盂蘭盆会(うらぼんえ) お盆供養のご法要

もうすぐお盆がきます。
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。八月十三日から八月十六日の間、ご先祖さまのご菩提(ぼだい)をお祈りする奥ゆかしい仏事です。

関東地方では七月に、関西から西の地方では八月に「お盆のご供養」を行うところが多いようです。

この盂蘭盆という言葉はサンスクリット語の「ウランバーナ」という言葉を漢字にした言葉で、現在では略して「会」は一期一会と同じ読み方で法会(ほうえ)、供養の法要のことです。

このウランバーナ、盂蘭盆会の意味は「倒懸(とうけん)」といい「死後に逆さまに吊るされる苦しみ」という悲惨な意味があります。

人が生前に罪を重ねて、死後にその報(むく)いとしてこの苦しみを受けなければならない者や、死んだ後に供養する人のいない無縁の霊魂は地獄に墜ちて成仏出来ないことを「ウランバーナ」といいました。

お盆の供養は先祖のまつり、亡き人々の霊魂を盂蘭盆の苦しみから救うことから始まりました。

観音院では、毎日午前10時・12時・午後2時の三回お経が上がります。

月刊観自在 平成26年8月号より

次回■お盆は母親を死後の苦しみから救い、成仏を願う心から■

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