お盆に僧侶を自宅に招くのは無理

■昨今は交通渋滞で、最近のお坊さんは時間には間に合わない、駐車違反で免許証は取り消し寸前です。

 観音院では合同で、毎日本堂で朝十時と正午十二時、午後二時の三回合同で丁重に執行するようになりました。

 免許証を失効している僧侶も多いですね。以前は観音院は高野山から見習いの学生さんにも依頼していたのですが、盆経のようなキツいアルバイトをしてくれる僧侶の卵はいなくなりました。今でも棚経に回っておられるお坊さんはご苦労されてます。

 自転車か歩きで檀信徒宅を回られる、暑い道路と冷房の交互で、八月の十六日頃は熱中症で悪くすればご入院。

 私はもう七十六歳で死んでも良いから棚経に行こうかな、間違いなく盆初日の十三日は入院ですね。まかり間違えば息絶えて初盆になります。

 棚経を不可能にしたのは、道路の舗装、冷暖房の普及、自動車の普及です。それに加えて檀信徒の移転、核家族化、一つの村一つの谷からなる檀信徒の分布が広範囲になったのです。

■良心的なお寺は、ご本堂で合同法要を行うようになりました。

 大切な「施餓鬼法要」を合わせて執行する寺院は少なくなりました。

 観音院は大切な法要は施餓鬼を合わせて厳格に執行するようにしています。

 悪いことしてると地獄へ行く、善いことしてると極楽へ往生できる。

 これは良い話です。死んでから閻魔大王の前に立つと、内緒にしてた悪事が玻璃[はり]の鏡に照らし出されるので、嘘が通らない。「生きてるうちに悪いことはするな」と言う教え。

 この世にも沢山の地獄はあります。争いや憎悪、嘘、裏切り、恨みや失望。戦争と名が付くものは全部地獄。無辜(むこ)の民を犠牲にしますから。

 今もアフガニスタンで戦争させてる奴らは地獄の鬼です。オバマさんも間違い無く無限地獄。少し後方援助した自衛隊関係者はお地蔵さまみたいです。

 広島や長崎へ原爆を落とした関係者は全部地獄行きです。アメリカの偉い人は全部無限地獄行きだと思います。

 広島や長崎、空襲された各地の都市、沖縄の人達、平和式典なんか関係ないです。「追弔法要」を丁寧に営まないと浮かばれない人が沢山おられます。

 アメリカと日本の関係は因縁がとても悪いです。F22は機密の塊だから日本には売らない。戦闘機も爆撃機も怖いけど。中国も北朝鮮も怖い、原爆を持ってるかも知れない。アメリカもロシアも一杯持ってる。怖いことです。

 国連分担金は、米国に次いで日本、中国の八倍です。国連憲章第百七条には旧敵国条項というのがあって、日本もドイツも旧敵国です。アメリカも、本当に日米関係が大切と思うなら、こんな差別条項を削除するのに協力すれば良いのに。日本の外交官は気前の良い馬鹿ボンかもしれませんね。

 皆さんの叔父さん叔母さん兄弟などお年が七十歳を超える人達の中には、肉親を理由無く虐殺され、家財産を焼かれた人は少なくありません。

 日本の大半の都市は米軍の無差別爆撃で消失した事実は、教科書に載っているのだろうかと気になります。

■今、日本で一番心配なことは学力の低下です。理数系では世界一を目指すべきです。親も馬鹿なら子供も馬鹿と言う風潮が広まりつつあります。

 次いで大切なことは、家族間の団結の躾です。日本人としての協調です。世界各国に出かけて行き、経済的に文化的に支配しなければ、日本の将来はありません。外交や経済活動が上手な民族性を持ちたいものです。華僑にもユダヤ系にも勝ちたいものです。進んで世界中に移住し、世界を支配することに怖れがあってはなりません。それが出来た時が、私たちの先祖や私どもへの供養になるでしょう。

 アメリカとロシアが、戦略核弾頭を大幅に削減する流れに向かっていることは、核軍縮の流れが再始動したことを意味し、良い傾向です。

 アメリカで黒人系のオバマ氏が民主党の大統領候補で当選しました。世界が大きく動いている中で、日本人はどうあるべきか、今はそれを真剣に考える時です。未だ間に合います。日本人が生存できますように祈ります。

麻生総理、政府専用機の乗り心地は如何でしょうか。サミットの晩餐会は旨かったですか。

◆静岡知事選、民主系・川勝氏が当選

 与野党が次期衆院選の「前哨戦」と位置づけた静岡県知事選が五日投開票され、民主、社民、国民新三党が推薦した静岡文化芸術大前学長、川勝平太氏(六十)が自民、公明推薦の前自民党参院議員、坂本由紀子氏(六十)ら三人を破り初当選した。

 この選挙は民主の分裂選挙で、僅差とされたが、実質民主の圧勝でした。

 与党は四月以降、名古屋、さいたま、千葉の政令市長選三連敗に続く主要地方選の敗北。

 七月十二日投開票の東京都議選でも、毎日新聞が四、五日に実施した世論調査でも、民主党が第一党に躍進する勢いをみせており、与党内では衆院解散・総選挙の先送り論がさらに強まっていた。

 衆議院は任期いっぱいやっても良いのです。先の選挙で大勝した小泉チルドレンなにやらその他、どうせ当選しないのだから、任期いっぱい所得が欲しいのが本音かも。

 他にもこんなの沢山おられるのでは無いかと推察します。次は「ただの人」になられるのですから。

 七月十二日の午後九時から開票速報が放送され始めました。投票率も五ポイント上がりました。

 速報では、第一党は民主に決定しました。残りは自民公明が過半数の五十四議席に及ぶか否かに興味がありまが微妙に可能性は消えました。

 このままで、麻生さんが自民党の葬儀委員長を務めるのか、それとも誰かさんに頼み込んで辞職するか、解散するか選択肢が限られて来ました。

 それとも任期一杯に持ち込むのか判断は燃え上がる地獄の中の決断です。

 広島も、県知事が重ねて立候補しないと明言したにも関わらず、誰が立候補するか、庶民の耳には何も聞こえて来ません。

 県議会も市議会も自民はまとまれない、偉いひとが多過ぎるのでしょう。漁夫の利を得るのは誰でしょうね。

 自民党はいろいろ有りましたが、大正昭和、平成と続く淵源を持つ名門の流れをくんでいます。盛者必衰の理か。

 日本人の倫理道徳、思想信条、哲学、宗教観が低調の傾向にあります。団結心も無くなりました。日本民族は壊れて、金融資本主義の中に安住してます。

 午後十時時点で、都政は直接に国政には影響しないと政府筋、未だ麻生さんの判断に依存されています。

 「美学」というものを人は持ちたいものと思ってます。美学を誤らせるのは取り巻きがすることです。

 このままで行くと、麻生総理が裸の王様になりかねません。困った事です。

 「奢れる者は久しからず」、政変は混乱をもたらします。迷惑するのは、国民です。

 自民党は惨敗ですね。しかし与党となった民主党も大混乱でしょう。

 勝てば良いのだ、は通用しません、国民の期待も大きく、満たせぬと不満の反動も、民主党は覚悟されていると思いますが、当分は美酒に酔って桶屋さんのように輪がええだと思います。

 国民も都民もマニフェストの自分の都合の良いことしか記憶していません。

 今一番困惑しておられるのは民主党の幹部さんかも知れませんです。

 中堅の若い人や女性が多い都政、石原都知事さんは、なるようにしかならん、言われると思います。

 七月十二日午後十一時、自民党は敗北を認め、選対は徒労感を滲ませています。

 リーダーの大切さ、リーダーシップの欠如、不祥事、魑魅魍魎(ちみもうりょう)に対して、国民は敏感です。日本の総理を大統領制にしたらと思います。大統領なら地方選挙の出来事と泰然としておられるでしょう。現在自民三十、公明十八、民主四十九です。

 もうこれ以上テレビの選挙報道を見ていても仕方ないと思いました。

 翌日、二十一日解散、選挙は八月三十日と話し合いがまとまりました。

 日本は変わるか、多分は変らないでしょう。

 選挙結果で日本の堕落傾向を食い止める要素は全くありません。

 でも深く心配する必要はありません。民主党の幹部は言わば第二の自民党、根は同じ考え方の人たちです。

 人は工夫して生きて行くしか方法は有りません。「精励刻苦して努力する」しか道はありません。

 民主党は大変です。人材の幅が広すぎる、意見の統一に苦労するでしょう。

 自民党も分裂するかも知れません、合従連結は常のことです。

 日本は、商工業が需要を上回る生産流通を遣り遂げた。製品在庫が一段落すると、又生産に励みます、不況の風は当分は止みそうもありません。

 政治のできることは知れていて、大半は世界の貿易機構の意思次第。

 さあもう寝ようか、終わりまで見ていても始まらない。

 願わくは、信徒さんが平和に過ごせ、雇用が確保され、政治に関係なく幸せに生きてくださる事です。