観音院門外不出 心身清浄 破地獄曼荼羅 はじごくまんだら

■あの世の地獄・この世の地獄
 世間で地獄を抱えているというのは本当に色々ありますね。例えば、せっかく出来た子どもを中絶して無間地獄に落ちたり、人に怪我をさせて物を奪い針地獄に落ちたり、慳貪(けんどん)なことをして地獄に逆さまに吊られる倒懸苦(とうけんく)を受けるようなことになったり、人を騙して地獄の釜で茹でられたり。

 地獄では、入口に閻魔大王がいて、連れてこられた亡者の過去を玻璃の鏡に残らず映し、その罪によって地獄の行き先を決めるそうですから、検事が裁判官を兼ねているわけですね。

 地獄での弁護士はお地蔵さんですが、六地蔵で抱えきれないほど沢山の亡者たちを弁護するのだから大変です。学生が熱心に勉強せず、社会人が為すべき仕事を一生懸命せず怠惰な生活をしていたら、地獄で鬼になってこき使われるようになるかもしれません。鬼には給料も寝る間も無く、碌な食べ物も無くて相当にきつい生活です。
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 そんなの自分には関係ない。そこまでひどいことはしていないと思っても、人間はついつい自分に都合の良いことをして、他人に迷惑をかけることが多いものです。それに気づかず迷惑をかけ続ける、というのもある意味地獄を作り出しているようなものですね。

 観音院には門外不出(もんがいふしゅつ)の破地獄曼荼羅というものがあります。

 あの世の地獄も、この世の地獄も、破ってくれるのがこの破地獄曼荼羅です。

 これは、お名前を読み上げず個人の極秘には僧侶も関知せず、み佛さまに託す観音院の秘法です。

 どなたさまにも、心身清浄破地獄曼荼羅を納めて頂けます。心身を清浄(しょうじょう)にして、知ると知らざると犯(おか)した一切の罪障(ざいしょう)を清め、置かれている困難を取りはらうのが心身清浄破地獄曼荼羅です。

▼知ると知らざるを問わず犯した罪障を清めます。

▼地獄に堕ちている人を救うことができます。

▼あなた自身の心とからだの悩みを無くします。

▼み佛さまのご加護あるお願いです。

 懺悔とお願いを「何故に・何方のために」の欄に、あなたのお名前を「施主(せしゅ)」の欄にお書き下さい。

 書き終えたら、まず、曼荼羅が内側になるよう半分に折り、それを更に三つ折りにして、固く結んで下さい。

下の図のようにしっかりと結んで下さい。

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 受付にお渡し下されば、ご法要で加持(かじ)して焚(た)き上げます。この時、職員も僧侶も住職でさえも誰も中は見ません。秘密は守られます。持ち帰ることは出来ません。

■書く時に注意すること
 万一書き損じた場合は線を引いて消し、書き直します。

 破地獄曼荼羅は門外不出なので、郵送も出来ないし、頼まれて書いてあげることもできません。

腹が立つことがあっても、人を呪うようなことは書いてはなりません。呪詛の書かれた破地獄曼荼羅は、書いた人を地獄に突き落とすことになってしまいます。もしも家族を呪詛したりすると、一家揃って地獄で鬼になって過ごすようなことになります。基本は、自分の所業の懺悔とお詫びの気持ちが大切なのです。

■亡き人の為に
 地獄に堕ちているかもしれないと思い当たる人がいたら、思い立ったときやお彼岸やお盆の供養には、その人のために破地獄曼荼羅を書いて助けてあげましょう。助けてもらえた人があなたの守護霊になってくれるでしよう。

■日常生活を前向きに
 日ごろから、悪しき言葉を使わないようにしましょう。怒ったり、腹を立てたり、人と言い争わないようにしましょう。

 お互いに親切を心掛け、素直に協力するようにしましょう。

 すべてのものを大切にすること。生きとし生けるものを慈しむ。善き人柄であること。家庭や仕事、人の在る場所、なすべき職場を大切にすること。

 反省すること、悔やまれることは、破地獄曼荼羅に書いて供養してもらって、清々しく胸を張り、後悔のない前向きな思いで一生懸命に精励しましょう。

 相手の為、周囲の為、自分の為にも、他人に対して「いたわり、慈しみ、思いやり、相手の立場で考える」心を持つ努力をしましょう。

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