アムール川を知っておられますか

アムール川は、モンゴル高原東部に流れを発し、中流部は中国の東北部とロシアのシベリア地方との国境となっています。ロシアのハバロフスク付近で北東に流れを変え、オホーツク海に注ぐわけですが、松花江・ウスリー川などの有名な支流をもっています。全長は四三五〇kmで世界八位、流域面積は二百五万千五百平方kmで世界十位です。

 この川は、鉄分を多く含んでいます。ところがその鉄分は早く沈んでしまうはずが、日本の近海まで流れて来て、如何してと長い間の謎でした。

  川の水には、栄養分が豊富で、サケ類をはじめ豊かな水産資源に恵まれています。

 NHKの受け売りで恐縮です。でも日本人の生活と密接に関係があります。

 この川は多くの鉄分を含んでいて、プランクトンやミジンコには無くてはならないのが鉄分です。

 鉄分は川から流れ出すと比較的早く沈んでしまいます。どうしてその鉄分が日本の方まで流れて来るか、長い間の謎でした。

 その理由を日本の研究チームが解明しました。うろ覚えでチームの名前を思い出せません。実は、流氷によって運ばれていたのです。鉄分を含んだ水は豊富な小魚の餌になります。

 小魚を鮭が食べる、鮭を食べる熊の料は僅かなものです。小魚はカツヲやマグロに食べられます。ミジンコは鯨が大量に食べますね。鰯を底辺としてピラミッド型の循環が成立しています。

 一方でアムール川上流で二〇〇五年十一月十三日に起きた中国吉林省吉林市にある石油化学工場の爆発事故により、支流の松花江に流れ込んだ有毒な大量のベンゼン化合物による大規模な汚染をはじめ、近年は中国側の経済発展及び環境保全の概念がない計画等による開発のため、河川の汚染が深刻になりつつあります。

 ロシア側のアムール川岸辺の住人は河川汚染を心配しており、オホーツク海等の環境汚染により海洋国家である日本も警戒しています。

 日本海はマグロの産卵場です。底引き漁業で根こそぎ取り過ぎて、世界的にマグロが少なくなりつつあります。 マグロは養殖にも成功していますが、

本来は太平洋を時計回りに回って成長します。マグロの一本釣り漁師はマグロが獲れない日もあるそうです。

 日本人はマグロの刺身や握り寿司でトロといえば美味いものの代表みたいに思われています。私には脂肪が少ない赤身が好みです。

 瀬戸内海も魚がすっかり減りました。親潮に乗って日本に来る秋刀魚の漁獲量が激減しました。それがなんと岩国市の沖合の柱島で釣れました。これは極めて稀な例です。親潮の魚が迷い込んで、南限のサンマが釣れたかと思ったようなしだいです。もう五年も昔の出来事です。

 ヒトデが大繁殖して厳島沖の浜辺のアサリが全滅状態です。ヒトデ(海星、人手、海盤車)は、棘皮動物門のいくつかの綱の総称です。ヒトデ綱、クモヒトデ綱と、いくつかの絶滅した綱もあります。星形動物亜門として一括されることもありますが、亜門・上綱の分類は一定して居ません。棘皮動物に含まれるヒトデ以外のグループには、皆さんの好きなウニやナマコなどが含まれています。

 エイは団扇に尻尾を付けたような、見た目は面白い形をしてますが、貝類が好物で、エイが大繁殖の影響も大きいようです。

 海は不思議です、東京湾の底で牡蠣が大繁殖して、牡蠣が増えると、それを餌に蛸が大繁殖します。船舶はバランスを保つために大量の水を汲み上げています。広島や仙台などで荷を下した船が牡蠣の子供を沢山汲み上げて、東京の埠頭で排出したのが原因かなどとチラと思いました。

 環境は大変動しています。今年の牡蠣は養殖牡蠣の上に黒いカラスの嘴のようなムール貝が密集して中は窒息しそうです。業者はクレーンで少しずつ吊り上げて、バーナーで中の牡蠣を殺さぬように焼いて落しています。大変な労力の浪費になりました。

 「ベルギー料理」とくればムール貝の料理が挙げられるでしょう。そのムール貝料理の中でも最もポピュラーな「ムール貝の白ワイン蒸し」があります。

調理はいたって簡単です。

▼材料 (2~3人前)

▼ムール貝 1kg 約24~25個

▼ムール貝はデパートや大きなスーパー等で事前に注文して買いましょう

▼白ワイン 80cc

▼水 300cc

▼バター 20g

▼セロリ(中) 1本

▼玉ねぎ(中) 半分

▼長ねぎ 約5cmに切ったもの2本

▼入手可能ならばリーク(ポワロー、西洋ねぎ)を用いるのがよい

▼にんにく 1/2個

▼パセリ 少々  ローリエ 1枚

▼器具、厚底鍋(シチューを作るときなどに使用してるもの)

一般に、Rの付く月、九月(septembre)から四月(avril)(フランス語)までが旬といわれてます。

 残念なことに、ムール貝は「ベルギー料理」と同じムール貝とは味が違うかも知れません。また食する習慣もありません。出荷しても売れません。

 食した経験では渋みがあり、それを我慢してもあまり美味しいとは感じませんでした。

 色は黒光りして少し引けました。キャビアの色も黒で塩辛く、これが三大美味とは思えません。最近日本でキャビアの採れるサメの養殖が出来るようになったと言うニュースを聞いた記憶があります。

 今年の夏は観測史上最高に暑かったように思います。七七歳にもなると半世紀を超える日本を生きて来ました。

 何かの戦争に勝って、提灯行列を見た記憶が有ります。

偏西風(へんせいふう)は地球上の中緯度においてほとんど常時吹いている西寄りの風のことです。

 地球の大気循環と偏西風のモデル地表付近においては亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)から極側に吹き出す風がコリオリの力(転向力)によって東向きとなり偏西風となります。

 また、赤道付近の大気は、極付近の大気よりも暖められているため、静水圧平衡の関係より上層においては赤道が高気圧、両極が低気圧となります。

 このため地衡風の関係により中緯度上層においても、やはり西向きの風が吹き偏西風となります。

 偏西風は温度風の関係のために高度とともに強くなり、対流圏界面付近で風速が最大となり、ジェット気流とよばれます。ジェット気流が強い地域は低気圧が発達しやすい。またジェット気流の位置の季節変化は、梅雨の原因の一つとされています。

 赤道と極の温度差が大きくなると偏西風は南北に蛇行するようになる。この蛇行を偏西風波動といいます。季節により中緯度高圧帯の範囲は移動するので、偏西風域も移動する。偏西風波動は中緯度における赤道と両極の間の熱輸送を担っており、低気圧や高気圧の盛衰を支配しています。偏西風の蛇行が大きくなるとブロッキング現象が発生し、異常気象をもたらします。

 地球の気象におけるブロッキング現象(Blocking 注:英語ではBlockと呼ぶ)とは、偏西風などの大規模な風の流れの振れ幅が大きくなり、その状態が長期間続くことを言います。気圧配置が通常と異なった状態が長期間続くため、長雨や高温といった、いわゆる異常気象を引き起こしやすくなります。

 北半球と南半球の中緯度地域にはそれぞれ偏西風が吹いているが、その流れは常に同じではなく、流れが変わったり風速が変わったりという変化を、通常四~六週間程度の周期で繰り返しています。この変化は偏西風波動と呼ばれ、その波長は一万kmにも及びます。

 しかし、この変化が通常より大きく、つまり偏西風の蛇行が今年のように大きくなること気象の大変化が起きます。

 蛇行によって高気圧や低気圧が切り離され、独立した大きな高気圧や低気圧が長く同じ地域に居座ってしまうとともに、西風が弱まり、移動性高気圧や移動性低気圧がブロックされてしまうため、気象の変化のスピードが遅くなり、異常気象がもたらされます。この独立した高気圧をブロッキング高気圧あるいは切離高気圧といい、その直径は数千kmにも及ぶ。また、独立した低気圧をカットオフ低気圧、寒冷低気圧または切離低気圧というそうです。

 エベレスト、エヴェレスト(Everest)、またはチョモランマ(チベット語)、サガルマータ(ネパール語)。ヒマラヤ山脈の世界最高峰。エベレストはインド測量局の長官を勤めたジョージ・エベレスト (George Everest) に因む。一九二〇年代からの長きにわたる挑戦の末、一九五三年に英国隊のエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイによって初登頂がなされた。エヴェレストの標高については諸説あり、一九五四年にインド測量局が周辺十二ヶ所で測定しその結果を平均して得られた八千八百四十八mという数値が長年一般に認められて来ました。

 一九九九年、全米地理学協会はGPSによる測定値が八千八百五十mだったと発表しました。

 ネパール政府は現在もこれらの測定結果を認定せず、公式には八千八百四十八mとしている。地殻変動、地球温暖化による影響などもあり、標高は毎年変動していると考えられる。

 サガルマータ国立公園はユネスコの世界遺産に登録されています。度重なる登山の遺留物、廃棄物で周囲はかなり汚れていることが指摘されており、日本人の野口健さんらによる「清掃登山」も行われています。

 私(法主)がネパールに旅行した時にエベレストは美しく高く雪に包まれ、雲が出来ていました。

 このようにエベレストについて述べたのは「偏西風」が此処で南北二本に分けられ、南側はインド洋で大量の海水の蒸発したものを取り入れ、ミャンマーや中国を横切ったり、横切らずに沖合を通って、「日本」に梅雨をもたらします。蛇行の原因は、北に切り分けられた偏西風の影響です。北の偏西風は大きな砂漠をつくりました。今年は南の偏西風を抑え低い部分は暑く、大雨などの被害をもたらしました。

 黄海付近でエチゼンクラゲの子供が大発生し、日本海では一m以上の大きさに成長し、漁業に深刻なダメージを与えています。

 クドクドとアムール川やエベレストのことを述べたのは「地球は一つだ」と言うことを知って考えて頂きたいと思ったからです。今年の紅葉は見頃が一週間位、暖冬よりも寒い冬が予想されます。宇宙に一つの青い星を大切にしたいものです。