護摩供・護摩木・新年の厄除

■護摩供(ごまく)■

 毎年十二月から節分までの間は観音院では新年の厄除祈願  

で、大変に多くの皆さまが参拝され一層の賑わいをみせます。

 家族祈願や厄年厄除、入試合格祈願と様々なお願い事があ

ります。ご祈願された方には、お札(ふだ)とお守りをお授

けしています。

 その時に「お札と護符(ごふ)はどう違うのですか」とい

うご質問を良く頂きますが、簡単にいえばどちらも同じもの

です。

 護摩供の作法(さほう)で拝(おが)まれたお札やお守り

のことを護符といいます。

 護摩供とはお供物(くもつ)を焚(た)いて、その香りを

み佛(ほとけ)さま捧げ供養する修法(しゅほう)です。ま

た、護摩木(ごまぎ)に願い事を書いてお焚き上げして頂き、

祈願や供養をします。

 この護摩供の浄火(じょうか)に翳(かざ)されて、お札

やお守りはご祈祷(きとう)されます。

 こうして拝まれましたお札やお守りが今年も一年間、皆さ

ま方の本尊守護(ほんぞんしゅご)と開運厄除(かいうんや

くよけ)や身体健康、願望成就(がんもうじょうじゅ)をご

守護下さるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■護摩木(ごまぎ)■

 護摩木は願い事、名前、その年の誕生日後の満年齢を書い

てお焚き上げされ、み佛さまにそれぞれの願いを届けて頂き

ます。

 お正月の厄除けには、普通の護摩木の倍もある大きな護摩

木を書いて頂いていますが、この大きな護摩木は特別な物で、

一本で普通の護摩木の百八本分のご利益(りやく)がありま

す。

 お願い事は開運厄除・身体健康、学生さんは・学業成就、

小さな子供さんは無事成長を、厄年の方は前厄・厄年・後厄

厄除。入試や就職は試験合格のご祈祷をします。

 ご供養の願意(がんい)で護摩木を書かれますと、これは

お供物の代わりになります。

 十二月になりますと「新年の厄除け護摩木」と「年越し祈

願の護摩木」が加わり、さらには三月の入学試験の合格発表

の日まで「入試合格の護摩木」が毎日拝まれておりまして、

日々に熱祷(ねっとう)が続けられます。

 護摩木は吉祥(きっしょう)数の百八支、二十一支、七支、

またはお気持ちの本数など、一支から何支でもご無理のない

範囲でお願いすることが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■新年厄除祈願・安産祈願■

 観音院では毎年十二月一日から新年の厄除が始まります。

 昨年までの古いお札やお守り、赤だるまさまはお返し下さ

い。

 二〇〇二年壬午(みずのえうま)のお札やお守りは、早め

に拝んで頂いておくと安心です。羅喉星・火曜星・計都星の

方は黒星(くろぼし)、大凶の星まわりにあたりますので、

星供(ほしく)も忘れずにお願いして下さい。

 ところで、家族祈願や開運厄除にお参りされた折に、ご本

人や子供さん、お孫さんがご結婚されて新家庭を築かれたと

のご報告をよく頂きます。新世帯のお札のお授けはもちろん

ですが、加えてご懐妊とのお話もあって新年から大変におめ

でたいことです。

 妊婦さんがいらっしゃるご家庭では、皆さま家族祈願と合

わせて「安産祈願」をお願いされますが、安産のご祈願はお

札やお守りだけでなく、腹帯(はらおび・さらし)やガード

ル、妊婦用コルセットなどもご祈祷して頂くことが出来ます。

袋や包装紙に包んでお名前を書いてお持ちになって下さい。

腹帯は新品を用意されずとも、今までご使用になっていた物

を洗濯してお持ち下さっても大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 護摩木はご出産まで毎日一支ずつ続けて拝んで頂くことが

出来ますし、参拝の時々にお気持ちの本数をお願いされるこ

とも出来ます。

 ご出産にあたっては、前もって護摩木を預けておいて頂い

て日にちがわかってから、お電話等でご連絡をお受けしてお

焚き上げして頂くことも出来ます。

 初参(はつまい)りは三十日目と三十三日目と昔からよく

いわれますが、最近では母子ともに体調が良くて、お天気も

良い日にお参りされる方が多いようです。

 初参りには無事成長の「お加持(かじ)」がして頂けます

ので受付にお申し込み下さい。

 その時に「安産守護のお札とお守り」をお寺に納めて頂い

て、代わりにお誕生のお祝いに赤ちゃんのお名前で拝まれた

「無事成長のお守り」をお授けしています。

 昨日は皇太子妃雅子さまのご出産の祝賀で賑わいましたが、

雅子さまの安産祈願をされた方もおられて、今回は新宮さま

の無事成長の護摩木をお願いに来られました。

 二〇〇二年の厄除けは遅くとも節分までにはしておきまし

ょう。今年も縁起よく始めて縁起良く終わるよう「いたわり

慈しみ 思いやり 相手の立場で考える」習慣を身につけま

しょう。

 皆さま方が今年一年を大難を小難に小難を無事に過ごされ

ますよう、僧侶職員一同、本年も一生懸命に拝ませて頂きま

す。

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