自信過剰と思い込みで過さぬように

人は誰でも無限の可能性をもっているものですが、実力が無い、
勉強が足りない、一寸評価されただけで職業になるとは限りません。

 人を誉めて、誉め殺すという言葉がありますように、迂闊(うか
つ)に誉めて、手に負えないような人になってしまうことが、まま
あります。
 叱って人を潰すよりは誉めて長所を伸ばす、これはやたらと誉め
ることではなくて、その人をよくよく観察してなすべき難しい教育
方法であることを理解しましょう。

 若い人が将来について、タレントさんになりたい、漫画家になり
たい、歌手になりたいなどと夢を語られますが、幼児期の育て方に
問題があります。子供が少々、面白い話ができる、漫画が少々描け
る、歌が器用、、、、それに親が乗っかって一攫千金の老後を重ね
合わせるなんて、子供の将来を迷わせます。

 広島にも「お笑いの学校」ができるそうですが、大変に厄介なも
のだと思っています。ここに行って使いものになるのは百人に一人。
 後の九十九人は中途半端、それでも親元を離れて変な苦労をして
くれるよりは、ましかもしれません。
 子供が芸能人になって身を立てることは万分の一の可能性と考え
ておきましょう。

 七月は七夕、五色の短冊に学芸の向上を願って希望を書き、笹に
結んでください。暑い夏を無事に超えて、今年が良い年になるよう
にご祈願します。
 七月、八月の人間関係は、経験的に、壊れることが多いようです。
人の幸不幸は人によってもたらされることが多く、新しい人間関係
には十分に注意すれば、後悔しなくて済みます。暑さは気の緩み、
解放感が事故を招くようです。

嘘を吐かない

 自分を飾って、無いものを有るように言う、できないことを
できるかのように言う、、、昔から、嘘吐きは泥棒の始まりと
決まっていまして、単純なことですが、時には、約束を破るこ
ともある人間——、「約束」は命にかけても守るのが、信頼
の基盤になります。大切なのは「誠実さ」。