巻頭の言葉

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吉凶交錯、目まぐるしい午年の幕開け

馬を選ぶなら駄馬(だば)よりは駿馬(しゅんめ)、とかく馬は 足元弱く、素直な動物ゆえ、驚かさぬよう、苛めぬように、上手に 乗りこなすことが肝要。  日本は言わずと知れた「地震列島」、景色良く、温泉も豊富だが、 地震の多く激しい国です。  ...
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浮いて喜び、沈んで嘆くのは普通のことだが

なんとも世の中は思うようにならないもので、この不況下でも儲 かって仕方がない人もいれば、八方塞(はっぽうふさがり)でにっ ちもさっちも動けない雪隠詰めのような人もおられる。  真面目に働いて、何が悪いのか、障りか祟りでもあるのではと当人 ...
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テロ犠牲者の冥福を祈り、平和を願う

ニューヨークの世界貿易センタービルテロの六千数百人に犠牲者 の冥福を祈っています。  信徒さんの知り合いに犠牲者が居られて、現実に供養を依頼され 他人事とは到底思えません。  政治目的のため暴力や脅威に訴えることを「テロ」といいますが、 ...
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自分の心の中に灯明を灯し、それを頼りとする

九月は此岸(しがん・此の岸)、現世に住む者として、彼の岸 (彼岸)に渡ることを願い、現在の自分について考えてみること、 自分を見つめることを勧めましたが、十月は「燈籠供養の月」でも あり、自分の求めるものを確立されることをお勧めします。 ...
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構造改革なんて怖くない

日本の歴史を通じて比較的変化の少なかった江戸時代でも通貨の 改鋳(かいちゅう)やら、奢侈(しゃし)禁止やら、それは多くの 改革がなされたものです。  明治の初めには、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく・1868年に神仏分 離令)といって寺院は死ぬよ...
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お盆の先祖供養を考える

関西では八月がお盆である。電気の五十サイクルと六十サイクル と同じことで深い意味は無い。  お盆の棚経は、僧侶の地獄で、一日に四十軒から八十軒くらいも お経の宅配をしなければならない。  昔の村の規模で隣家から隣家へ読経していた時代は良か...
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祈祷することには最善を尽くしたい

月刊「観自在」(総カラー印刷・B5版・32ページ)を発送す る際には毎月約五十人のボランティアの方々が集まられて約四時間 かけて宛先のワッカ(帯封筒)を付けます。  大切なのは全員が十時の定例法要に参加し「観自在」を前に積ん で、皆さんのご...
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父母の追善供養のために僧侶にご供養

私にも亡き両親がいて五月は命日に相当します。両親の兄弟姉妹 に案内して佛事を営むことを考えていて、法主と相談したところ、 道元禅師は親のために読経をするより、座禅をしなさいと言われ、 親鸞聖人は我が身が死んだら加茂川に流して魚に与えよと言わ...
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安芸灘地震が忘れた頃にやって来た

三月二十四日午後三時二十八分頃、午後の法要を終えた直後に大地が揺れた。 初めは発電機が回転するような音がして、やがて東西方向に激しく振れ、常夜灯が倒れ、佛具に付いている瓔珞(ようらく)がばらばらと落ちて来た。 本堂に...
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四月新学期・身辺の点検をしましょう

進学、新学期、転勤、昇格など四月は身辺や人間関係がガラリと変わる場合が多いようです。 お寺は前年度の決算をして、今年度の方針を立てます。予算は前年対比10%の範囲で決める慣例になっています。 今年は備品なども新規に購...