入学・入社、おめでとうございます。新たな気持ちできちんと挨拶を
【寅さん】 いよいよ四月か、今年も合格祈願のために護摩木を焚いてお願いされたお子さんたちが何人も、希望の学校に入学出来て良かったですね。
【住職】 本当に良かったな。子供たちはクラス替えがあったりするし、この四月かに就職する人や、転勤や配置換えで新たな環境で頑張る人も多いだろう。
【寅さん】 自分は先月までと同じでも、新人が入ってくる職場も多いでしよう。
【住職】 四月は年度初めだから、また新たな気持ちで仕事や勉強に取り掛かる良いチャンスだ。
【寅さん】 そういう時に、自分が目下の取引業者でもないのに「おはよーした」とか「あーした」とか「こんちはー」とか挨拶されると、上から見下してバカにされている感じで気分が良くないな。
【住職】 私はまだ僧侶になる前、勤め人で仕事に慣れてきた頃に、仕事仲間の親しい挨拶かと思って真似したら、先輩にズバリと注意されたよ。「お客様に対してその言い方は無いだろう。ウチより小規模な取引先だって、見下していい相手だと勘違いしちゃいけない。」『おはよう』の続きは『ございます』だ。『ござーした』じゃぁない。ハッキリと『おはようございます』『ありがとうございました』『こんにちは』と丁寧な言葉遣いをしないと、常識のない人間と思われるぞ!」ってね。指摘してもらえて、本当に良かったよ。
【寅さん】 若い人にならともかく、ある程度人生経験を積んだはずの人には、なかなか指摘しにくいですね。
【住職】 最近の若い人は叱られた経験が少ないから、指導係も苦労してるらしいけど、やっぱり挨拶は口の中で省略したりせずに、ハッキリ発音する方が、良く聞きとれるし気持ちも良いね。