慈しみの心で、いたわり合いましょう

ご先祖さまや今は亡き親しき人々を偲んで、お盆にお参りください
親に孝養を尽くし、家族でよく対話をして、親族を慈しみましょう

■お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のことで、略して「お盆」と言います。 
 目連尊者が母を救うためにお釈迦さまに教えを乞い「七月十五日に、祖霊や亡き父母たちのために多くの僧侶を丁重に供養し、法要をするように」と諭された故事からです。教えの法力によって目連の母は苦しみから解脱(げだつ)し、ご成仏することができました。
▼お盆は、ご先祖様や亡き両親の御霊(みたま)の安らかさを祈り、私たち子孫が、ご恩に感謝して、ご供養をする時です。僧侶を大切にして共に法要を営み、その功徳(くどく)を全ての霊にめぐらせ、捧げることが本義です。
▼ですから、本堂に皆さまの善意がつどい、法要が営まれることがお盆の最も善きありかたです。
■お盆は「親孝行」が大事です。
▼観音院のお盆の法要は、八月六日の「原爆忌」から始まります。
 八月十四日、十五日お盆合同法要、十七日、十八日は観音さまのご縁日、永代経法要日です。
 地蔵盆(じぞうぼん)は 八月二十三日、二十四日です。
▼八月三日(日)は大般若転読法要(だいはんにゃ・てんどくほうよう)を午前十時から執行します。先祖供養・水子供養のために、ご家族おそろいでご参詣ください。
▼八月三日午前八時からの「お寺の清掃」にご奉仕ご参加ください。
■近年はお盆休みや原爆忌、終戦記念日もあり「月おくれ盆」として八月に行われます。
お盆の心得
■悪しき言葉を使わないようにいたしましょう。怒ったり腹を立てたり、人と言い争わないように、互いに親切に協力しましょう。
▼全てのものを大切にすること。家庭や職場、人の居る場所、なすべき仕事を大切にすること。時間を粗末にせずに、前向きな思いで一生懸命に精励すること。
▼他人に対して「いたわり、慈しみの心、思いやり、相手の立場で考える」努力をしましょう。

●お盆で大切なこと●
▼故郷へ帰省するについて、無理な日程を立てないこと。車の遠距離の運転はなるべく止め、早めに公共交通機関等を予約する。安全運転に徹して事故を起こさない。
▼水の事故や気象変化に注意する。子供から目を離さない。飲酒して泳がない、荒波に近寄らない。
▼亡き人の悪口を言わざること。
▼家庭のご仏壇では灯明や線香に注意すること、火の用心。
「詩」のご紹介

観音院にて  泉 洋光(僧名)

大日如来に見守られ
理趣経の一音一音に
奪われた時間を取り戻す

季節の貌に 風が流れ
ここでは
いかなる絶望も
ひたすらな哀しみも
樹々のそよぎに 溶かされて
いちにちが
やさしい物語となる

遥かな時の深みから
観音の声が 耳に寄せ来る
ただ歩きつづけよと
砂漠を 道の果てを
ただ一人歩めと

宇宙の始まりと 終わりに
観音は すっくりと立っている
お盆のご法要
■広島市の観音院では、例年八月六日の午前八時十五分「原爆犠牲者の追弔と第二次世界大戦犠牲者、戦死・戦没者の追弔慰霊法要」を執行しています。
 観音院ではこの日から、毎日、お盆の法要を執行します。
▼盂蘭盆会(うらぼんえ)は毎日、午前十時、正午十二時、午後二時の三回、法要があります。
 合わせて、有縁無縁のすべてのご精霊さまのご菩提をお祈りして施餓鬼(せがき)供養が行われます。
■観音院は全国の皆さまのご支援のもと、毎日法要を執行し、良く拝むお寺と言って頂いております。
 おかげさまで僧侶も一心に修行させて頂くことができまして厚く御礼申し上げます。
 いつお参りしても山門は開かれており、定例の法要は毎日三回、ビデオモニタ設置、夜間は明るく照明されて安心です。
 良いお香を使うことでも知られています。善いお香はみ仏さまもご先祖さまも喜ばれ、皆さまの心が落ち着き、瞑想を深めます。
僧侶養成講座
皆さまも仕事や家庭を大切にし、在家僧侶として修行なさいませんか。
ご要望やご質問はメールか手紙でお問い合わせください。監事会まで。

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