法主さんの瞑想は子細に信徒さんの願望を

 十月の夕刻七時半に、救急車で日赤に、右上腕骨脱臼と剥離骨折、三週間の固定で全治二ヶ月とか、怪我の原因は話されないないので、不明。
 帰寺されたのが午後十一時半。脱臼の固定用具を外されて、左手で剥離部分をしっかり押さえられ、右手は動かさず、そのまま瞑想される。
 十六日昼頃、入浴されていたが、右肩より患部を押さえておられた左手の方が大変、なかなか元に戻らない、それから、お友達に電話されてお出かけ。何処にも怪我された様子は無い。
 夜九時に帰寺されて熟睡、もう両手に不自由は見当たらない。指などを怪
我した時に直ぐ密着させると、早期に治癒することがよく有りますが、あれと同じ方法かも知れません。
 翌日から滑車やダンベルを使用してリハビリ。三キロのダンベルを自由に上下前後左右に振れるようになされてリハビリは終了、日常生活に戻られました。瞑想中は不眠で、僅かにペットボトルのお茶をストローで飲まれるだけ。時々冷浴されただけです。
 鎮痛剤は処方されていましたが胃が悪くなると飲まれませんでした。右肩に左手の指の跡がくっきりと残っていました。それもしだいに五日くらいで無くなったらしいです。
 文字通り「手当て」ですね。昔に尾骨剥離骨折をなさった時も手当てでした。包帯よりは、手当てが優先、尾骨なんて物理的に固定は不可能ですが、手当てなら密着させて置くことが可能です。ただ、固定するために使われた他方の指腕は、事後にリハビリが必要です。こわばるからです。
 ご自身の痛みは、信徒さんの多幸を祈ることに転化されているようです。目の前に供養や祈願を依頼された人の写真が沢山置いてあります。

法主さまはいつも皆さまを案じられています
 

 話は変わりますが、法主さんを招待してご馳走したいけれども、何が好物ですか、とよく聞かれます。
 何でも喜んで召し上がられますが、量は普通の方の半分程度です。
 本当に好きな食事メニューは「ご飯粒が少し柔らかくなった程度のお茶漬け」サ湯です。中に、三分の一程度の馬鈴薯の、形が崩れない程度のものが含まれているご飯のサ湯掛けです。馬鈴薯は北海道のニセコ産男爵です。
 これに少量のバターと味塩で召し上がられます。他には白菜の漬物少量、又は昆布の佃煮。お代わりはされません。これが本当の大好物です。
 難しいですね。お粥ではありませんし、ご飯が崩れる程度に煮ない、お茶
漬けでも無い、おイモを形が崩れない程度に加える。お代わりされない。
 三食でも毎日でも飽きられません。昔、ご修行中にご自分で洗面器で炊いておられたそうです。実は鍋もバケツも洗面器もお持ちで無かった。全部を銅製の洗面器で兼ねておられたのです。
 分量、ご飯かお粥か、厳格なものでは無く、どれも好物の延長です。
 強いて言えば昆布佃煮は大阪の「えびすめ」、白菜は京菜の漬物、一夜漬けでも古漬けでも構いません。
 お魚は目刺しを焼いたのが一番です。酒は一滴も飲まれせん。
 お粥でも熱いものは駄目です。相当冷まして召し上がります。お茶などの飲み物は常温を好まれます。
 珈琲を好まれますが、常温が良いようです。冷コーは駄目です。甘味料をほんの少量用います。抹茶は苦手のようです。お茶は麦茶か番茶。
 飲食店でウーロン茶を注文する人はお茶なら無料なものを三百円も粗末にする人、と思っておられます。観音院の職員は飲食店でウーロン茶を注文しません。中華料理でも無料のジャスミンティ以外はたのみません。
 頭痛発熱風邪知らず、外出から帰るとイソジンで嗽(うがい)、薬用石鹸で手洗い洗面は欠かされたことがありません。異議を唱えると九百倍の顕微鏡で教育されます。清潔好きで合理的な良い習慣をお持ちです。

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