佛教談義

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ほとけさまのお話

■文殊菩薩、普賢菩薩の二脇侍(わきじ) 寅さん 観音院さんのご本尊は大日如来、そして脇侍(わきじ)が 利剣不動明王には矜謁羅(こんがら)童子と、制咤迦(せいたか) 童子、子安観音菩薩には日光菩薩さまと月光菩薩さまというように、 ほとけさま...
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常業、煩悩即菩提

■ほとけさまでも出来ないこと、  その一つ、定業(じょうごう)免(まぬか)るるあたわず■  華厳経(けごんぎょう)に -------- 「一切の業障(ごっしょう)海は皆、妄想(もうそう)より生ず。 もし、人、懺悔(さんげ)せんと欲っせば...
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お経典のあれこれ

先月は観音さまにちなむ「観音経」についてお話でしたが、この 観音経は、詳しくは「妙法蓮華経観世音菩薩 普門品(ふもんぼん) 第二十五」といい、さらに、その偈文(げもん)(観音院常用教典 まことの道・百三ページから)をいうことがほとんどです。...
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観音さまのお名前、怒りの心

■功徳(くどく)とは■ 観音(かんのん)さまのお名前 「われら心から観世音菩薩の名号を受持して、苦海を  渡らんと欲す。願わくは 慈愛のみ手を垂れたまい  救い導きたまわんことを----」 ご隠居 これは、広島観音院の常用教典「まこと...
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功徳とは

■功徳(くどく)とは■  碧厳集(へきがんしゅう・碧厳録。仏書、禅宗で重視される)と いう本の第一則に、こんなことが書かれている。  -- 達磨(だるま・禅宗の始祖、南インドのバラモンに生まれ、 中国に渡る。嵩山の少林寺に入る)はじめて...
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釈迦さま・大日如来さま・仏さま

■お釈迦さま十の異称■ ご隠居 お釈迦さまの本名は、寅さんも知っているように釈迦牟尼 (しゃかむに)だけど、ほかにもたくさん異名を持っておられるこ とを知っているかな?。 寅さん 釈尊、世尊----。 ご隠居 うん、それは異名というより...
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弥勒菩薩・お釈迦さま・空

■五億年経ったら帰って来る■ 寅さん 話をむし返して申し訳ありませんが、前号の判じ物みたい な「詩」、あれが気になってしようがない。あの詩はいったいどう いった意味のことを言っているんですか? ご隠居  留守と言へ  ここには誰も居らぬ...
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法身・因縁・色即是空・十二因縁

■如来法身(ほっしん)の偈(げ)■ ご隠居 諸法は因縁(いんねん)によって生ずるなり----。  これは「如来法身の偈」というものだが、この如来法身の偈には さらに、もう一偈ある。それはこうだ。  諸法従縁起 如来説是因  是法従縁滅 ...
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仏さまはお見通し

寅さん 仏教に帰依(きえ)している者が何かにつけ手を合わせて ほとけさまを拝むのは、もちろん純粋な信仰心ですから、ほとけさ まに対して特別の見返りなどは求めませんが------、  それとは別に、ほとけさまに対する己れの厚い信心を担保にし...
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合掌は心のあらわれ

寅さん 私たちがほとけさまを拝むとき、ごく自然に合掌しますが、 あの合掌のかたちにはどんな意味が含まれているんでしょう? ご隠居 人と人が会えば、挨拶(あいさつ)を交わして円滑(えんか つ)なコミニュケーションをはかる。そして相手を敬う気...