【寅さん】 住職さん、今年の八月の第一日曜日は広島の原爆記念日ですが、毎月恒例の早朝掃除と午前十時からの大般若経の転読法要もされるんですか?
【住職】 もちろん。十時に間に合うよう掃除を終わらせるために、例年八月六日午前八時からの「原爆犠牲者の追弔と世界大戦犠牲者、戦死・戦没者の追弔慰霊法要」も簡素化して執行するよ。
【寅さん】 なるほど、まず原爆や戦争の犠牲者の慰霊をした後で、掃除をして、十時からは大般若経の転読法要を行われる訳ですね。この日から、観音院ではお盆の法要が執行されるんですよね。
【住職】 お盆はお寺で法要に会って、ご先祖様のご供養をするのが基本だけど、一般的なお盆の時期に仕事や旅行の予定がある人もいるからね。
【寅さん】 そういう人も、観音院なら六日からお盆のご供養が出来るから、早めにご供養をしておけば安心ですね。
【住職】 どうしてもお参りが出来ない方は、観自在の真ん中辺りのページにある紙塔婆に記入して、お供えを郵送してくださったりしているね。
【寅さん】 そういえば観音院は、一度お参りして護摩木の書き方を分かっておられる方になら、依頼があれば護摩木を郵送してくれるし、手が痛いとか急な手術とかで書きに行けない場合は、「代わりにお寺で書いて下さい」と電話でお願いできて至れり尽くせりだ。
【住職】 初めての方にはちゃんと書き方をお伝えするから心配ご無用。自分で書ける間は自分で書くのが一番だけど、最近は、護摩木料を送るのでお寺で書いて拝んで下さいという依頼も多いよ。
【寅さん】 信頼されている証拠ですね。そのうち、代わりに書くために職員さんを増やすことになるかもしれないな。