二月危機、三月危機が囁かれていますが、ジタバタする人を知り
ません。何だか春日和ですね。
危機というのは悪い結果をもたらすかもしれない、危険で不安な時
のことで、あぶない場面。「危機を脱せる」と良いのですが。
危機の哲学(てつがく)というのがありまして、第一次世界大戦
後の近代社会の崩壊過程を通じて生み出された、危機意識を出発点
とする哲学。生の哲学、実存哲学、弁証法神学、カトリック哲学、
弁証法的唯物論などで、特に実存主義的諸傾向が強いものです。
で、今般の危機は金融危機、広義では、雇用危機もデフレ傾向も
全部危機なんです。
不良債権を処理するに当たり、一度に片付ける直接処理だと、
金融機関は取引を止めて、相手は大半倒産するでしょうけれども、
損失も明確で処理終了です。
問題は間接処理、十億円貸していて、担保が十三億円から八億円
に下落した。差し引き五億円くらい貸し倒れ引当金に積まないとい
けないのです。
ところが、土地や株式などの担保価値が下落傾向で、貸し倒れ引
当金が「賽の河原」のように積んでも積んでも崩されて日本の金融
機関は青息吐息。青木建設やマイカル、Kマート、それに再保険で
破綻したところもありますね。合併や統合やリストラで経済も危機
状態です。
不況は日本だけではなくて、アメリカもエンロンやら、大きな通
信会社が破綻しました。
でもでも、敗戦直後のように、多くの都市は焼け跡でもないし、
食べ物も食い残し、まぁ、円安が極端に進んで、外貨が全部外国に
吸い上げられた訳でもなく、急がず、慌てず、確実に日々を何とか
維持するようにやりましょう。
雰囲気を良くする
面白いことが無い、心配事が続く、知り合いが破綻したり、リス
トラされたりする。顧客先が民事再生法、ペイオフの施行、これ
でニツコリしていたら間が抜けている。だからといって被害妄想
にならぬこと。何時も明るくするためにはどうするか考えること。