ロウソクのはじまり

■ロウソクのはじまり

ロウソクは初め、たいまつ状の物であったのが次第に現在の形になっていったと言われています。

エジプト・ギリシア・ローマなどでは早くから、蜜蜂の巣から作る蜜蝋(みつろう)が用いられていました。ロウソクとしては紀元前三世紀頃には登場しており、中国でも同時代の使用がみとめられます。

日本には、佛教の伝来に伴ってもたらされました。奈良時代にはすでにロウソクが使用されていたとの史料も残っています。

しかし、当時は中国より輸入された蜜ロウソクで大変な貴重品であったため宮廷や一部の寺院でしか用いられていませんでした。

和ロウソクの原型は室町時代後期(十六世紀)に製造が始まり、江戸時代に入ると生産も増え、末期は都市を中心に広く普及していきました。しかし、一般家庭にまで行き渡ったのは、明治になって洋ロウソクの製造が行なわれ、安価に入るようになってからのことです。

10月17日(木)と10月20日(日)午前11時から
観音院においては燈籠供養「萬燈会(まんどうえ)」が執行されます。
燈籠を奉納されている方は、是非、お参り下さいませ。

※毎日のご法要は、朝10時、正午12時、午後2時の3回執行いたします。(年中無休)

次回は、「燈供養具(とうくようぐ)」についてお話します。

 

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