橋を渡っている時に、満潮ですと、水面が地面より高いことが
あります。所謂、天井川です。怖いですね、低いところは、土手
が崩れると水没します。川土手の両側を比較すると、高低の差が
あって、川を間に挟んで二つの地区には幸不幸が予見されます。
川のカーブにも幸不幸がありますね。カーブの内側より外側の方
が多分に危険です。増水した時に水流は外側に強く高くせまって
きます。ご自分の家がどんな地形の上にあるか、点検しておくと
良いですね。水面に面した土地は怖い事が沢山あります。雨季に
は前もって調べておきましょう。
雨が降る時には気分も沈みがちです。人間の心は天候にも大きく
左右されます。天気が良い方が望ましいですが、降らなければ、
ダムの水量が足りず、農業に被害がありますし、野菜が値上がりし、
水道が断水して、水洗トイレは使えなくなります。 観自在編集部
雨が激しく降ると心配です
地震のニュースがあると心痛
一人暮らしの高齢者が気になる
昨今の世の中は心配な事が多く、気が気ではありません。一人暮らしの
お年寄りに万一の事が無ければと、毎日がとても心配です。
隣近所との交際が少なく、気の毒な人は身寄りの人が全くおられません。
病気になっても電話が掛けられない、連絡が付いても誰も来てくれない。
孤独死の悲しさは例えようがありません、子供が居ても連絡が付かない。
大雨で危険だと思っても、避難する方法が無い。食べるものが無くなって
も買いに行ってくれる人がいない。
具合が悪くても診察を受けることが不可能です。
私が生きて行けるの皆さまのおかげです。毎朝誰かが見に来てくれます。
昭和八年生まれですから、もう高齢者の仲間入りですね。
それだけに、同じような年齢の人や年上の人が心配なのです。
最近は子供の居ない人や身内と絶縁状態の人も多く、これから団塊の
世代の老後の時代になります。
多くの古老の葬儀を執行しましたが、本籍地が不明ですと、火葬許可書を
交付してもらうのが厄介です。どなたも大体八百万円から一千万円の貯金
を残して逝(ゆ)かれます。遺産の受取人を法定相続人に指定して置かれる
と良いと思います。
残った財産をやると言うのは、和解の口実で、現実的です。
葬儀の寺院や納骨場所も、生前に指定されて置くと、遺族の負担が軽減
されます。喪主の負担は結構大変です。
最近の人は寺と関係無い場合が多くて、身内の人が亡くなられて、葬儀
屋さんに紹介を頼まれるのも珍しくありません。色々な問題が生じます。
葬儀は地味に身近な人だけですることが肝要です。義理で来ている人達
に囲まれて葬儀を執行するのは苦手です。
全く身内の居ない人は、生前に「得度」を受けて「僧名」を貰われるのが
良いですね。
観音院には沢山の僧侶が居ますから、法の友、お坊さんだけの「友人葬」
になります。お坊さんが三十人も四十人も集まって葬儀を執行すると本当に
有り難いです。
最近は交通至便の世の中ですから、日本中どこでも三時間もあれば
丁寧に面倒を見ることが可能です。
観音院は各地で僧侶の養成をしてますので、今日現在、都内で年間千件
の葬儀が可能になっています。
葬儀費用は、一切合財、永代供養料まで含めて二百万円で済みます。
納骨する墓が無い時は、観音院の寺族として歴代僧侶と一緒に供養して
上げます。
観音院は毎日三座の法要を年中無休で執行していますので安心です。
こんな話を何でするかと言いますと雨上がりの晴天の日、高気圧の日に、
寿命が終わる人が多いのです。
私も、今日明日に寿命が尽きるとは夢にも思っていません。だから自分の
死を現実的なものとはどなたも思っておられません。それが、孤独死につな
がったり、周囲に迷惑を与えたり、遺族にとって予期せぬ事と思われるので
す。自殺は殺生の最大な事ですから絶対になさらないで下さい。
日々の暮らしで掛かり付けの医師を持つこと、僧侶と親しくしていれば、
孤独死は少なくなります。
入院されれば見舞いの花くらい欠かしません。入院の前に保証人が必要
ですね。保証くらい当然します。
信徒名簿に本籍地などを登録して下さると有り難いです。高齢化社会に
向けて寺院もそれなりの対応をしています。
生前葬儀の約束も承っています。身近に置く目立ち安い証書の置物や
財布に入る「葬儀承り書」も発行しています。
熱い夏を無事に乗り切って下さい。人生を精一杯に生きて、万一の時
は面倒を見る寺があると心強いそうです。
観音院は信徒さんのお寺です。信徒さんの役に立つように考えて運営
されています。夏は体力を消耗します、その上に災害多く、慎重に物事に
対処して無事にお過ごし下さい。
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鈴の法話 二 2006-07-2
地球儀に地獄、極楽は無い
強いて言えば貧困戦乱内戦地域
お盆にご先祖さんが帰って来る?
日本は少子高齢化で経済的には将来破綻するかもと言われてますが、
戦後六十年、現世の「極楽」ですよ。食べ物は上手いし治安比較的に良好
です。
望遠鏡で天体を観測し幾ら見つめても「天国」を見つけた人は居ません。
地質学者がどのように地球を掘り返えそうと「地獄」は見つかりません。
だれか俳優さんが、死ねば霊魂はチベットに行くと言ってましたが、チベ
ットに行った見たけど、過酷な環境。
何方さんか、死ねば「お花畑」が多いと臨死体験者の統計とっていまし
たが、これは間違いです。
「花」は「生物」として実をつけるために咲いていて、綺麗なお花畑とは
造花以外に考えられません。お花畑で年中、花をつけている植物はあり
ません。四季も、手入れも必要です。
地獄物語は嘘です。被害妄想の産物です。実際の地獄は戦争です。
刑務所は地獄では絶対ありえません。
地獄は権力者や強者によって作られものです。盂蘭盆経は中国で作成
された偽経で「目連が餓鬼となった亡母を救う物語」です。
盂蘭盆には逆さまに吊るすという意味があります。地獄の釜の蓋が開く
とも言われますが、人間が逆さまに吊られたり、釜で煮られたりすること
はありません。過去に残虐な勝者がしたことがあるかもしれません。
この世の苦痛は、まず、犯罪を犯して未だ償わざる人、多大な借金を
背負った人。破廉恥な行いで社会的糾弾を受けている人達です。これも
問題があるときがあります。誤認逮捕や誤判もあります。マスコミの仕組
みも複雑です。
自殺はいけません。自殺はそのご遺族にとってたいへん悲惨で、悲哀
と自らを責める地獄のような日々が続くことが多いものです。
自殺で安楽は得られません。
地獄はありません。悪事については懺悔(さんげ)と反省で終わりです。
社会的責任を除き、十善戒を生きる規範とした時から、罪障の一切は
浄められます。
日本は近代国家ですから、障害者に対しては十分な保護が必要です。
子供の教育や高齢者の保護についても同様な措置が望ましく思われます。
かつて説かれた極楽も、死後の極楽は、不可解な事が多く、素直に
信じられません。そこには、彼の地には女性はいません。男性社会の極楽
に往生を願う人はいません。これは極楽を説いた僧侶たちの責任です。
十万億土の彼方の西方極楽浄土は、距離にして地球を何度も周回しても
辿りつけません。
極楽の入り口である東門までは光速でも無限の彼方なのです。浄土三部
経はその当時の願望かもしれません。
死んだら霊魂はどうなるか、一番分かり易い説明は、全部終わり。何も無い、
しかし、これでは辛い説明になります。
「霊魂の説明」は、死んだら何も残らないでは、死んでも死に切れません。
死んでも霊魂は不滅と信じるのが楽な考え方です。
輪廻転生は合理的で、現世の善行が反映され、慈悲を顕彰する道徳的で
安心を伴う信仰です。また現世に帰って来れるのは安らぎです。
「供養」は、現世に生きる道徳的勉強会とするのが現実的です。子孫が
善き行いをすることによってご先祖さまの幸せ、現世に生まれ変わっている
霊魂の良い人間関係や出会いを期待するものです。
葬儀は誕生と同じく、存在の始めの宣言と死亡の宣言の通知です。霊魂
の存在を信じない人は死で完結です。
人の死生観は、各自の基本的な「信教の自由」です。
霊魂の存在を信ずるも、信じないもその人次第です。 信じなくても、
出生届けと誕生祝いと、葬儀は死亡の告知で避けられません。
死んだら全て終わりと考えると、生きているうちに何でも有り、と言う
考え方になりがちです。
奉仕とか慈悲を行うとか名誉を残すという考えになるには、難しいかも
しれません。
「霊魂」は信じる人にとっては、不滅の存在です。妊娠は善き霊魂の
輪廻転生の始まりです。誕生は霊性の活動です。死亡は人間の生涯の
終わりです。
私は、葬儀の引導するに当たり「速やかに現世に生まれ来て、幸せな
生涯を送りなさい」と願っています。
お盆、起原はともあれ、家族が集まり、一緒に食事をしたり、対話したり、
菩提寺にお参りして「人間が如何に生きるべきか」を僧侶に教えてもらう
のは良い事です。
人は優しくしてもらうと慕い、面倒を見てもらうとご恩を感じます。亡くなら
れてもなかなか忘れられません。
葬儀、告別式、七日ごとの仏事、月忌、四十九日忌、百ヶ日は、失った人
のこころを癒す大切な行事です。
人間の脳の働きについても段々と解明されています。
しかし、霊性の解明は無理と思います。
同様に前世の解明も無理です。誰かの生まれ変わりと言うのは願望の
世界が言葉となったものです。かつ権威付けの行為で、霊感がある人の
偽者がよく使う手ですね。前世を知る事は絶対に方法がありません。
来世も同様です。霊性は個人の智識そのものですから、大きな優秀な
智識の持ち主には良い生まれ変わりがあると思います。
霊魂の問題は大変に難しくて、文章に問題ありましたらご指摘くださるよ
うお願いします。