殺生の第一は自分を殺してしまうこと

何十八歳にもなると、如何に生きるかよりは如何に死ねるかと言うことが大切だと言う人が多いようです。『大往生したければ医療に掛るな』というような本が物凄く売れたりします。

 たしかに、医者に掛ると言うことは医療以外に買い物は無く、胃瘻で食べ物を無理矢理流し込まれたりして、水ぶくれになって死にます。家族の負担も大変ですね。透析も生活の質から言うと本人は大変です。が、本人の選択で透析を受けながら社会に貢献されている人がいます。私の顧問弁護士の西本先生も透析を受けておられます。食べるものにも制限は多く、決して美味しい物を食べたいと考えておられないかも知れないですが、常に観音院のことを考えていて下さる。信徒さんの相談を無料で引き受けてくださる。如何に死ぬべきかなどは百も承知の上で苦しいとも辛いとも言わず、いつも穏やかな笑顔で人と接しておられます。これは西本先生の選択で他人がとやかく言うことはありません。

死ぬことは一巻の終わり
生きて世の中に尽くすこと
 私は死ぬなど屁とも思わないくらいに考えていますが、これは主治医にお任せして、胃瘻であろうと、透析でも、片足切断と言われれば、はいそうですかと主治医の判断に任せて、その生活が苦しくても、本の一冊でも読み、両手を失っても、観自在の原稿を口述し続けたいと考えています。  往生際を考えるほど暇ではありません。こんなことに見栄を張るつもりなど毛頭ありません。

 私は観音院の船長ですから、どのような状態に置かれても観音院の行く末と信徒さまの幸せを考えて、できるだけ無理はしないで生き抜きます。

 微笑みながら原稿を書いていましてこれを講演なら爆笑されるところです。

 医療費の増大に繋がることを目論んでいますが、これは国家の責任で、私の責任は何もありません。税金も保険もキチンと義務を果たしています。

 老いた人が若いものに迷惑を掛けないようにポックリ逝きたい、世の中はそんなに都合良くできていません。

 とにかく一日でも長く生きてくださることが大切、自分があっての『この世』です。

 私は老人の嘘には寛容です。しかし年老いても人の悪口は言わない方が適切です。人を陥れる嘘は老人を理由にして許されません。嘘吐は老人は段々と孤独になります。

 年を取っても、周囲に対して、いたわり、慈しも、思い遣り、相手の立場で考えると良いですね。起業はできれば慎んでください。自分の責任のとれる範囲を考えてください。お金は大切に、美味しい話が無いことを知っておられながら詐欺に掛られる、変な電話や判断に困る事がおきたら、即座に観音院に相談してください。相談された人で『おれおれ詐欺』に掛られた人は一人もおられません。

老人と性の問題について
嘘を言わないことが大切

お年寄りと性の問題については格別に大切なテーマです。配偶者に先立たれて、三回忌が済めば、再婚は望ましいことです。子供が居る場合は財産の管理が大切です。生前贈与とか、何らかの方法で相続争いなどが起きぬように慎重に配慮してください。

 性の問題に卒業はありまん。新郎新婦の年齢の合計が百四十歳と言う例を知っています。相当に賑やかな披露宴が開かれたそうです。

 高齢者で別床で休まれるのは良くありません。就寝中の脳溢血など同床であれば、気付くのが早く、手当が早いと後遺症が軽くて済みます。寝息で健康の状態を観察できます。

 高齢者でも浮気は絶対にしないでください。浮気には嘘が伴います。嘘を言わないのも高齢者の大切な知恵です。相互のいたわりがとても大切になります。相手の悪口は聞いても不愉快なだけです。他人の悪口は憎しみや敵意を持っていると理解され、性格判断の材料にされることがあります。

 子供を可愛く思わない人は他人を愛することは不可能です。しかし世の中には散々迷惑を掛ける子供もいて、可愛く思うのが無理ということも多く、嫌な子供に嫌な親も相当多く存在していて、止む得ないことです。遠ざける他の対策はありません。思い切りが大切です。

 異性に嘘吐くと自分が破綻します。

 これは他人の心を盗むことです。嘘を吐かないまでも、『夢』は随分といい加減なものです。夢を持つのは良いことですが、努力せずに夢を果たそうと言うのも破綻します。

 私も夢を持っています。観音院の適正な運営と信徒さんの幸せほ日々祈ることです。地味で堅実なことしか考えません。

 子供を取るか、愛する人を取るか選択にせまられたら、迷うこと無く愛する人を取りなさい。その場合の老後は子供に介護を依頼しない覚悟が必要になります。

 遺産は時には厄介な問題ですが、遺産を当てにする相続人がいたら気の毒です。一人前の人は遺産を当てにしないものです。

 寺がいい例ですが、祭祀の相続は難しいものです。会社やその他の医療法人などの相続も難しいと思います。法人の相続は資格を必要とする時は有資格者を育てて置きましょう。

 墓碑の相続は費用がともない、相続が困難な事情がある場合もあります。

 会社の相続は持ち株と役員会の承認など、しかも業種によっては衰退に向かうものもあって、とても困難です。

 今、多くの寺院が宗教の希薄化と後継者の問題で困惑されています。

 国も平均寿命が延びて、年金やら介護費用の計算間違いに気付いて、消費税の増額を考えるのが当然ですね。

 国家を維持するには軍事費やら教育費やらいろいろコストが必要です。

■承前■
 景気と国家維持のコストは関係がありません。それを消費税を上げないなどと嘘吐いて、政権をとってみれば消費税を上げることに政治生命を賭けると野田総理が言われました。

 これは無理です。最初に嘘吐いて票を盗んだ、これは偸盗の類いです。身内から造反者が続出しています。野田総理は『消費税率の引き上げの必要性が生じたら審理をお願いしたい』と言われておかれれば良かった。

国民新党の亀井さんは気の毒
連立解消のはずが党分裂に発展

 国民新党の連立残留派の衆参六人は、民主党現職や、新人の選挙区でのバッティングがありません。ですから、党分割に失敗しても、民主党入党という手があります。亀井静香さんは連立した際の約束が異なると連立解消のはずが見捨てられたような感じです。

 私は亀井さんを郷里の政治家として大切に思っていますが、今後はどうなされるか心配です。

 亀井亜紀子議員が自身のホームページに、『はっきり言ってやることが醜すぎる。気でも狂ったのでしょうか』と書いていて、まるで戦国時代の内紛劇のようだ。知らない人が多いようですが、亀井亜紀子さんは津和野藩主亀井家の末裔。亜紀子さんの父親、亀井久興衆議院議員は、亀井茲矩(因幡国鹿野藩初代藩主)から数えると十六代目に当たられます。亀井静香さんは分家筋になります。

 今は国家の非常時です。東日本大震災があって、原発の事故があって、非常時に赤字国債を出したり、税金に頼るのは当然です。このための税金の手当は当然です。ただし消費税上げの理由にはなりません。

 少子高齢化社会の到来は最初から判明していたことです。消費税増額の理由にしてもらっては困ります。それをわざわざ上げないと公約されていた。

 絶対に出来ないことをマニフェストに掲げて、国民に錯覚を起こさせて政権を取ってはなりません。嘘吐きは遅かれ早かれ地獄に堕ちます。

 だから、野田総理は退陣か解散しかない、党員権停止中の小沢さんの復権で野田さんの立場は困難を極めます。

 民主党はせ政権政党の態をなしていません。解散は早まると思いますが、離合集散があると思います。橋下徹大阪市長の率いる『維新の会』の動向と得票が見ものです。

 どの政党も公約は慎重に考えて、できない約束はしないことです。国民一人ひとりが甘い飴に飛びつかぬようにするのが良いですね。

 政治家に十善戒を求めるのは無理と思います。でも国民は原発がどうなるか心配してます。TPPについても情報が少な過ぎます。企業の海外進出は一段と進むでしょう。学力低下は著しく、外国との競争力が低下しています。

 税金の入りが少なくなって、宗教法人に課税しようと言う話が良く聞かれるようになりました。宗教が力を失うと国家的道徳心が低くなります。宗教施設に課税するのは不毛の論議です。

 この次の選挙の各党の公約は相当に混乱すると思います。擬餌で国民を釣り、公約と異なることをする現政権で私たちは相当に懲りていると思います。

 意外な大物政治家の落選もあると思います。政治家にとって戦国時代に突入になります。

 諸外国でも予想が困難な政権の変動が起きています。そして地球的に経済が縮小貧困に向かう傾向です。

 十五歳以下の子供は連続して減少しています。三人で一人の人を担って来た形は二人で一人を、やがて一人が一人を支える時代の幕開けです。

 観音院は檀家は皆無に等しく、祈りと供養で支えられた寺になっています。 弟子を養成し、教えを説き、良く儀式を行う寺です。相談にも丁寧に乗って上げています。経理は複式簿記で毎日夕刻には資産の状況が把握され、かつ公開しています。 

 幸い師匠を上回る人材が育ちつつあります。評議員は五十名の定員で、ご希望者は普通の主婦でも就任が可能になっています。役員であることで特別にご寄付をお願いしたことがありません。特に収入の増加を計る考えはありません。予算は昨年比大体十%の前後に決め、節約に努めています。

 節電に努め、不要な電気は消し、お参りされる人には冬は温かく、夏は涼しいように努力しています。通常の電力は最大時の半額程度に抑えています。

 専従職員にも恵まれて、複雑なコーレルドロウと言うソフトでレーザー彫刻機や印鑑彫刻機なども動かし、現在ウインドウズからマックに主業務を移管中です。

 ウインドウズは8が発売されるのまでXPを使い続けます。大幅な変更があるようなので、皆さまも買い換えは慎重になされると良いと思います。

 ただ今、寺内外を写しているテレビモニターを液晶に変更工事中です。

 境内は夜間も照明を点けていて、モニターテレビを設置してから賽銭泥棒も皆無になり、自転車の盗難も無くなり、墓地で自殺未遂を計る人も皆無になりました。お墓参りは夜中も可能にしております。門は二十四時間開門しております。寺務所は午前八時から夕刻六時まで開けています。

 寺名義の車両を所有しておりません。私と住職の個人名義で軽自動車と普通自動車二台を用途別に利用しています。

 自動車税、車両維持費や燃料は個人負担にしております。私用に使うことがあると思います。税法を遵守し、仮初めにも脱漏などを起こさぬよう厳格に収支を行っています。

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