お札・お肌守り

観音院の十二月は、来年度のご祈願や厄除(やくよ)けが始まり、ご参拝の方々も一層に多くなり例年にぎやかな月となります。

ご祈祷(きとう)のお札はお願い事が叶うように、開運が拝まれています。有り難いお札ですからお部屋にお祀りされて、み佛さまのご加護を頂かれてください。

お札(ふだ)のお祀りの仕方

お札は立たれた時に目より高い位置になるように、お札の正面が北を向かないように立てかけてお祀(まつ)りします。タンスや棚、鴨居(かもい)の上など、粗末にならない所にお祀りください。

神棚をお祀りされているご家庭では神棚へお祀りします。ただしお佛壇の中にはお祀りされないようご注意ください。

お札にはお性根(しょうね)が入っています。お札に穴を開けたりクギを打ちつけたりされることは絶対になさらないでください。壁などに貼られたい時には、お札の裏側の紙の部分、奉書(ほうしょ)の上下に両面テープを着けて貼られると良いでしょう。

お願い事のある時は、お札の前で合掌して「おん あろりきゃそわか」と観音さまのご真言を七回お唱えします。

お札をお祀りされる場所は「家内安全」は居間やお台所など、ご家族が集まられるお部屋、または願主のお部屋にお祀りください。

「厄年厄除」のお札は願主のお部屋に、「求子懐妊(きゅうしかいにん)」「安産守護」はご夫婦のお部屋や妊婦のお部屋にお祀りください。また、ご実家でもお祀り頂くことが出来ます。

「入学試験合格」「就職試験合格」のお札は、勉強机や本棚の上の方にお祀りします。

安産守護、入学・就職試験合格などの特別祈願は願い事が叶った時にお納めください。

出産のお祝いには赤ちゃんのお名前で拝まれた「無事成長」のお守りを、入学・就職のお祝いには「学業成就」「職場成就」のお守りをお授けいたします。

「商売繁昌」「事業繁栄」のお札はお店や事務所、倉庫などにお祀りしますが、ご自宅の方にお祀りされても結構です。

また、大きな二尺札をお願いされる方も多くおられます。二尺札は十二月から節分まで拝まみ込まれてからお授けされます。

肌守(はだまも)りのご守護

「肌守り」や「星カード守り」は常に身近に持たれてみ佛のご守護を頂かれてください。カバンやバックなどに入れてお持ちになると良いでしょう。ご家族の方が代わりに持たれてもかまいません。

ケガや病気で入院されている時は、お守りをハンカチに包んで枕の下に入れられたり、ベッド脇の引き出しの中に入れられるのが良いでしょう。ご家族の方が代わりに持たれても大丈夫です。

肌守りは「身代わり札(ふだ)」としてご守護くださいます。肌守りが知らないうちに割れたりヒビが入ったり文字がにじんでいたりすることがありますが、これは「身代わりのお働き」があったおしるしです。すぐに新しい肌守りをお授けいたしますので、ご遠慮なくお申し出ください。

安全運転ご守護

安全運転のステッカーは 車やバイク、自転車などに貼ります。隣に乗られる妻のために助手席のドアの内側にも貼られているという微笑ましいお話も伺っています。

また、乗り物に限らず安全を祈願したい所に、どこにでも貼って頂けます。ご家庭ではガスの元栓や配電盤、ストーブ、ドアなどに、会社では機械や器具に貼って安全に運転出来るようお守り頂きます。

ステッカーは年が変わっても、はがさずに引き続きご守護を頂きます。毎年、一枚ずつ色々な所に貼るのを楽しみにしていると言われる方もおられます。

七福招来(しちふくしょうらい)

「御千米(おせんまい)」はお願い事のあるときに一粒を手に取りみ佛さまのご加護を一心に祈りながら生のまま食します。

御千米は大変に縁起の良いお米です。一袋に沢山入っていますので、ご飯を炊くときに混ぜて炊かれてご家族の皆さまで食されてみ佛さまのご加護を頂かれてください。

福徳萬倍、知恵萬倍

新年厄除祈願の吉例としてお授けされます「萬倍赤だるまさま」は萬倍稲荷さまのお使いとして全国各地のご家庭や事業所、お店などにお祀りされています。

お祀りの仕方は、袋から出して赤だるまさまの左目(向かって右)に墨を入れます。お願い事はお背中の下の方に書きます。

床の間や棚、タンスの上にお祀りします。テレビやステレオの上など賑やかな所はご遠慮ください。

赤だるまさまは向かって右に、白だるまさまは左になるよう並べてお祀りします。(白だるまさまは六月と七月にお授けします。)

綺麗な敷物や座布団を用意されて大切にお祀りされている方も多くおられて、萬倍さまも大変にお喜びのご様子です。

願掛けは合掌されて「まんばい、まんばい」と萬倍さまのご真言を七回ないし二十一回お唱えします。

二十一世紀を縁起良く

お札(ふだ)やお守りはその年々の年まわりでご祈祷(きとう)されていますので「二〇〇〇年庚辰」または、それ以前のお札やお守りはお寺にお納めください。

来年「平成十三年辛巳(かのとみ)」のお札は節分の頃までには頂かれて、二十一世紀最初の年を縁起良く始めましょう。