法主さんは礼拝と 信徒さんの所願成就に祈念を続けておられます

法主さんが瞑想(めいそう)に入られると、普通の日常生活とは遠い世界の人になられます。
 雲か霞のように、存在されていることが分からないくらいです。そのような時は、職員も遠慮して近付きません。
健康には十分に気を付けられていますので余り心配は要らないと言われるのですが、矢張り一同心配致します。
 ピーンと張り詰めた雰囲気で、音を立てたり、話し掛けるのも憚(はばか)られます。凄まじい緊張で、しかし、何とも言えない暖かみが寺中に満ちているような感じです。
 昼夜とか三度の食事などは、超越されています。存在が見えない、居るか居られないかも良く分かりません。
 表現の仕方が分かりません。凄い、偉い人、倫理観の強い人、良く勉強される。全てそれらを超越されていて、誉めようも、上げようも有りません。

 仏さまと同じ存在ですが、生き仏という言葉をひどく嫌われます。
 実際に、法主さんを弘法大師の生まれ変わりと信じておられる信徒さんは少なくありませんし、私たちもそのように考え受けとめています。
 約束を守られ、謙虚で、思い上がった様子はかけらもありません。
 職員やお弟子さんにとても優しいのです。大きな声を聞いたことが一度も有りません。物静かな僧侶です。
 どなたとも分け隔て無く面談され、相談にも乗られます。ご一緒に食事にも出かけられます。ただし、触れたり、抱きついたり、野糞をさせるようなことが無いようご配慮下さい。
 法主さんは明らかに普通の人ではありません。決して皆さんの常識や考えの延長で想像したり、計らないことが大切だと思います。
 水を飲むとか、ふつうに食事をするとか、夜は良く寝るという程度の欲望しかもっておられません。物品金銭に対する執着は皆無です。
 法主さんは大百科事典のような方です。しかし皆さんのお話や提案は辛抱強く聞いておられます。
 法主さんを、皆さんをはじめ膨大な人々が相談や面談を通じて教育されたのです。無欲な方ですので、利益誘導の提案は無意味です。
 儲けさせて上げるから出資をと言う話は際限がありません。金銭的欲望が無いのに、儲け話に乗られる筈が無いことがなかなか理解されません。
 法主さんは提案は一応監事会に相談されます。監事のうち一人でも反対または保留すると言動に移されません。
 熟慮三秒、決断一秒には、監事や専門家に聞くという手続きが、決断の前に必ずあるのです。
 三名の監事は、法主さんの出された稟議を色々な人に聞いて、住職さんに伝えて、それから役員会に掛けて、寺の行動に移されるのです。
 役員会は全員一致を可決の原則としていて、一人でも反対があると執行しない不文律があります。
 法主さんは、他人の言いなりになる僧侶でご自分の意思は持たれません。信徒の皆さんのお幸せと願望成就(じょうじゅ)しか考えておられません。ご自分の利益は考えず、常に捨身誓願(しゃしん・せいがん)の日々です。幸せも、今生(こんじょう)から来世(らいせ)に亘(わた)るものです。
 輪廻転生を固く信じておられ、この世で無理なことも、来世で成就させて上げたいと常々話しておられます。
 法主さんの輪廻は再度この世に生まれ変わることを意味します。
 地球を慈しみ、愛国心が強く、環境を大切に考えられるのは、あの世は、極楽も地獄も、この世の延長と考えておられるからです。
 死が全く怖く無いそうです。その時は既に定めてある「鈴之僧正」の出番になります。加賀さん、宜しくお願い申しあげます。
 今日もまだ誰も法主さんにお目に掛かれていません。きっと瞑想されておられると想像しています。
 この多忙な法主さんが、会いたいと言われれば何方とでも直ぐ会われます。遠方の人で会いたいと希望されれば、何処にでも出掛けられます。
 移動が全く苦にならない方です。成田空港を飛行機が飛び立つと同時に眠り込まれ、目が覚めると目的地だったという具合です。況(いわん)や広島東京間の四時間くらい、川向こうに橋一つ渡る感じなのです。あの大災難直後のニューヨークにも動乱下のイラク
にも行きたいと申されて、皆でようやくお止めしました。
 とりとめも無く反省とか後悔されることはありません。済んだことは、やり直せないことだ、と常に前向きです。愚痴や過去を語られる事はありません。
 他人を嫉妬したり、ご自分と比較されることもありません。在りのままのご自分で生きておられるようです。
 先般、東京名古屋間で新幹線が動かなくなった時も「歩いて帰るから心配しないように」とメールが寺にありました。ジョーク(冗談)だと思ったのですが、どうやら法主さんは本気だったみたいです。
 腹を立てない、いらいらしない、何時も平然とされています。
 法主さんと話すと問題は自然に解決します。おられるだけで人々を幸せにするようなお方です。

タイトルとURLをコピーしました