欲望が無くても熱いものは熱い、人は自然環境の中で生きている

人は頭脳の働きの如何に関わらず、四季を寒く感じたり、熱く感じたりし
ているようですね。
 法主さんも、寒暖に応じて冷暖房を使用しておられます。食事時に食べ物
を差し上げると召し上がられます。
 食事にはご希望があって、三食お粥です。ご米の量にすれば、普通の半分
です。お米が溶けるほどではなく、ご飯にお湯を加えて冷ました程度です。
 少量のじゃが芋を柔らかくなるまで煮たもの、バターと味塩を加えます。
 米から炊くのではなくて、ご飯に湯を加えます。じゃが芋は薄く切ったも
のを加え、直ぐに柔らかくなります。
 食べられる直前に、味塩をご自分で加えられのす。おかずは昆布の佃煮の
角切り五枚くらい、浅漬の野菜などで十分とされていて我侭は言われません。

 嗜好品の内に珈琲や紅茶がありますが、銘柄に好みはありません。
 抹茶は道具が高く、立てるのに手間を取る理由で嗜まれません。飲み物は
ペットボトルのお茶と水道水、ポカリスエット類です。お酒は飲まれません。
栄養剤などを下さることがありますが、終わりまで飲み切られることはあまり
無いようです。

 法主さまの私物はパソコンくらい、殆ど個人的なものは無いと思います。
役職員は出張一泊につき三千円の手当てがつきますが、法主さんは出張手当
は請求されたことがありません。宿泊されるホテルはヒルトン系です。名古
屋のように駅ビルの中にあるセンチュリー・マリオットとのような例外もあ
ります。ホテルの利用料は寺の経理に関係が無い場合が多く、信徒さん達の
割り勘などいろいろあって、このような処理にされました。ヒルトンを利用
されるのは信徒さんが大きな割引のある何かの会員にして下さったからです。
 広島市内で信徒さんと食事をされる場所は広越系統の店か、リーガロイヤ
ルと決まっています。喫茶店は指定の店がありません。もし街中で法主さん
と出会って声を掛けると、お茶を接待されるのが皆さんとの約束です。法主
さんと一緒になると電車賃は必ず法主さんが負担される習慣ですが、JRの
運賃は「のぞみ」を除いて三割引きです。
 信徒さんが切符を下さる場合は大半グリーン車で、それが慣例のようにな
りまはた、役職員も同様です。
 法主さんは早朝や夕刻以降は移動されません。
 移動中の食事はされないのが普通ですが、時にはサンドイッチ程度を求め
られることもあります。決して辛いとか痛いなどと言われないので周囲の人
の観察・看護が大切になります。

 観音院は目の回るほどに多忙な日などがよくあって、法主さんは忘れられ
た存在となり、お食事が抜けることは珍しくありません。バイキングの席な
どで、ご自分で料理を選んだり、皿に取られたりする習慣はありません。
 日常でも冷蔵庫に何が入っているか興味をもたれません。法主さんの衣類
を入れた箪笥がありますが、中に何が入っているかご存知ではありません。
足袋や下着類も上部の物だけが回転することになります。

 慎重な点は眼鏡や携帯電話などは常に二つ持っておられて、一つが壊れて
も大丈夫です。注意深くて且つ基本的なこと以外には無関心なのでしょう。

 ご自分で掃除も洗濯もなさるのですが、目の前の気になることを片付けられ
るのでしょう。在庫管理という発想は無さそうです。在庫は全く必要無いと
考えておられます。常識として下着は三枚、足袋も三足は必要です、昨年のも
のと合わせると倍になりますか。
 洋服も何年かに一度仕立てられますが、全く同じ生地で二枚というような
依頼をされます。ネクタイのプレゼントが良くありますが、一番手前のもの
を手にされる傾向がありますので、入れ替えて上げなくてはなりません。

 とても清潔で綺麗好きな方が、目の前の物しか手を入れられないのは不思
議なことです。行動の大半は、周囲の言いなりで、自主性は無いような有る
ようなで、本当のところは分かりません。

 借金をせず、お金を貸さず、投資などに興味が無く、貯蓄は大切だと言わ
れますが、ご本人は通帳も実印も他人任せで、関心は皆無のようです。利益
とか利息に興味が無いようです。
 それでいて簿記の知識は教科書並みで、観音院で不明のことは法主さんに
聞けば大概のことは教えてもらえます。
 全く知らないネット上の交際も広範囲で、年齢、国籍、性別、職業、前歴、
地位などに全く関係ないようです。
 とても寛容な方ですが、倫理違反を繰り返されると、楽な方に逃れられる
ようです。ご自分に過ぎた親切は胃袋のように入りません。望まれるままに
させて上げてください。

文責・観自在編集部

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