法主さんは満七十七歳に成られました

昭和八年七月三十日生まれの法主さんは七十七の誕生日を迎えられました。

 お祝いは「数え」で行うのが習いですから、喜寿は昨年に盛大に執行しました。八十歳のお祝いは二年先に行いたく、考えております。

 どうぞお元気で何時までもご指導賜りたいものです。百三十五歳まで生きてほしいと皆さんは望まれています。

 今年は法主さんにとって大変な厄年でした。先ず心臓の動脈に二個、下肢に行く動脈に、動脈の細くなっていたところにステントと言う動脈を太くする器具を入れられました。

 六月には頭がい骨とくも膜下の間に小さな血腫があるそうで、日赤病院でくわしく検査を受けられたのですが、手術の必要は無く、自然に無くなるのを待つことになりました。

 法主さんの日常は、運と早めの検査により支えられているかのようです。その法主さんから皆さまに「病気は早く見つけて、早く治療すること、この程度の手術は蚊の刺した程度の痛みがある、医師の診断を信用して手術受けなさい」と言われています。

 法主さんは、少し足が不自由でしたがパルクスという血管拡張剤を隔日に注射を受けておられます。行かれる時は杖を突いておられまして、付き添いが必要でしたが、帰りは杖を付き添いに預けて、スタスタとしっかりした、足取りで歩いて帰られました。

 心臓も、三階まで駆け上がって息が苦しくないほど回復されました。吸入も隔日に六分間ほど受けておられますが、鼻糞が殆ど出なくなったと言われます。痰は皆無の感じになられました。

▼お医者さんを選ぶコツは、開業医さんでCT等を設置しておられるお医者さんを推薦されます。このお医者さんは無呼吸症候群も診てもらえます。

 いびきの酷い方は、是非とも受診をされるべきだと推薦されます。呼吸が止まっていると大変ですからね。

 観音院に来られればそのお医者さんをご紹介します。

▼お寺の広報誌が、お盆に仏教の教えを説かず、お医者さんを推薦する記事を掲載するのは極めて異例ですがね、お盆のことも大切だけど、「生きている人を大切に考える」のは矛盾しません。

 人の一生は「朝には紅顔の少年が、夕べには白骨となるような、はかないもの」ですが、養生すること、病気を早く見つけ、予防的措置を取ることを勧めるのは、極めて大切なことです。

▼喫煙される医師は落第です。今は、チャンピックスという良い薬があって、この薬で大半の人が禁煙できます。

 チャンピックスは服用してから一週間はタバコを吸ってもよいそうです。

 喫煙の快感は、ニコチンによるドーパミン放出によると考えられています。

 この薬は、脳内のニコチン受容体の(α4β2 ニコチン受容体)と強く結合し、ニコチンの結合を妨げます。

 そして、受容体への刺激作用と拮抗作用の二つの作用を示します。禁煙を決めた一週間前から飲み始めると良いという事になります。

 服用は一日二回の服用で、十二週間服用を続けます。臨床結果によるとニコチンパッチによる禁煙よりやや成功率が高まったという結果が出ています。

 刺激作用は部分的でニコチンそのものより弱いそうです。ニコチン受容体を軽く刺激することで少量のドーパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する欲求を軽減するとされます。ドーパミンの放出量は、ニコチンの半分くらいです。

 費用は診察代と薬代を合わせて一万八千円の負担となります。この金額が安いととるか高いととるかは、それぞれだと思います。禁煙にかかる薬代は保険がきき、三割負担となるそうです。

 煙草を吸うと、肺に煙草の煙が入り血液を通じて脳にニコチン快感物質であるドーパミンが分泌されます。それを受け取るレセプターという神経が脳内にあります。それに蓋をしてしまう働きのある薬です。

 ニコチンパッチや二コレットで失敗した人も多分禁煙に成功されます。

【診察では、よく質問する】
腎臓病など持病のある人は、必ず医師に報告してください。
妊娠中の人は、医師にお伝えください。別に薬を飲んでいる場合には、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】
統合失調症や躁うつ病など精神疾患のある人は、病状の悪化に注意するなど慎重に用いるようにされています。また、腎臓の悪い人は用量を少な目にすることがあるそうです。

【使用にあたり】
医師の指導のもと、禁煙スケジュールに従って治療をすすめてください。目的意識を持ち、禁煙の重要性を認識したうえで開始するようにしましょう。

▼終わりに、供養のために煙草やお酒を供える方がおられますが、餓鬼が寄ってきます。亡き人は吸いたくも吸えず、飲みたくも飲めません。先祖を餓鬼道に堕とすのは止めましょう。

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