大量破壊兵器と化学兵器があるという疑惑で、国土が蹂躙されたイラクでは、裏付けとなる疑惑の兵器が見付からず占領軍は突発的小規模攻撃を受けて、毎日のように死者が出ています。
イギリスの国会も大変だし、アメリカでは厭戦気分が高まりつつあり、大統領の支持率が下がっています。
北朝鮮は核兵器の所持とミサイルの開発済みを表明し、拉致家族の問題も現実のものですが、これは六カ国で話し合いで解決する。何だか矛盾を感じているのは私たちだけでしょうか。
法主さんは第二次大戦前夜のころの雰囲気の社会に出生されたのですが、当時の日本の雰囲気は、北朝鮮と同じような感じだったと話されています。言ってはならぬことですが、原爆は日本が先に開発していれば躊躇なく使用したのではないだろうかと想像しておられます。だから戦争は怖いのです。
八月の大般若転読法要では原爆犠牲者の追悼と世界平和を願って、法要が執行されました。当時の惨状について話されることはありません。
辛い体験を心に留めて置くことは、難しいことだそうです。
法主さんは競争が嫌いだそうです。生存競争を勝ち抜いて生きることは、負けた人や負かした人を悲しませるからだそうです。
観音院は財務や運営を公開していますが、迷惑と感じておられる寺院さんが「困ったことをしてくれる」と言っておられることも知っています。
公益法人の計理や運営は情報公開するのが当然ですが、理屈通りにすると批判も陰口もあります。
「善事に執着するのは悪事をするよりなお悪し」と法主さんは言われますが、善いからと言って、そうすることが完全に善であるとは限りません。
法主さんは、自然の林野、川や海もとてもお好きですが、庭を造ることを好まれません、盆栽も好まれません。好き嫌いの問題ではなくて、手入れする時間と費用をもっておられないのです。
趣味は多く、大きな知識も積んでおられますが、完全に趣味に割ける時間が無くなりました。
それでも趣味はと聞きますと「人」だと言われます。確かに沢山の人との関わりをもっておられて、それが趣味というより残された唯一なのです。
人としてどうあるか考えるのが趣味というより生活の全てです。その基準が、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見の、十善戒そのものです。
間違ったことは絶対にしないとは申されません。間違い多き人間として十分に気を付けて注意して欲しいと役員さんにお願いしておられます。
単独で物を買ったり、契約をされたり、何かを注文されることは絶対にありません。何かを決める権限は、一切を周囲や役員さんに委譲されていて、決議の範囲内で行動されます。役員は法主さんの発言を訂正したり、行動に制限を加える権限が与えられていて、極端に言えば寿司屋で「にぎりのねた」まで差配することが可能です。
法主さんの最高の権限は教えを考えて説くことです。その内容は役員が点検します。常勤役員や常勤監事は大変です。法主さんに、間違えが起きたり非難されたら、百%が周囲の責任です。
つまりは周囲は不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見そのもので考えなくてはなりません。
組織は頭も大切ですが、手足がより重要だと思います。会社も国家も全てが同じことです。
法主さんは寛容さは底が知れません。毀誉褒貶など屁ほどにも思っておられない、好き嫌いも限界までは辛抱されます。その限界を破った人がいても、絶対に翌日までは持ち越されません。
ご本人の本音が聞きたいのは皆さんも同じことです。無駄なことは止めた方が良いです。毀誉褒貶を超えて恩讐も超えておられます。良くして上げても、遣り損なっても全部を有り難いと感謝しておられるらしいのです。
自由であることを願っておられて、借金をすることは大嫌いです。将来に亘る約束はされません。ご自分の限界を知っておられて、重いものは持ち上げようとされません。身体を痛めることも精神的負担になることもなさらない習慣です。一旦引き受けられたことも念を押されるともう駄目です。
引き受けたことを即座に取り消されます。念を押さなくてはならないような重い約束は破棄されます。このような約束は役員の居ない僅かな隙をついてなされたもので、役員が同席していれば出来ない性質の一方的なもので、これらの約束は観音院の組織では無効と定められていて、組織の意思で法主さんを保護します。