法主さんの常用食はじゃが芋入りお粥です

小さめなじゃが芋半分をスライスして、ご飯を茶碗に半分、一緒
にして、じゃが芋に火が通るまで弱火で炊き、バターを小匙一杯加
えて出来上がり。
 後は味塩をお好みで加えて食べられます。煮え上がりの熱いもの
は、全て駄目なようです。冷たい氷も駄目です。
 料理全般は薄味です。香辛料は好まれますが、激辛は好まれませ
ん。甘い物も、塩辛い物も好まれません。キムチは結構お好みです。
 骨付き料理は鮎の塩焼きまで含めて全部駄目です。

 着る物、持ち物にも趣味はありません。ブランド物に興味を示さ
れません。
 お洒落と言われてますが、買い物をする人達の趣味で、いささか
派手では無いかと思われるものでも平気です。
 何を着られてもさまになっています、香料はお好きで、シャネル
や資生堂など何でも喜ばれます。最近のお気に入りは、資生堂の
「ZEN」です。   
 一番気を使われるのは、真菌予防で年中スプレーしておられます。
足の裏は柔らかく、爪もよく磨かれています。
 頭は毎日電気剃刀で剃られます。時に剃り負けされることもあり
ます。
 三ヶ月に一度くらいは理髪店に行かれてプロにお願いされていま
す。
 これと言った「お好み」とか、何かをなさりたい、などとは考え
ておられない、そのような思考回路が欠落されていると思います。

 テレビ番組はほとんどみられません。車の中の音楽も聴かれませ
ん。
 新聞も読まれることは珍しく、しかし専門雑誌は沢山読んでおら
れます。月決めで購読されているのですが、時には頁を捲らないま
まで下げられることがとても多く、熱心ではありません。
 専門書は良く注文されますが、将来必用になるかもしれないから
だそうです。百科事典などと同じ扱いです。

 「全てのものは移ろい行くもの」だとはいえ、縁が有る情報と、
縁が無い情報があるそうです。人間関係も同じです。物に対しても
そうです。
 大切にしておられるのは、み仏さまと皆さまの依頼されたご供養
と祈願であることは明瞭です。

 法主さんは何も無いのが一番良い、気になることは全部嫌、株価
などには全く関心がありません。
 何でも廉価なほうが良いといわれます。金融機関の持ち合い株が
下がろうと、保険会社が怪しくなろうと、株価も円も、安いに越し
たことは無いそうです。経済評論家が聞かれたら、眼をむいて叱ら
れそうなことを申されるのですが、このようなお考えに、根拠など
無いと真顔で申されるので、付き合いかねます。常識が全然通用せ
ず、周囲は少しとまどいます。

 廉価なものは高くなる可能性が高いが、高価なものは廉価になる
場合が多いもので、そのような経験は辛いと思う、そのようなもの
かもしれません。
百円ショップが一円ショップになった方が、良いのだそうです。
ゼロが多い数字は頭が混乱するだけだそうです。
 デノミネーションも徳政令も念頭に置いておられないそうです。

 現在、観音院ではレーザー彫刻機の五十ワットという高出力のも
のが導入されていますが、観音院独自のオリジナルな供物を製作さ
れるためです。
 一部ではすでに製作も始められていて、美麗で荘厳で、有り難く
思えるものが創られています。
 最先端の技術を駆使して作業をするのですから職員も大変です。

 今一番憂慮されているのは、低開発国のミサイルや核開発、世界
的な軍縮の傾向の中で、窮鼠猫を噛むような立場に追い詰めること
は、如何なものでしょうか、国連はもっと機能して欲しいものです
し、世界的に輪をつなぐような安全保障の枠組みは出来ないものか
と心を痛めておられます。
 拉致問題も劇的な解決に向かってほししいと願っておられます。

 戦争に限らず、人が人を傷つけることは全て反対です。死刑制度
に反対なのも当然のことです。
 将棋をしている人が突然に碁で勝敗を決することはできませんね。

 もう一つ気を痛めておられるのは、心神耗弱者で自傷他害の傾向
がある人々の国家による支援保護です。
 誰でもなり得ることで、病院に措置入院されていても、いずれ、
間も無く社会復帰される—-。ご家族の心痛は経験した人でないと
同情も無理です。
「あれが死んでくれたら、どれだけ楽になれるか」、子供を愛する
親の言葉は、善悪で考えるべきではありません。
 問題が起きると、ご家族の負担は想像を絶するほど大きく、悲残
なものとなります。これは国家のレベルで保護を考える問題です。
サラ金の多重債務者の対策より急がれることだと思います。自分さ
え幸せであれば良いとは言えません。

■何も欲しく無いと、お節介に、他人の幸せを考えるものです。
それも超越すると、世の為を考えるようになります。
栄華は一瞬の邯鄲の夢のようなものです。大義で考えたいですね。

■自傷他害のおそれある人たちは国家の必要経費とすべきです。
家族が安心して暮らせるようにして上げるのは大切なことです。
全ての人が災難に遭っても救われる制度が必要です。

文責・観自在編集部

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