破地獄曼荼羅は門外不出の祈願と供養 これはちょっと強力な修法です。
【寅さん】 今年は破地獄曼荼羅を何枚もお願いしましたよ。
【院家さん】 そんなにたくさん地獄を抱えているのか?子どもを中絶して無限地獄に落ちたり、慳貪なことをして逆さまに吊られたり、人を騙して地獄の釜で茹でられたり、そんなことをいっぱいしたのか?
【寅さん】 人間っていったら、ついつい自分の都合の良いことをしてて、他人に迷惑をかけているものだと思うことが多いので反省しているんだ。
【院家さん】 地獄の文化は、とても発達しすぎて、針の山を拵えるのも、釜を拵えるのも、そうとう近代的なものよ。針も鋳物の釜も広島の特産物。お盆が近づくと、たくさんの製品を地獄へ送っているのかな。 毎年繁盛するだろうね。
■地獄の入口には閻魔大王がいて、前に連れてこられた亡人の過去を玻璃の鏡に残らず映してみて、その罪によって地獄の行先を決めるそうだから、裁判官と検事が同じだ。
■三途の川では、幼子が石を積んでは母のため、また、積んでは父親のため、せっかく積み上げた石の塔を鬼が壊していくそうな。地獄の話は、いっぱい知っておるけど話すのもおぞましい。多分その内に地獄にも インターネットが繋がるかもしれんよ。地獄の進歩は著しい。
【寅さん】 地獄もこの世を反映しているんだな。弁護士居ないの?
【院家さん】 おるおる。お地蔵さんだよ。お地蔵さんは六地蔵だから全部は抱えれんだろう。寝て食って怠惰な毎日を過ごしていたら、地獄で雇われて鬼になってこき使われる。給料も無いし、寝る間もないし、 碌な食うものもないので、鬼の生活は相当きついで。
【寅さん】 わしは多分鬼にはならんと思うけど、人の苦しむようなことをして毎日過ごすのは大変だね。おまけに定年もないんだな。千年も万年も鬼をやるようなんかな。そんな立場になったら、お地蔵さんに頼んで
助けてもらう。観音院にお参りするときに門の所の水掛地蔵さんに「死んでも鬼にはならないようにして。」よくよく頼んでおくことにする。
あの世の地獄もこの世の地獄も 破ってくれる破地獄曼荼羅
【院家さん】 破地獄曼荼羅は、懺悔とお願いを曼荼羅の紙に書いて三つ折りにして結び、拝むお坊さんに内容は分からない、自分の名前も書く必要かない。書き損じたら、線を引いて消し、書き直せばよい。「ここの坊主、拝みようが足りんから地獄に落ちろ」と書かれたら、自分で自分が地獄に落ちろと願うのだから因果応報だな。だから、観音院のお坊さんは真面目に拝まないと信徒さんから破地獄曼荼羅で地獄に落ちるようなことになる。そのようなことになる僧侶は、この世から地獄に居るような気持ちに多分なっている。
■観音院では、わたしが相当厳格に閻魔さんとお地蔵さんをやっているので坊さんが地獄に落ちる心配はいらん。十善戒を守らせているので、まずは大丈夫だろう。しかし、お坊さんも時々破地獄曼荼羅を書いて救われることを願っているな。
■破地獄曼荼羅は、書き損ねても書き直し、絶対に持ち帰りはならない。門外不出なのだから、持ち出した人は地獄に落ちる約束です。必ず結んで受付に渡してください。
■お盆の供養には、供養が足らんで地獄に落ちていると思い当る人がいたら助けてあげよう。助かった人はあなたの守護霊になってくれるはずだ。
■破地獄曼荼羅は門外不出だから、郵送は出来ないし、頼まれて書いてあげることも出来ない。
■腹が立つことがあっても、人を呪うな。呪詛の書かれた破地獄曼荼羅は、書いた人が地獄に落ちるよ。家族を呪詛すると、一家揃って地獄で鬼になって過ごすようなことになる。自分の所業の懺悔とお詫びが大切だ。
■万一僧侶が破地獄曼荼羅の結びを解いて中を見ると、懲戒免職されて自分で死んでしまうくらいのことになる。結びを解くと地獄に落ちる。守秘義務なんて生易しいものではない。
■破地獄曼荼羅は証拠隠滅ではなく、懺悔することによって罪証を清めることになる。こけを伝えた観音院の昔の琳光僧正は大変に偉い人でやさしい人であったと伝えられている。
■釈迦の弟子の目連尊者も破地獄曼荼羅を知ってたら、母親を逆さ吊りの苦しみから、何なく救えたと思う。
■寝てご飯を食べると牛になると言われる話があるが、そのようにして牛として現世にいる畜生も破地獄曼荼羅によって人間に輪廻転生出来るかもしれない。選挙に行かず、民主主義の根幹を揺るがして破地獄曼荼羅に懺悔するよりは、選挙に行きなさい。棄権するのはこの世で地獄をみることになるよ。公約で嘘をついた候補者は間違いなく、地獄を作る人だ。そんな人は破地獄曼荼羅は使ってほしくない。
【寅さん】 いたわり、いつくしみ、思いやり、相手の立場で考える。そのように生きていけば、懺悔をするようなことにはならない。そに照らし合わせて反省すると破地獄曼荼羅もやっぱり必要だな。年中反省しているから、お盆とは言わず、毎月のように何故か破地獄曼荼羅に懺悔してお詫びして、仏様に守護されて今日がある。
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全てに愛を 光と祈りを 親から子に 子から孫に 読み伝えられる
毎月1日発行 月刊「観自在(かんじざい)」
発行所 観自在社
送料共 1000円/一年分
いたわり 慈しみ 思い遣り 相手の立場で考える
広島のお寺 観音院(かんのんいん)
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