一月二十七日午後八時頃、鳥取県の漁船が日本海でロシア当局に拿捕(だほ)された。乗組員十人前後が拘束されているという。拿捕されたのは鳥取県境港市の「第38吉丸」で、日本海の能登半島沖を航行中だったそうです。
海上保安庁によると第38吉丸はカニかご漁船で、日本海北方で漁をしていたらしい。第38吉丸は境港市の「日吉水産」の所有で百二十二トン。境港市の北約四百八十キロの日本海で拿捕されたとみられる。安藤正史船長ら十人の乗組員のご家族の心痛を思うと安眠できません。
ソマリア沖へ海上自衛隊を派遣する程の余裕があるなら、近海漁業の保護指導にまわす余裕はあると思うのですが、どうも分かりません。今の漁船にはGPSやら高性能レーダーが付いていますので、油断もあるのでしょうか。
観音院の信徒さんはお寺の開基の頃(一六〇〇年頃)から島や海辺の方々も多いのですが、命がけの仕事で信心深くお参りされています。
法主さんは自然に親しまれ海もお好きで一級小型海技免状をお持ちです。
広島湾から瀬戸内海は船舶が多く、網やいかだも多数設置されています。呉市の海上自衛隊の通るコースと重複しますが、接近や接触などの危険な思いをされたことは無いそうです。
ダボス会議に出席された総理は、アジア諸国に一兆五千億円を投入されると表明されるとか。日本経済は悪化の一方で、これを投入すれば日本の小企業が千五百は生き延びれます。不人気な二兆円も、中企業や無医村等に注入して欲しかったと申されます。お金は細切れにすると力を失います。
こんなことをする政府は呆けていると法主さんは申しておられます。
ところで自民の政争はどちらが勝利しても、殆ど何も変らないと悲観的になっておられます。衆参の所信表明をやら各党の代表質問をテレビで見られて大変に失望されていました。
史上最大の失業者数、内定の取消し、大半の企業が計上利益の赤字決算。
「百年に一度」と言う大経済危機、一年や二年では好況に向いそうにはありません。
「地球」というマーケットの需要を越えた生産をすれば、余った物は当然に売れないのが道理。生産削減や働く人の減員は当然の成り行きでした。
今、世界中の人が使っている自動車や日常品などが経年劣化して、買い替え需要が起きるまでは景気は好転するはずがありません。
米国が八十兆円の資本注入するらしいですけど、それは国債で調達するはずです。引受け先に中国や日本が期待され、応じてしまったら巻き込まれた国家の将来は大変、米国の困難に巻き込まれるだけ。
金融工学というものがあるらしいけど、これは金融詐欺の別名かも知れません。
日本の国債も引受け先は日本の銀行だと思います。国債残高は八百兆円くらいでしたか、大きすぎて訳が分かりません。国債は結局は私たちが払う税金で償還されるはずです。払えなくなると財政破綻です。国家財政の半額くらいが国債償還に当てられるようになると年金なんかも全部破綻かも。
法主さんの心配の種は尽きません。
オーストラリアは小麦の先進国です。そこでラーメン用の小麦が全滅常態だそうです。原因は先ず異常気象が原因と思われる旱魃(かんばつ)。小麦が植えてある大地が乾燥して、深くひび割れています。そこへ今度は大雨洪水、小麦畑は四十センチくらい水没し、わずかに残った小麦が芽を出して売り物にならない。
オーストラリアの小麦生産農家は三億とか四億円の損害をだしています。
もう小麦生産を諦める可能性もある自然災害です。地球温暖化と異常気象はラーメンを滅ぼすかも知れない。
米国産の玉蜀黍を製粉しても小麦の代用にはなりません。
景気は、消費者が買い替え意欲を起こすと、緩やかに回復するはずです。ですが、二度と大量生産方式で供給すると、せっかく回復しかけた需要は、たちまちにいっぱいになると言われます。法主さんは現世で皆さんと苦楽を共にされておられます。皆さんへのご心配は尽きません。
*ロシアの国境警備当局に拿捕された問題で、保証金約1500万円の支払い手続きで決着して乗組員全員が解放され、2/7 夜に日本に向けて出航し、帰国できました。