「代」「料」は無くしようと法主さんの提案

■「葬式代を残して置かなければ死ねない」と多くのお年寄りが言 われます。これは気の毒で、僧侶としては聞くに堪えない話です。
 現実の問題として、葬式代として金銭を受け取ったことはありません。葬式代には寺に納める布施と、葬儀社に支払う式場料や祭壇料まで含まれているのです。
 僧侶のことを葬式坊主と呼ぶこともありまして、これは嫌です。

■「今月は葬式も法事も無いから大変だ」と言われる僧侶もおられて、本音かもしれませんね。
 寺の運営は大変なのです。風が吹けば屋根が飛ぶ、雨が降れば雨漏りする。お坊さんは辛抱すれば良いのだけど、月々のお布施の貯めていても修繕費が払いきれない。

▼放置も出来ないので、檀家に相談に行くと、あっさり断わられたり、日常のイロハを批判されれることもある。寺が火事で消失すると「離檀」する人もあります。再建寄付をしたく無いのです。
 
■観音院は毎月月刊誌も出していますし、悩み事の相談にも乗るし、 毎日、丁寧に法要も三座執行してます。僧侶には日曜も定休も無くて当然です。文字通り住職。寺に住んで、二十四時間態勢。余程の 信心と責任感が無いと勤まらない。

▼信徒さんが会社を作ると相談されれば、社名から代表印、角印、ゴム印まで全部相談に乗って作って差し上げる。印鑑が彫れるし、ゴム印も作れます。窓に張るデザインシートも切って上げます。

■葬儀の布施は無くても結構、供養は僧侶の義務です。祭壇料は無理ですよ。施主の自由で決められる祭壇や料理まで負担できない。

■布施など無くても葬儀くらいして上げますと決めた。 

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