【寅さん】 細川護熙さんが立候補された時は、小泉さんと話し合いの上とは言え、七十六歳のご乱心と思ったヨ。
【院家さん】 目は白っぽく濁り、都政に原発炉即時廃止・脱原発を掲げられた。元総理二人が都政を引っ掻き混ぜたと言われても仕方ない。もう歳だよな。テレビに映る細川さんの目の虹彩が相当曇っている。八十歳の私の目も細川さんほどはイカれていない。もう何かをしようとするには遅すぎると思ったよ。
【寅さん】 しかしながら、舛添さんの投票の二分の一に当たる投票を得た事は脱原発に関する都民の関心の高さを裏付けたネ。
前日弁連会長、宇都宮健児さんも六十七歳だよ。主張には責任を持てるだろうが寿命には責任が持てない歳だネ。舛添さんも、もう五年早く都知事になられて欲しかったネ。
【院家さん】 私が住職を引退したのは五十三歳だった。これは早すぎると言われたけど、後継者の育成には今だと思ったからだ。諸行無常のには僧侶は敏感だからね。今日まで生きられたのは、言ってみれば丸儲けというところだ。でも平均寿命を越えたらしい。
しかしまぁ、十六人のオモロイ人達が立候補して供託金は没収される人が沢山いるだろうけど、立候補するのは一種の病気だな。私が仮に大馬鹿たれになって都知事に立候補しても十万票くらいは取れたかもしれないね。立候補していないのだから何とでも言える。
【寅さん】 若い者を育てる院家の方針は良いね。七十、八十歳になって自ら何かしようと思うのは煩悩としか思えないネ。最近の東京は劇場型になっていてＡＫＢ４８のディレクターが毎日都庁で都民の皆様に無料でショーを観ていただきますと言っても当選するような傾向にはこの度は無かったな。
【院家さん】 国政は勿論、地方の選挙も政治に精通した人が公約で戦って選ばれる傾向が有れば良いと思う。都知事選に東国原さんが出なかったのは彼が芸能人の域を超えて政治家になっている印かもしれない。出てくれなかった事は本当に彼の為に良かった。
【寅さん】 週刊誌なんか見ると舛添さんも色々あるな。願わくば今後は身綺麗にされて、週刊誌などに叩かれないように務められ、二期でも三期でも安定した東京都政を担ってほしいものだネ。
【院家さん】 秘密保護法反対なんで騒いでいるマスコミがいるが、個人の秘密に類する事を針小棒大に書き立てる事が報道の自由だと思っているのかな。
【寅さん】 二月九日の午後八時、開票と同時に舛添さんの当選がＮＨＫで報道された。東京都は小さな国家以上の予算を持っているし、働いている人も十数万人いる聞いた。例は悪いが日本には日本国と東京国が有るように思われます。隣国と異なって内部に包含しているので、両方が協力しやすい体制が望ましいね。良くも悪くも東京都知事の運営は政府にも影響が有り、地方の自治体の見本ですからネ。
【院家さん】 寅さん最近えらく詳しくなってきたけど、ネタは週刊文春と週刊新潮か。何でも良いけど、よく情報を集めて自分の考えを持つことは良いね。
【寅さん】 ネタがばれたらしょうがない。それでね、新聞は毎朝一時間ぐらいは読んでいるし、新潮45とか正論なんかも内緒で読んでいます。
【院家さん】 最近は寅さんが勉強してくるので私にとっては良い助手だ。今後も努力を続けてね。最近フェイスブックを始めたと聞くけど私のページも見ているのかな。今までは気楽にその時々の事を書いていたが、今後は寅さんが読んでいる事を意識して書くよ。ミクシーもやってみなさい、携帯も上手に使うようになったね。これから先は私の携帯のメンテナンスもしてね。
【寅さん】 私は院家さんのする事なら全部真似をしてみたいと思っています。観音院に出入りしたお陰でパソコンはウインドウズ８を使っているし、周囲の人から褒めてもらっているよ。 二十歳も年上の院家さんの真似をしていると話すと、聞いた人が紹介してくれと良く頼まれるが、院家さんは人に会う時間があまり無い。最近はお経ばかり飽きもせず上げているネ。
【院家さん】 フェイスブックにＰＯＫＥという機能が有って、仲の良い友達から連続して百十回のＰＯＫＥが入ったりする。最近はＰＯＫＥ一回に般若心経一巻あげて身体健康と開運厄除けを祈ってあげていたが、今後は一回のＰＯＫＥに一巻は上げれなくなった。だから連続百回のＰＯＫＥでも般若心経一巻で返すことにしている。 ※ＰＯＫＥとは元気でいるよと仲間同士が挨拶をやり取りするような事です。
【寅さん】 新都知事に誰がなるか色々心配したね。予想通り舛添さんで万歳。若い弁護士さんには赤い人が多いと聞いたけど、会長さんは共産系かな。社民はなぜ応援したのだろう。似たようで双方は全く違う存在なのに。
【院家さん】 民主主義は良く分からないと思いますよ。観音院も民主主義でやっているつもりだけど、去年の役員会議みたいに私の気分が悪くなって宇喜多僧正のお経が素晴らしかったのでこれで終わりにしましょう全員一致で、なんて無法な事も異議を申し立てる人はありませんでしたが、今年は四月十二日午後六時からピシッと寺院規則に基づいてキチっとやります。 お寺の運営は八正道に基づいて、「偏らない中庸」を旨とします。役員の方はご多忙中申し訳ないと思いますが、万障をお繰合わせの上出席して下さい。
