災害に対する備えをして置くこと

一九二三年九月一日、関東地方南部を襲った大地震で、大きな災害が起きました。
 震災は何時どこで起きても不思議ではありません。
 震災対策はされているようですが、遅々として進んでいません。
 当時と比較して人口の集積度は大きくなっていますから、損害の程度は国家予算の二年分くらいは超えるかも知れません。
 富士山も何時噴火しても不思議ではありません。大噴火を起こすと、吹き上げられた火山灰で北半球の温度が下がるかも知れません。
 日本は、火山列島であり地震国なのです。
 過去の歴史から推定すると、今日にも大震災が起こり、富士山が爆発するかも分かりません。
 災害が起きると、高度に発達した高速道路、通信網、運輸機関、建築物の倒壊など、予測も立たない損害が出るでしょう。
 日本の中枢が壊滅する、悪夢のような状態ですが、今日とも十年先とも言えない時に起きる災害ですから、心配の仕方がありません。「自分だけは災難に遭わない」と考えるのが、人の常です。
 そう思わないと生きて行けないし計画も立てられません。
 飛行機に乗る時に墜落を考え、新幹線に乗るたびに脱線は予測するのは現実的ではありません。
 ですが災害は何時、何処で、どの程度の規模で起きるか誰も予測できず、かつ確実に起きます。
 災害には対策があります。その時々を精一杯生きる。助け合い、同情する心を持つ、取り乱さない、直面していることを精一杯努力して、思い残しの無いように遣り遂げて置くことが大切です。

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