観音院の燈籠供養
燈籠法要(とうろうくよう)萬燈会(まんどうえ)のご案内 10月13日(日)午後1時・18日(金)午前11時より執行
毎年十月は、観音院においては燈籠供養「萬燈会(まんどうえ)」が執行されます。
導師に続いて散華(さんげ)が盛られた華籠(けこ)を捧げ持った僧侶たちは、光明真言を唱えつつ粛々(しゅくしゅく)と進みます。
本堂に散華が舞う様子は、み佛さまの世界の一端に触れたかのような美しさです。
頂かれた散華は特別のお願い事のある時に、願意とお名前を書かれてご祈願をお願いされて下さい。
観音院が続く限りともし続けられるお燈籠は、献燈の感謝と真心に量り知れない功徳を生みます。
燈籠のみ光は永代(えいたい)に輝き続け、佛縁を深めゆき、み佛の厚きご加護をいただきます。
観音院各所のお燈籠には、家族や愛する人々の御守護の為、願意とご祈念が込められています。
先祖供養やご精霊さまのご供養の献燈は、不思議なお導きを頂かれています。
新規のご供養やご祈願も受け付けています。相談はご予約ください。
全国の皆さまのご信心のもと、多大なるご支援を頂き、本年も「燈籠供養」を執行できます。心から御礼申し上げ、一心にみ佛さまのご加護をご祈念申し上げます。
お燈明のみ光
み佛さまにお供えする明かりを燈明(とうみょう)と言います。
燈明は六波羅蜜の「智慧(ちえ)」をあらわしています。佛教でいう智慧は、普段私たちが使う知恵とは区別され、サンスクリットのprajna「理智(りち)」の訳として用いられています。これは、心の迷い、煩悩(ぼんのう)を滅し、物事の真理を明らかにして悟(さと)りを開くこと、正しいこと間違ったことの判断、正邪(せいじゃ)を区別する力を持つことをいいます。
中でも、この世に存在するすべてのものの本質は皆「空(くう)」であることを認識とします。空とは、すべてのものは因縁により現在あるのだからそこには実体と言うべきものは何も無い、存在を絶対視したり執着(しゅうじゃく)してはならないという思想です。
prajnaの俗語形パンニャーpannaは「般若(はんにゃ)」と漢訳され「空」の心を説いた教典「般若経」の名はここに由来しています。
また、お燈明は普通左右一対でお供えします。これは「自燈」「法燈」と呼ばれ、お釈迦さまがクシナガラの郊外にある沙羅双樹(さらそうじゅ)の木の下で説かれた最後の説法の中の一つである「自らを燈火(ともしび)とし、よりどころにせよ。法を燈火とし、よりどころにせよ。」という教えを形としてあらわしたものです。