【寅さん】 地方選挙は大変だったと思いますよ。観音院システムは上手く機能したようですね。
【院家さん】 足が無かったりする人を、期日前投票に連れて行って上げる、大半の人は誰に入れるか決めて居られない。それでも出き来た人は(にっこりと笑顔で)「入れましたよ」と言われる。
実は誰に入れて下さいになんて一言も頼んではいない。だけど、多分私が当選を願っている人に入れてくれたに違いない。一日に三十人は軽いから、十日ぐらいで三百票は動いたかな。
【寅さん】 院家さんは、当然に保守系でしょう。
【院家さん】 別に、保守系とは分類できないね。一緒に食事をして、話をして、それで気が合えば自民でも民主でも、そんなことは考えない。強いて言えば、人情主義と言ったら良いかな。
【寅さん】 院家さんは支持している政党は無いの。
【院家さん】 この前の前は、民主の風が良く吹いていた。この前くらいから、また風向きが変わったね。政権は安定していて、あまり変わらない方が信用されると思うね。私は風向きには全然関係が無いよ。友達付き合いの延長だな。
【寅さん】 院家さんに好かれた人は得だな。ご飯を御馳走してもらって、その後は永久に支持してもらえる。
【院家さん】 必ずしも絶対に永久にと言う訳では無い。「いたわり、慈しみ、思い遣り、相手の立場で考える」を忘れた人は、縁無き人になってしまうな。
私は僧侶だから、観音院をいつも大切に思ってくれる人に限るな。一に信徒さんであること、二に信徒さんの親族であること、三も四も無くて、五も無いんだよ。大体思い通りになったな。
平成27年5月号 月刊観自在より抜粋