寅さんよ終末論に惑わされるな 明日もあれば大体来年もあると思うよ

【院家さん】 明治の終り四十三年の頃だった。

ハレー彗星の名が人々の心に刻まれたのは1910年のことです。

大きな長い尾を引く彗星が毎晩目撃されるようになった。

地球に最接近し二十日には彗星の尾の中を地球が通過することがわかった。尾には毒ガスが含まれるらしいという風説が流れ「この世の終わりになる」のではという社会不安が広がっていきました。

【寅さん】それは怖かったろうな。生きてる内が花なのよと、貯金を下ろしてドンチャン騒ぎをする者もいただろう。

【院家さん】 もう地球の終末だと思える彗星は何個も地球に近付いているが、目に見えないだけだ。今も「いそ彗星」が近づいているが皆さん知らない。

観音院にある十数キロもある鉄の塊も彗星の欠片だ。

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あんな鉄の燃えてる塊が地球に落ちたら十階建てのビルでも貫通するな。滅多に人に当たらないから、観音院の鉄の塊も福が当たると良いと願う人に大切にされて居る。折角あるのだから、見に来て皆さん触りなさい。地球外の物体だから御利益があるかも。

【寅さん】 たしかにこれは凄いや。ずっしりとしている。こんなのが横っ飛びすると車の二十台や三十台はお釈迦にするな。 何かご霊験はありそうだ。強烈なパワーがありそうだ。

【院家さん】 地球に終りが来るのは当分先の話だ。中国では最近、儒教やキリスト教が流行っている。能率競争と拝金主義で頑張った連中が、空しくなって儒教やキリスト教に縋りだしたわけ。

洗足礼と言って、親の足を水で洗って親子が抱き合って喜んでいる。まあ親孝行は見ていて気持ちが良い。

【寅さん】 これは何処で拾って来たの。

【院家さん】 知り合いを通じて買ったもので鑑定書も付いていますよ。今では観音院の寺宝に格上げしてます。

【寅さん】マヤ暦はもう後が無いから地球は終りだとか、あれは何かいな。

【院家さん】 終末論は何の生産性も無いから、耳を貸したら駄目。地球が原子炉や排気ガスで汚れているのは事実ですが、今有る原子爆弾を何かの拍子でボンボン打ち上げたら地球の終りが来るかも知れない。

【寅さん】 アメリカの国債発行制限で政府の手持ちの金が無くなって、公務員にも給与が払えなくて、八十万人が自宅待機とか。自由の女神などは州政府がお金を出して係員を出して対応してるとか、あれはどうなるのかな。

【院家さん】 オバマさんの求心力が低下しているだけ。本当に国債のデフォルトやったら、アメリカ初の大混乱が起きます。こんな人為的な経済危機はつくれない筈。政治の駆け引き。

日本も臨時国会が招集されましたが、TPPやら消費税でネジレ国会で無いだけ楽だけど大変は大変。

オリンピックは来るけれど、競技場やら選手村はこれから。

【寅さん】 オリンピックは見に行きましょう。二十年ぶりかな。

【院家さん】 行こう、行こう、早めに手配をして置きます。身近でスポーツ選手の躍動が見られるのは感激だ。

【寅さん】 院家さん景気はどうなるのでしようか。消費税は上がるし。

【院家さん】 難しい事を聞くな。景気のことは何にも分らん。経営者達は何となく給与は消費税分を上げねばならないと考えて居る人は多いね。

物価は日本だけの事情だけでは無くて、多くの物を輸入してる外国の現地の事情にもよるからね。

TPPに加盟すると米なんか十分の一になるとも言われるし、これは聖域五項目に這入るから関税は今まで通りと言う話もあるしな。

牛肉なんか輸入品に押しまくられて酪農家が無くなるかも分からない。砂糖も外国の栽培規模や収穫方法に比べると日本の農家は相当に保護しないとやって行けなくなる。

これも、まぁ時の流れだ、仕方が無いと思いますよ。

【寅さん】 英語が分らんとこれからは困ると思って「スピードラーニング」と言うのを買って来ました。

【院家さん】 それは良いことだ、少しは役に立つか。

【寅さん】 マイ ネイム イズ タイガーて具合にね。

【院家さん】 世の中が変わって行くな。振り落とされないように着いて行くのが大変だ。

まぁ何とかなるものだ、真面目に、嘘を吐かず、約束を守る。それに加えて「いたわり、慈しみ、思い遣り、相手の立場で考える。」ことだと考えています。

【寅さん】 相手の立場で考えるのは良いな。この前にね町内の寄りでね、そんな話をしたら褒められた。とても嬉しかったよ。院家さんの話を使うと褒められることが多い。

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全てに愛を 光と祈りを 親から子に 子から孫に 読み伝えられる

毎月1日発行 月刊「観自在(かんじざい)」

発行所 観自在社

送料共 1000円/一年分

いたわり 慈しみ 思い遣り 相手の立場で考える  広島のお寺 観音院(かんのんいん)

広島県広島市の真言宗 観音院 公式ウェブサイト
広島県広島市にあります真言宗の観音院は今から四百年余年の昔、慶長六年(西暦1601年)辛丑(かのとうし)七月十日に、増香上人(ぞうこうしょうにん)といわれるとても偉いお坊さまが開いた由緒あるお寺です。 そして、この地の庄屋であった田頭新蔵により聖観音さまをお祀りする観音堂を寄進されて以来、この辺りを観音村と呼ぶようにな...

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