だそうです。

▼「方便(ほうべん)」とは、人を教え導く手段で真理に誘い入れ
るために仮に設けた例えで「船」と言いました。
▼「嘘も方便」とは目的のために利用する便宜の手段で、時に嘘を
使わねばならないこともあると言うことですが、「嘘」はいけません。
彼の岸とか此の岸、渡る船に例えたのは、全部方便です。

■秋の彼岸には、来年の春の彼岸までに「やることの目標」を考え
ましょう。何事も、丁寧に親切にすれば不景気も乗り越えらるます。
▼受験される学生さんは、自分の目で見て、口に出して、耳で聞い
て、手で書いて、何遍も繰り返してみましょう。
▼自立、自活して親を泣かすことなく、世のため人のために役立つ
ような人間になりたいものです。
■彼岸の都度、自分の目標を点検し実行に励まれると善いでしょう。
横着と手抜きは地獄の一丁目。
▼彼岸には、悪癖と悪友と切れる決心をする、健康診断を受ける吉。
▼禁酒禁煙禁博打、ツケで物を買うと凶。質素倹約は大事な心掛け、
礼節が人間として常に大事。

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著者・加賀 博(かが・ひろし)さん
略歴・慶應義塾大学卒業。沖電気工業㈱、
  ㈱リクルートを経て独立。㈱ジリオン代表取締役。
  ㈱ジーアップキャリアセンター取締役会長。
  これまで千社を超える企業の経営コンサルティングに携わる。
  東京商科学院理事、東京法化学院理事兼任。著書多数。
▼幅広く活躍されている加賀さん、仏縁厚く、観音院で得度を受け
 られ(僧名・勧善)、経営コンサルタントとして、世のため人の
 ために尽くしたいと精進されています。
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