去年のこの頃は、なんて思わないこと

この一年を回顧(かいこ)すると 感無量のものがあります。
 小泉総理も田中前外相も鈴木議員も同じことを考えておられるか
も知れませんね。毀誉褒貶(きよほうへん)は有りがちなことです
が、これほどの評価の変化も珍しいことです。
 個人的には全く存じない人たちですが、何れも知っていれば頼り
になる人たちだったと思います。

 私個人の一年の回顧と言えば、多くの人を見送り、多くの誕生を
知らされ、皆さんと悲喜こもごもでありましたが、どちらかと言え
ば十善戒を大切にして日常に大きな変化は感じませんでした。
 僧侶は、斡旋することも収賄することも何かを思い通りにしたい
ことも無く、その日その日を誠実に礼拝して生きるだけで、刑法に
触れることも脱税をすることも無く、心痛せずに過しました。

 あれをしたい、これを欲しいと考える立場に無いので、欲求不満
も感ずることなく、皆さまのいろいろなご相談に乗って、ご希望が
達成せられるよう祈願したり、ご供養したりしています。

 ニューヨークの貿易センタービル倒壊テロ、アフガニスタンで
はタリバン政権の崩壊、それでもビンラディンはテロを予告して
いますし、パキスタンも砲声の絶える日は遠いようです。

 日本も経済的に大変だし、世界的規模の経済も大変です。企業の
破綻も多く、犯罪の発生も増える傾向、政治不信、食品の品質問題
など心配なことも多々ありますが、少子高齢化傾向の中で一番心配
なのが、倫理の荒廃です。
 お盆にはみ仏さまを大切にすること、思いやりを大切に、相手の
立場で考えることの大切さなどを家族で考えましょう。

相手の立場で考える

お盆に仏事を営むことは、具体的にはお坊さんに読経してもらい
墓参りをすることだけでは、済みません。
お盆は家族一族が仲良くする機会であり、合わせて良く話し合っ
て「思いやりの心を持ち、相手の立場で考える」ことができるよ
う倫理観の向上を願いましょう。

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