◆水子さんというのは、流産や死産、中絶などでこの世に生を受けることが出来なかった子供さんのことです。
観音院では、水子さんのことを縁の有るものとして有縁(うえん)と言います。水子供養のことは有縁供養と言います。
◆有縁さんのご供養は家庭では無理です。お寺で永代供養をして下さい。
稀に、水子供養のお位牌を仏壇に入れてご供養されている方もおられますが、出来ればお位牌は仏壇には入れずにお寺でお性根抜きしてもらわれた方が良いでしよう。
後を継がれた方も水子供養のお位牌があると困られることがあります。
ご自分が元気な内に、お位牌はお寺にお返ししましょう。
◆昨年は新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、子供さんだけで家で過ごすことも多くなりました。
親の目の届かない所で、中学生や高校生を始め大学生、場合によっては小学生の男女交際がありました。
健全な交際ならばもんだいないのですが、性交渉に及んで妊娠した子供さんが多くおられます。
◆中絶は、女性の身体も心も傷つけます。過去の中絶のせいで将来に妊娠が出来なくなる場合もあります。
出来ることなら、中絶はしないでもらいたいと思います。ご家庭でよく話合われることが大切です。しかし、親の知らない所で中絶もあります。
◆出産はしても、どうしても自分で赤ちゃんを育てられない場合もあります。そんな方には「特別養子縁組制度」を利用されてはどうでしよう。
望まない妊娠であっても、赤ちゃんには罪はありません。喜んで迎えてくれる家庭があります。
まずは、児童相談所に電話してみて下さい。折角、授かった命ですから大切にしたいものです。
◆それでも、中絶しか方法を選べなかった方は、出来るだけ早く水子さんのご供養をしましょう。
流産や死産も水子さんのご供養が大切です。
◆水子さんのご供養は、まずは最初に「永代供養」をします。これは、水子さんの葬儀に代わるご供養です。永代供養は必ずして下さい。
観音院の有縁永代供養のお供えは、一万三千円です。水子さんが二人以上おられる時には、一人につきお塔婆料の三千円を追加して納めて下さい。
永代供養は最初にしますが、その後は「追善供養」をして下さい。追善供養はお盆やお彼岸、心にかかる時にします。毎月されている方も沢山おられます。
追善供養は有縁供養の紙塔婆を書いて頂きます。紙塔婆のお経料は一枚千円です。
◆永代供養のお供えが一度に出来なかった時は分納も出来ますのでご相談下さい。
永代供養も追善供養も、毎日の朝十時、お昼十二時、午後二時からのご法要で拝みます。