厄年は生活様式によって変化する

厄年は生活様式によって変化する
例えば定年が六十歳から六十五歳になった
厄は六十歳から六十五歳に移動している

【院家さん】 定年の時には退職金が手に入る。そして年金も貰えるが、新規に事業を立ち上げるとしたら十分ではない。
定年まで順調に来ていた人は「もう一花咲かせよう」とあれこれする。この心の迷いが厄そのものだ。

実際に定年後のセカンドライフで成功する人は極めて少ない。これらの事は女性についても言える事で、社会的に貢献をして来た多くの女性は男性と同じようにセカンドライフを考える。

つまり男女が同じように収入が有るようになって、女性の厄ではなく男性と同じ厄を背負うようになった。

【寅さん】  今は六十五歳と言っても若いからね。院家さんが良い例だ。八十歳を超えても現役と同じように仕事をしておられる。周りから墓地開発の名義を貸してくれとか色々な誘惑が有るが、話を持って来た人は親切だと思っておられるけど、院家さんからすれば厄を持って来られたのと同じ事だね。だから同意はされないね。
院家さんは日経パソコンや、日経メディカルや東洋経済など二十冊ぐらい雑誌を取っておられて社会の動きに敏感に反応されるよう努力されている。

【院家さん】 半世紀にわたり大きな失敗は無く、寺を繁栄させている事は実はノウハウではなく「いたわり、慈しみ、思いやり、相手の立場で考える」慈悲だから美味しい話に釣られる筈が無い。

【寅さん】  一日千四百四十カロリーで生活されるのは大変だと思うけど、私が思うほど苦労はせずにこなしておられる。まだまだ長生きをして若い人にご自分の考えを教えてあげて欲しい。

【院家さん】 厄年表を見る時に男性的に仕事をしている人は男の厄年を見て欲しい。女性的な性格で仕事をしている人は女性の厄年を見て欲しい。厄年表は昔から今まで伝わってきた「生活の知恵」

【寅さん】  住職さんや院家さんに良く相談に来る人は大きな厄から逃れられる事が多いと言われていますよ。