院家さん 年末に日赤へ緊急入院

■昨年十二月三十日夕刻、法主様におかれましては「胸が苦しい、死にそうだから救急を呼んでくれ」とおっしゃり、顔面蒼白で日赤病院へ入院されました。「まだ死ねない」と病院に響き渡るような大声で泣いておられました。
■救急のお医者さんがしーんとして一生懸命に法主様を治療してくださいました。泣くのを制止されたお医者さんや看護師さんはおられませんでした。夜中の十一時から日付が変わる直前まで、細くなっていた心臓の血管を拡げる緊急の手術が行われました。
■法主様は入院する際、年越し法要の申込書をワシづかみにして持っていかれ、胸が苦しい中でも信徒様のご多幸を拝んでおられました。この申込書は大みそかの夕刻にお見舞いに来られた住職様が観音院にお持ち帰りになり、お寺の年越し法要でも丁重に拝まれました。
■法主様は一時はあまりにも心臓と呼吸が苦しくてお経を上げることが出来ず、真言を唱えておられました。
●光明真言
「オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」
■一番苦しい時を超えた後で「皆さんも本当に心臓が苦しい時にはお医者さんに治療をお願いし、ご自分で真言を唱えてみ佛さまに来ていただきなさい」と伝えてくれとおっしゃいました。
■私と一緒に編集している月刊観自在の二月号の原稿を気にかけておられた昨日(一月六日)には、法主様はまだHCU(High Care Unit=集中治療室)に入院中ながらも生死の境を抜けて、再びこの世に戻って来られたご様子です。

平成28年1月7日
合掌九拝 髙田礼華

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