陰徳を積めば自ずと評価される 八月九月は秘め事表沙汰なりやすし

良きにつけ悪しきにつけ、内緒にしていた事が表面に出てきやすい不思議な月。隠れた善行が表面に出るのは望ましい事だが、表に出て欲しくない秘め事が表面化するのは嬉しい事ではない。

良きにつけ悪ししきにつけて内緒にしておきたい事はみ佛さまに御守護を願えば叶う。

物事には原因が有って、それが芽を吹くもので因縁因果の法則と言い、避けがたいものである。

徳を積めば(世の為人の為に考えて行動する)その人の生涯の幸せの原因になる。自己の事のみ願う態度を続ければ良い事があるはずがない。

善行善果、悪行悪果であれば納得出来るのだが、世の中はそれほど甘くない。

善行を積めども積めども悪い事が起きる事も有るのだ。反面、悪い事を重ねていても良い事が起きる事も有る。生涯で見るから短絡的現象も有るけど、前世からの因縁因果を考えると均衡がとれているのであろう。このような時にお願いするのが「因縁解脱」と言う御祈願である。

この世で善行を積めば例えこの世で良い報いが無いとしても、来世ではは必ず善果が期待できる。

善行を積むにはあまり善果を早く期待してはならない。さりとて悪行を成すものはこの世で上手く行っても来世では地獄に墜ちる。

「いたわり、慈しみ、思いやり、相手の立場で考える」ならば、必ずその人はみ佛に愛され良き善果が期待できるのは間違いない。

月刊 観自在 平成26年9月号より

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