不景気は今まで体験したものより凄い

■最近百円パーキングが増えました。マンション建てて、それを貸して生計を立てている人を知っていますが、修繕やら、税金やらで、更地で百円パーキングにして置けば良かったと愚痴を申されます。

 空きビルが目立ちますね。観音院の前も建った時から空きビルです。

 バブルの最中に建てて、建築費が高く付いていますから、安く貸す事も不可能です。

■二軒の文房具屋さんが有って、一軒は銀行から借りて新築の文房具店、もう一軒は借金はしないで古いままで営業されていましたが、新築の方は破綻。古い店は残ったと言う話を聞きました。

郊外型のショッピングセンターも便利ですが、その陰で駐車場の無いお店や品揃えが出来ないお店を閉店に追い込んでいます。便利になったと喜んでばかりでは居られません。

■今年の暑さは尋常ではありませんでした。熱中症で沢山の人が亡くなられました。

 体温より高い気温を沢山の人が体験なされました。車のフロントの上で卵焼きが出来るくらいでした。 

 農業に関わる人々は作物の育ちに気温が関係しますので大変です。

 円高は輸出に関わる人々を大変に苦しめています。

 どの国も経済不況に苦しんでいます。世界中が経済危機です。アメリカ国債の格付けが一段下げられました。

 このような経済的危機を知りません、ですから私はあれこれ申す資格は有りません。

■過ぎ去った色々な事を回顧する事がありますが、過ぎ去った事は全て幸せであったと定義しています。不幸なんて一度も有りませんでした。全ての事は現在の幸福の基であったと思います。

■生きて居りますれば、様々な事が起き、これから先に私に降りかかる出来事は全て幸せの種と思います。過去にも将来にも不幸の種なんて無いと固く信じています。

 過去に嫌な思い出が有り、将来にも不幸が待ち受けていると思う人は、考えを変えて下さい。

 将来か、近い将来にまた震災が起きるかも知れませんね。自動車事故で死ぬかも知れませんね。生きてる以上、悪疾、不治の癌などになるかも知れません。私はこれらを全て幸せの種と信じています。

 ですから、何が起きようと心は揺るぎません。楽天的か極楽蜻蛉みたいな考え方とは異なります。

 どう異なるか、無造作に日々を過ごすのでは無く、注意深く、細心の注意で日々を過ごして行く、つまりは悟りのようなものです。

 地獄も極楽も同じように楽しみ多きところに成したいと願います。生死に関して不安は有りません。老いる事も興味深く楽しみ多き事とします。

■最近、地震速報が多くなりました。東京へ行くのが怖いと言うより、東海東南海、南海の三連動の地震、これは楽しめませんが、三十年間に起きる確率が六十八%あるとか。これは明日に起きても不思議は無いと言う事です。広島にいても大変な事になります。ですから、日本の何処に居ても安心は出来ませんね。

■子孫に安心して住める家と仕事を与えたいと願います。

 苦労は多くの場合に人を大きく成長させます。観音院は相当凄い基礎工事をしていますが、地震の規模は起きてみないと規模は分かりません。凄い基礎でも饅頭くらいかも知れないのです。これで完全と言えないのが地震対策です。

■日本人の多くは理論や理屈を過信していたと思います。その理屈を元として色々な法律が出来る。そして許認可がなされています。多くの耐震基準を満たさない建物が大問題になったのは皆さんも良く知っておられるところです。

 これは建物に限らず色々な役所の権限になっていて不要な仕事に精出している公務員が沢山おられます。仕分けも結構ですが、不要で現実的でない法律は改廃すべきです。

■あっと言う間に年末です。年末は資金繰り、聞いた話ですが、土地建物に一番抵当と二番抵当を付けておられました。一番抵当の銀行には几帳面に支払い、二番抵当の方を支払を疎かにされました。

 ところが二番抵当の方が競売を申し立てられた。競売にされても一番抵当に充当されて競売を申し立てた金融機関には利益がありません。

 不思議に思って聞きに行きました。二番抵当の会社はその地区から撤退の予定で残務処理をしていると言われました。借りている方の論理では無く、貸している金融機関の論理でした。

 ですから、年末の資金繰りはよくよく念を押して確実に準備して下さい。

 お寺に三日だけ一週間だけという掛け込み融通の申し込みがありますが、お寺は金融能力皆無で禁止されています。

■お正月料理を準備される家庭は少なくなりました。コンビニやスーパーで二十四時間営業の店は少なくありません。

■先日、ゆめタウンに行って驚きました、市内中心部の百貨店よりは駐車場も大きくて便利、品揃えも豊富です。お客さんも百貨店凌ぎ、かつ楽しい雰囲気です。

■これではお客が郊外型大規模店舗に流れても致し方がありません。進物品は有名百貨店で、日常品はゆめタウンで考えるのが自然ですね。

■中心部は土地は高いし、纏まった大きな場所も無いし、これが自然の流れだろうかと経済環境の変化が怖くなりました。

■このような環境の激変で閉店された店も沢山に知っています。その店一つずつに店主の家庭があり、場合によっては従業員の家庭が有るのですから、何とも気の毒で言葉も有りません。

■大きな帯屋さんの倒産の相談にのりました。市内中心部に居られる老舗呉服店の売上不振が原因とのことでした。

■もうぼつぼつと年末年始は色々と忙しく、年を越すのは本当に大変ですね。観音院の職員も年始のお客さまに応対する準備を忙しくしております。年末までに観自在の原稿も年末用に正月用と出来れば二月号を用意しなければなりません。