酉年を十回経験されたいと願っておられます

法主さんは昭和八年七月三十日誕生の酉年です。今までに六回年男を経験したので、次いでのことだから、あと四回経験したいと言われてます。
 単純計算で壱百八歳まで生きたいと願われるのですから、よほど充実した毎日を送っておられるのでしょう。
 法主さんの元気の元は法主さん自身には無くて、み佛さまからいただいておられるようです。
 もっともっと沢山の元気を皆さんにに差し上げたい、法主さんの願いです。
 人一人の力は微細なもので、多くの人の幸せは、み佛さまに願うしか方法がありません。
「全てに愛を、光と祈りを!」が法主さんの願いの全てです。ご自分のことを祈られるのを聞いたことがありません。酉年を十回重ねたいのは皆さんにそのように願って生きていただきたいと言う言葉の綾です。
 高齢者が老後を孤独に過ごされたり、生活に苦しまれることを大変に心配され寺が役立ちたいと言われます。
 特に、将来の高齢者の生活についてとても心配されているようです。年齢を重ねること、弱り、病気になること、これらは誰も避けられません。
 この十年間、法主さんは現役と同様に活動されていました。六十歳までの法主さんの活動と、この十二年間の活動を比較すると、後半の方が無理なく過ごしておられるように見えます。
 年末に映画「ハウルの動く城」を信徒さんのお誘いで見に行かれましたが、始まると直ぐに寝られたそうです。
 後日感想を聞きますと「動く城」は見たと言っておられました。本は良く読まれますが、映画は苦手のようです。
 お誘いすると映画にはよく付き合われます。途中で休憩がある長時間大作物や殺伐な映画では眠られる傾向があります。映画館の椅子と環境が、睡眠を誘うらしいのです。乗り物も同様で、飛行機などでは飛び立つ時に眠られ、着陸の衝撃で目を覚まされます。
 DVDやビデオテープは見られません。新幹線に乗られると、毛布を二枚取られ、一枚を背中、一枚を膝に掛けられ、背を倒して直ぐに眠られます。
 法主さんはみ佛さまと対面しておられるか、寝ておられるかのどちらかが生活の全てです。周囲の人が多忙で気が付かないと、食事が二度くらい抜けても分からないのです。
 法主さんの部屋には必ず両界曼荼羅が懸けられています。出かけられる時も必ずA4判の曼荼羅を携行されています。両界曼荼羅軸は法主さんを保護するバリヤーになっています。
 法主さんのオーラは曼荼羅のオーラにほかなりません。旅行用のバッグの中にも両界曼荼羅が縫いこんであります。ベッドの両端にも両界曼荼羅が懸けられてあります。曼荼羅に執着するのではなくて、生活の全部を覆って、守られている感じです。
 法主さんの使用される物の多くには観音院の紋である「飛び観音」が付けられていましたが、美しい七宝焼き風のタイタックが出来上がりました。順次付け替えています。これらの象徴的マークは全て法主さんが所謂「お性根」を入れられています。信徒の皆さんにも、ご縁が有る時に差し上げています。
 法主さんの持ち物は全て寺の什器備品と考えておられるような傾向が強くあって、物を大切にされます。ご自身をも寺の什器備品と考えておられるようで、個人的と思われる部分がありまん。常勤監事が把握していない行動をなされることはありません。
 最近はさまざまなサプリメントが流行していますが、保湿剤から洗剤、処方箋の無い物も全て監事が把握しています。法主さんにも親族がおられますので当然冠婚葬祭も有りますが、法主さんは、これらの個人的な事柄に出席されません。同窓会なども同じ扱いで、私的行動はありません。法主さんにとりましては、信徒さんだけが人間関係の全てです。お寺に関すること以外で行動されることは皆無です。たこ焼き一個勝手には求められません。
 法主さんには内緒の通帳、内緒の引き出しは有りません。通帳も引き出しも全て監事が把握しています。
 殆どジョークに近い事柄ですが、洋服のポケットの中まで知っています。
 法主さんは個人的貸借は厳禁されています。正月の松の内[元日から十五日まで]に金銭の借入申し込みをした人は災厄を寺に持ち込まれます。信心では無く、仕事で出入りして心安くなられた人がなされる間違いです。
 法主さんが万一、金銭貸借をされると寺に居てもらうことはご遠慮してもらう決まりです。住職さんも同様です、職員たちも同じです。
 皆さんのご家庭でも松の内の無心には応じられないことが、後日の災厄を招かぬために大切な心得になります。寺の言い伝えです。根拠は有りませんが生活の知恵みたいなものです。

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