【寅さん】 院家さん、観音院はグローバル化しないの。
【院家さん】 してる、してる。オーストラリアにも臍のような、あの大地の盛り上がった近くにお弟子さんがいるし、オーストリアというドイツの近くにも冗談みたいにお弟子さんがいる。まぁアメリカにイギリスにもいるね。先般はパキスタンのイスラム教徒さんがお弟子さんになるよと話してきたばかりだ。
【寅さん】 それで、院家さんが何カ国語も話せるの。
【院家さん】 そりゃあ無理な話だ。信徒さんが仲介してくださって自然にそういう風になってきた事で、私がそう願ってやったことではない。
【寅さん】 会社などのグローバル化は当たり前のように言われてますけど、どんなもんですかね。
【院家さん】 私が株やFXをやらないのは、私の知らない処で私が寝ている間に何かの原因で価格が上下し、それが不安だからだ。会社の経営者はやる気が有り諸外国に進出していて、凄いなと常々感じている。夜はよく眠れるのかな。
外国を旅行すると、こんな所まで日本人が居ると驚く事が多い。外国へ出る事はそこで利益を上げて持ち帰るという事だけど、そんなに調子良くは行かないわな。
【寅さん】 じゃあ、外国へ出かけて行って商売しているからと言って、グローバル化が上手く行っているわけではないのだな。
【院家さん】 例えばギリシャだ。前政権がとんでもない赤字を出していてギリシャ国債は紙切れ同様になれかけた。ユーロが救済してその場を逃れたが、政権が代わって救済される条件だった緊縮財政は嫌だと言い出した。国というものはトップが代わると前の事は知らぬ存ぜぬと言う事も有るのだな。
ヨーロッパ諸国は大変に困っているよ。国家の財政が危ないのはギリシャに限らずポルトガルやスペインもとても危ない。今楽に国家を運営している国なんて無いと思った方が良い。日本だってジャブジャブに日銀がお金を出しているな。まぁ、お隣の韓国や中国経済に比較すれば日本は情報開示も良い方で、安部さんの三本の矢も少しは効いて良くなりそうだが、これってお金持ちが益々儲かって貧乏人が損をするとピケティさんとかが言っている通りだろう。安部総理が三十六回も連呼した農協改革は成功するのかな。稲作農家は七十歳以上の老人で支えられていて、こんなものが長続きするはずがない。日本人が余り米を食わなくなったから、お米の事に余り関心が無くなられたのかもしれない。
最近、無洗米という物が大半になっているけど、飯は良く研いて炊いた物が美味いな。私はカレーなどは外米を使うのが好きで、ゆめタウンで色んな外来の物を売っている店で外米を買いまして、食べていますがTPPが上手く纏まると外米の値段はとんでもなく安くなるらしい。TPPは現在の政治の謎だな。
月刊観自在 平成27年4月号から抜粋