縁起の良い萬倍七福神様 元祖福禄寿様もお祀りしてます

【寅さん】 観音院は七福神様が色々お祀りしてありますね。院家さんの部屋には御聖天様、千手観音様、象の牙に刻んだ七福神様など、しかし何と言っても本堂に祀られている萬倍七福神様が一番身近に感じます。

【院家さん】 元はと言えば、私自身が各地の色々な七福神にお参りしている途中、道中で草臥れている巡礼者を見て、車に同乗させてあげた時に考えた。
もし一ケ寺で七福神を全部お参り出来たら高齢化社会では世間の皆様に親切だなと考えたことから始まった。

【寅さん】 観音院は何で「萬倍七福神」と言うのですか。ただの七福神様の方が有り難そうには思えるけどね。

【院家さん】 観音院には元々、宇賀神様という福神をお祀りし人気が有ったね。それを七福神に入れたわけだ。しかし、数は大きな問題ではない。
例えば七福神の一人、寿老人は実は三人の福神様の事で、寿老人以前の福禄寿様のお話が有る。

【寅さん】 その福禄寿様とはどんな神様なの。

【院家さん】 福星、禄星、寿星の三星のを言う。福星は歳星では木星とされ、大切にすると血の繋がった親を上回る能力を持った子供に恵まれると言う。禄星は豊かさを表す沢山の金銭や嬰児を抱いた姿として刻まれる事が多い。寿星
は単なる長生きでは無く、健康を伴う長寿を象徴し、南極星カノープスの事である。この三つの福徳は中国の道教の中で多くの信仰を集めて来た歴史が有ります。観音院には萬倍七福神様以外に福禄寿の三体の福神がお祀りされています。
七福神様よりは少し渋い様相をなされています。

続きは月刊観自在 平成27年1月号をご覧ください

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