観音さま・夏越

■観音院開基記念法要■

 観音院という名は、およそ四百年の昔に開かれた、永徳寺

(えいとくじ)というお寺の中に、聖観音(しょうかんのん)

さまをお祀(まつ)りする為に寄進された観音堂に由来しま

す。そして、この辺りは観音村と呼ばれるようになり、現在

の観音町となりました。

 七月十日と十一日の両日は「観音院開基(かいき)記念法

要」を執行いたします。

 この良き日にお参りされた、ご縁を頂かれた皆さまに、昨

年好評だった「菩提樹(ぼだいじゅ)の葉」を今年もプレゼ

ントします。

 「菩提樹の葉」は各家の繁栄の願いを込めて拝まれていま

す。

 菩提樹は、その樹の下でお釈迦(しゃか)さまが悟(さと)

りを開かれた大変に有難い聖樹です。

 「菩提樹の葉」はパウチしてあります。大きな葉は額(が

く)に入れてお部屋にお祀りされたり、小さな葉は財布に入

れたり、学生の方は栞(しおり)にされている方も多いよう

です。

 邪心(じゃしん)を祓(はら)い、精神集中、学業成就に

もご加護(かご)があります。皆さま喜んで下さいましたが、

特に受験生の方に人気のようです。

■観音(かんのん)さま■

 全てのみ佛(ほとけ)さまは大日如来(だいにちにょらい)

さまが、そのご霊験(れいけん)を最大に発揮出来るように

変化(へんげ)されたお姿です。

 観音さまは、慈悲(じひ)と現世利益(げんせりやく)の

お力を持たれた菩薩(ぼさつ)さまです。

 さらに、得意分野の力を発揮出来るように色々なお姿の観

音さまがいらっしゃいます。

 観音院には、その名の通り観音さまが三人もいらっしゃい

ます。

 聖観音さまは、客殿(きゃくでん・二階)と別殿(べつで

ん)にお祀りされています。

 子安(こやす)観音さまは、本堂にお祀りされています。

■般若心経・観音経■

 皆さま良くご存じの、観自在菩薩(かんじーざいぼうーさ

ー)で始まる般若心経(はんにゃしんぎょう)の観自在菩薩

(かんじざいぼさつ)は、観音さまのことです。

 「まことの道」には、「般若心経は佛教の精粋(せいすい)、

密教(みっきょう)の肝心、人々の生き行く力なり、…」と

あります。「まことの道」は法主(ほっす)さまが、私たち

にもわかりやすいように現代語で書かれた、観音院で日常に

使われている教典です。

 観音経(かんのんぎょう)は、正式には妙法蓮華経観世音

菩薩普門品偈といい、法華経(ほけきょう)の第二十五にあ

たります。

 このお経は観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、つまり観音

さまのお名前を「念彼観音力(ねんぴーかんのんりき)」と

唱えれば、様々な願いが叶(かな)えられ、厄難(やくなん)

から逃れることの出来るという有難いお経です。

 般若心経も観音経も「まことの道」にあります。「まこと

の道」をご希望の方は、ご参拝の時、葉書、FAX、メール

でお申込みください。施本(せほん)ですので皆さまにお授

けしています。

■飛び観(とびかん)・守護印■

 「まことの道」の裏表紙や観音院の便箋には、雲の中に梵

字(ぼんじ)でサ(娑)の文字が描かれています。サは観音

さまを表しています。

 このマークを「飛び観」と呼んでいます。これは法主さま

が、観音さまが願う人の元へ直ぐに飛んで行けるようにと、

ご自分でデザインされたものです。

 法主さまがご謹刻くださいます守護印(しゅごいん)にも、

み佛(ほとけ)さまの梵字が彫り込まれています。女性は観

音さまのサ、男性は大日如来さまのア(阿)の字が入ってい

ます。ですから、只の印鑑ではありません。持っているだけ

でお守りになります。

 大人には篆書(てんしょ)で、小学生以下の子供さんには

楷書で彫ってくださいます。お名前の中央にみ佛さまの梵字

があります。

 赤ちゃんがお生まれになられた方は、無事成長のお守りを

申し込まれる時に、一緒に守護印もお申し込みください。み

佛さまのご加護のもとに健やかに成長されるようご祈念くだ

さいます。

  

  サ(娑)    ア(阿)

■夏越・夏まつり、たなばた祭■

 毎年、六月と七月は夏越・夏まつりが行われ、萬倍白だる

まさんが皆さまにお授けされています。

 開眼法要は、み佛さまのご縁日と毎週の土日の午前十時の

ご法要にて執行されます。やくよけソーメンのお施待(せっ

たい)は七月二十一日までです。ご家族お揃いでお参りされ、

しっかり厄除けをして頂いてください。

 「夏越百八支特別護摩祈願」は百八本の護摩木に、家族の

お名前を書いて拝んで頂きます。同居のご家族だけでなく、

遠方にお住まいのご親族、気に掛けているお友達のお名前も

書かれて結構です。

 護摩木は吉祥数の二十一支、五十支、七十五支など、お気

持ちの本数でもお願いできます。

 夏越祈願をお願いして今年残り半年を大難を小難に、小難

を無事に過ごせるよう、ご一緒にみ佛さまのご守護を祈りま

しょう。

 たなばた祭の七月七日のご法要は、三座とも大般若転読法

要が行われます。法主さまのお誕生祝いも、ご一緒になされ

ます。

 五色短冊のお願いは、お心のままお書き下さい。短冊は笹

竹に付け毎日拝まれます。子供たちは折り紙で飾りを作って

くれて、今年も楽しみにしています。

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