観音院を慈悲が説かれる本当の寺院にします

慈悲があって人が集まり家が建つと寺
慈悲説く僧が居なければ寺では無くガラン堂
役に立たない物は必要が無くなり見捨てられる。建物でも、鉄道   
でも、自動車でも、全ての物がそうですね。ところが寺院には時と   
して美術的価値があって大切にされることがあります。
 観音院は「寺院」です。腐らせてはならない、慈悲が有るか無い
か、よくよく考えてみたのですが、寺の経済的な側面を捨てなけれ
ば、「慈悲」を確立できないと悟りました。今までも「いたわり、
慈しみ、思い遣り、信徒さんの立場で考える」よう説いては来まし
たが、慈悲と金銭は両立しません。宗教法人法では予算決算で寺院
を運営することを定めていますが、これは間違い。入るを計らず、
あるだけで運営するのが宗教法人のあり方です。金銭の執着する人
は僧侶ではありません。今後、観音院は金銭の事を言わない寺院に
することを決断しました。  観自在編集部

観音院は今後寄付を集めません
   勧進帳なども絶対に回しません
      受付で金銭の話をしません

 信徒さんの利用されるトイレをウォシュレットにします。一番
良い物にしますので、流し忘れても自動的に流すという優れもの
です。
 参詣者が心筋梗塞を起こされるのも心配です。心臓除細動装置
のお医者さんの推奨品を二台発注しました。
 これらの設備費用は約二百万円です。従来であれば、これらの
費用は、参詣される人にどなたかにお願いして寄付してもらって
いました。
 今後、このような事は絶対にいたしません。弱気な人は応じら
れますし、出来ない人は嫌な思いをされます。

 どなたでも誰でも安心して来られることの出来る、無理はお願
いしない、お寺にします。
 線香代、蝋燭代、お塔婆料、戒名料、読経料、お車代、お膳料、
永代供養料、得度料、葬式代。
 全部世間相場が有って、親戚や葬儀社に相談して、何かと葬式
は高く付く、自分の葬儀代を残して置くことは高齢者の常識のよ
うになっています。 高齢化社会で身寄りの少ない人々が自分の
葬儀費用や供養、お骨のことを心配されるなんて悲し過ぎます。

 「代」とか「料」と付くものは観音院は全廃します。
 以前、お燈篭一基五十万円、大般若経一巻十万円と受付で言わ
れていました。観音院の現在の資産は六億五百五拾六萬参百十四
円あります。
 これは全部信徒さんに帰属するものです。私や住職の資産では
ありません。
 大般若経は乾坤・千二百巻あります。喜捨したい人は、一巻に
三名の名前が書けますから、名前を残して永代にご
供養したい人は遠慮なく書いて下さい。
 ご喜捨はいくらでも結構です。これで大般若経もさらに活きて
きます。

 自分の死後のこと、葬儀費用が心配な人は、観音院と、生前に
葬儀の契約をして置きなさい。日ごろ財布等に入れられる「葬儀
承り書」を上げます。
 葬儀は費用の大半は葬儀社に支払うものです。ご家族が亡くな
られると、パニック状態ですから、あれもこれもと積み上げ方式
で、後で支払いが大変です、観音院には私の趣旨に賛同してくれ
た良心的な指定の葬儀社がいて、積み上げ方式はなされません。

 観音院には三会場ありますが、会場使用料は全廃します。
 ただ一日三件以上の葬儀は不可能ですから、ご遺体の持込放置
は受けられません。本籍地と氏名が不明だと火葬許可書がもらえ
ません。

▼私は昨日、印鑑四本を徹夜で彫りました。印鑑を無料で彫刻し
て差し上げるのは「信徒さま」限定です。
 お友達に印鑑を差し上げたいなら、判子屋さんに依頼して下さ
い。ご自分の付き合いで、判子を私に彫らせるのは悪徳を積む事
になります。
 守護の印鑑の中央には大日如来を象徴する梵字が隠し彫りして
あります。お金を頂いて印鑑は彫りません。無料で印鑑を信徒さ
んで無い人に彫ると、印鑑屋さんを泣かせる事になります。世間
の人を泣かせるような罪は犯せません。
 なお三文判は彫りません。隷書体の実印だけです。上下の印し
は付けません。判を捺す時は、良く考えて印面を良く見て考えて
捺して欲しいからです。

▼観音院は今後、寄付を求めません。受けるのは「喜捨」だけで
す。葬式代は受けません。純粋な、他人に相談しない、世間相場
と関係無い「布施」だけです。布施は「慈悲」を説く為にのみ、
使用します。慈悲を説く上で誤解が生じやすいものです。

 金銭の貸与は絶対に出来ません。観音院の職員は借金やローン
は厳禁です。万一この内規を犯すと職員の資格を失う厳格な内規
があります。
 保証人にもなれません。この二つは慈悲と関係が皆無です。

 これでは、寺の経営が出来ない、将来の生活設計が出来ないと
三人の常勤職員が退職して行きました。
 寺は僧侶の生活の為で無く、世の為に在ります。     

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慈悲で寺を運営するのは難しい
   どこのお寺も不可能と諦めてる
     だけど私が決断したらやり遂げる

 人は寺に慈悲なんか求めて無いです。葬儀や祈願が安く付けば
良い。
 だけど、人が集まらなければ慈悲を説く相手が居ない。
 四倍人が集まって三倍までお布施が上がるなんて浅ましいこと
考えていませんよ。禁酒して禁煙を計画して、それで思いついた
のが、お金が無ければ煙草は買えない、では禁金だと。
 人が集まるのは、対岸の火事か、他人の不幸くらい、慈悲でも
集まる。
「慈悲」は寺を発展させ、寺門を興隆する真髄の考え方です。

 だから、大根一本で葬儀を頼まれても、顔色を変えたら失格だ
よ。
 人間関係の根本はまず慕われること。慕う根幹は気前が良いこ
とだ。
 何かして、直ぐに反対給付を求めるのは馬鹿のすること。そん
なに簡単には慈悲が説ける立派な寺は立たない。私の今日在る
は「慈悲」によるものです。

「いたわり、慈しみ、思い遣り、相手の立場で考える」のは僧侶
だけではなく、全ての仕事の成功のコツだよ。

 需要があっても供給が殆ど無い物は「慈悲の心」と「本当の親切」。
 親切の供給は大繁盛だ。お坊さんは親切の親分だ。
 私は、親切の親分に成りたい。弟子のお坊さんも親切の親分に
なって繁盛して下さいよ。
 親切なお坊さんは「金」に拘泥したら失格、乞食坊主は良しと
して、葬式坊主になってしまう。世間から馬鹿にされないよう、
親切に徹しなさい。

 得度も戒名も、全部 ただにしたけど、袈裟も法衣も下さいと
言うのは履き違え、これは錯覚も良いところで、
単なる くれくれオジさんや くれくれオバさん。
自分で法衣は自分で買ってくださいね。最近は私もお手元不如意
で、あれば上げます。無理はさせないで。

 如何しても、お坊さんに成りたいけ ど法衣が買えないなら、
一緒に托鉢をして歩こうよ。まあ乞食[乞食・こつじき]だな。
 僧侶なんてそんなものだよ。乞食する根性なくて、坊主なんか
志望しないの。もっとも人望ある人なら親戚知人一同が集まって
買ってもらえる事も有る。

 要は、僧侶と言えども、慈悲を説く生産性が求められるのだ。
 生産性の低い僧侶は付加価値を分配しようが無いでしょう。
 私は付加価値分配率が95パーセントにもなった事があるよ。
 これは断わった、現在は6パーセントなの。これは寺の発展
途上には良くあることで、パイが大きくなれば付加価値分配率
は下がる傾向があるよ。
 だから、私の弟子は「金」から執着を無くしなさい。

 お金は追っかけると逃げる、金に追われるような お坊さんに
なってね。
 宗教心が希薄になり、道徳が何処かに行っちゃった。これは
僧侶の責任。
 日本の国民を信心深く、道徳性に優れた民族にしましょうよ。 

 宗教はビジネスでは無いの。くれぐれも誤解しないように。
 私は全てのものを大切します。しかし寺にも み仏さまにも信徒
さまにも、何にも執着ありません。
 慈悲深い僧侶として生涯を過ごせればそれで満足です。

 しかし、先月末はしびれた。通帳の中身が一円しか無くなった。
金が無いのは手足が無いのと同じ。やむ得ず、一人の信徒さん
に「お金ください」とメール書いたら百万円下さった。
 この人は生涯の恩人、死ぬまで忘れない。優しい人もおられる。
涙が出たよ。慈悲で活きると、こんな事もある。

 この件とは無関係だが、仏縁とは関係が無いところで千八百万
円を出費しました。未だ少々お金が足りない。何方か幾らかでも
良いから喜捨してください。
 済んだ事は直ぐ忘れるから何か反対給付求められても何も上げ
られ無い。
 毎日ご多幸を祈願して上げるたけです。それが僧侶の返済なの
です。
 どうしてもお金が無くなったら、なるべく粗衣を来て三越本店
か東京駅前に托鉢(たくはつ)に立ちます。
 托鉢は、私の経験では一日五万円から八万円になります。これ
慈悲坊主の奥の手です。朝乞食に夕坊主と言ってね、とても縁起
が良い、一番のお得意は水商売の人達です。
 私が、四国を遍路すると、大体無銭で出て、帰ると参拾萬円に
なってます。
 東京では何処を托鉢しようかと考えたが、狙いは千束ですね。
あの当たりで托鉢してたら私である可能性が高い。
 六本木や新宿でハンドマイクで説教していたら私かも知れない。
僧侶は優れた大道芸人であることが望ましい。

 世知辛い世の中です。僧侶は乞食であることを自覚したら金銭
に世知辛い世間から脱却できます。
 乞食は、葬儀や祈願の金銭に注文は付けません。これが僧侶の
出発点。
 ところが私は粗衣を持たないので、朱色の法衣に金襴の納衣で
も着て托鉢するかな、楽しそうでそれも良い。
 こだわりは捨てましょう。皆さん、観音院を実家と思って、頼り
にしてね。
 ご期待を裏切らぬように一生懸命頑張ります。宜しく。

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