参拝の仕方・入試特別護摩祈願

ご参拝の皆さまから「御佛(みほとけ)さまには、どのようにお参りしたら良いのでしょうか」というご質問をよく頂きます。そこで、今回はお参りの仕方のお話です。

合掌礼拝(がっしょうらいはい)
観音院にお参りされたら、山門を入られる前に、まずは本堂に向かって手を合わせて一礼します。
御佛さまを拝まれる時は合掌礼拝をされるのが基本です。
境内(けいだい)に入られましたら最初にお地蔵さま、次に萬倍さまにお参りされてから、本堂の前でご本尊さまにお参りします。
お帰りになられる時も、山門で本堂に向かい合掌礼拝します。
日切地蔵(ひぎりじぞう)さま
観音院のお地蔵さまは、日数を決めてお参りすると願い事が叶う「願掛け地蔵さま」として有名です。
参拝日数は二十一日、七十五日、百八日と吉祥の数を目安に決められると良いでしょう。
お願い事が大きくなるにつれてお参りの日数も多くお約束します。
お参りは、合掌礼拝されてから杓(ひしゃく)で静かに水をすくってお地蔵さまにお掛けします。
次に、合掌されたままでお地蔵さまのご真言(しんごん)を7回お唱(とな)えします。

日切地蔵菩薩真言
おん かかかび さんまえいそわか

最後にもう一度、合掌礼拝します。
萬倍(まんばい)さま
境内左手の赤いお社(やしろ)の萬倍さまは商売繁昌、家運繁栄の福の神さまです。
福徳知恵を万倍にして下さることから、学業成就・入学試験合格祈願に人気です。
お参りは、合掌礼拝されてから柏手(かしわで)を二回打ちます。
次に、合掌礼拝されて萬倍さまのご真言を7回お唱えします。

萬倍稲荷真言
まんばい

再び合掌礼拝し柏手を二回打ち最後にもう一度、合掌礼拝します。
本堂(ほんどう)前
ご本堂の前では合掌礼拝されてから大日如来(だいにちにょらい)さまのご真言を7回お唱えします。

大日如来真言
おん あびらうんけん ばざら だと ばん

最後に再び、合掌礼拝します。
本堂でのお参りの仕方
ご本堂には合掌礼拝して入ります。お参りは中央の佛足跡(ぶっそくせき)の前でします。
初めに合掌礼拝され、両手で佛足跡を撫でて額を付けて拝みます。
次に、合掌されてお釈迦さまのご真言を3回お唱えします。

釈迦如来(しゃかにょらい)真言
のうまく さまんだ ぼだなん ばく

最後にもう一度、合掌礼拝します。
五鈷杵(ごこしょ)は合掌礼拝されてから、両手で撫でてお力を頂き、再び合掌礼拝します。
内陣(ないじん)礼拝・お焼香
本堂奥の内陣へは僧侶の案内がないと入ることが出来ません。
ご法要の途中でご焼香(しょうこう)がありますので、案内の僧侶に続いてお進み下さい。
内陣へは合掌礼拝されてからお入り下さい。段を上がられましたら釈迦涅槃図(しゃかねはんず)の前で合掌礼拝します。
八祖(はっそ)さまの前では、お一人づつに合掌礼拝します。
胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の前で合掌礼拝されましたら、ご本尊さまに合掌礼拝されてから更に段を上がります。
御佛さまの前では合掌礼拝されながら進みます。中央のご本尊さまの前で、ご焼香をします。
ご焼香は合掌礼拝されてからお香を少しつまんで額(目の高さ)に押し頂き香炉(こうろ)に注ぎもう一度、合掌礼拝します。
大数珠(おおじゅず)のお加持(かじ)がある時は、合掌されてお加持をお受け下さい。
段を下りられましたら、ご本尊さまの方を向き合掌礼拝します。
続いて金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)、八祖さまに合掌礼拝されながら進みます。外陣(げじん)に下りられましたら内陣の方を向き、ご本尊さまに合掌礼拝されてからお席にお戻り下さい。
客殿(きゃくでん)
本堂二階の客殿は皆さま方が護摩木(ごまぎ)を書かれたり、ご法要までのお時間を待たれる時にご自由にお使い頂いています。
客殿に上がられましたら席に着かれる前に一番最初に、御佛さまにお参りします。
御佛さまの前に座られましたら合掌礼拝してご真言を7回ずつお唱えし、再び合掌礼拝します。
観音院は合格山
観音院の山号は「合法格物致知山」略して「合格山」といいます。
入学試験を控えた受験生の皆さんに、大変に縁起の良いお寺として知られています。
入学試験合格祈願はお札(ふだ)やお守りのご祈祷(きとう)だけでなく、護摩木もお願い出来ます。護摩木は前もって預けられて試験日に拝んで頂くことが出来ます。
「二十一支特別護摩祈願」「百八支特別護摩祈願」は日頃の実力を余すことなく発揮し、精神集中のご加護を願い吉祥数の護摩木をお供えする特別祈願として有名です。
「般若心経ロウソク」は二日、三日と続く試験の間、灯し続けられて進むべく道を照らす希望の光となり、御佛のご守護を頂きます。
試験日にお持ちになる「筆記用具」を拝んで頂くことも出来ます。新品でなくとも普段に使い慣れた物で結構です。ハンカチなどの身に着ける物も拝んで頂けます。
拝んで頂きたい物を袋に入れ封をして、表に大きな字でハッキリとお名前を書いてお持ち下さい。
ところで、拝(おが)んでもらったから勉強しなくても大丈夫というのは無理があります。一生懸命に努力される姿に、御佛さまは手を差し伸べて下さいます。
いつも御佛さまは側にいてお守り下さいます。御佛さまのご加護を祈りつつ勉強に励みましょう。
御佛さまをお慕いして
礼拝の仕方は何度もお参りされている内に自然に身につき、ご真言も覚えられますので、あまり堅苦しく考えられなくても大丈夫です。
大切なのは御佛さまにお会いしたい、お力を頂きお守り頂きたいと願い、今日あることへの感謝を捧げる素直な気持ちを表すことです。
ご参拝の皆さまはご遠慮なくご自由に御佛さまにお参り下さい。そして、御佛さまと善きご縁を結ばれてください。
タイトルとURLをコピーしました