役員会のご報告

平成十三年四月十四日午後六時から観音院本堂に於いて平成十三年度第一回評議員会・責任役員会が開催されました。

下記の決算並びに予算案が全員一致で承認されました。今年度予算は前年対比増減無しで承認。隣接地などの不動産取得に関して代表役員に一切の権限が付与されました。

役員会が終って、恒例の懇親会に移りました。

観音院の帳票は良く整理してあり、財務と運営は公開です。

帳票などの閲覧は祝祭日と土曜を除く、午前十時から午後四時までです。本人外の個人情報は厳秘です。帳票のコピーは可能ですが複式簿記の説明はいたしません。

元本は電算機のハードディスクにありますが、端末のキーボードの操作は専従職員しかできません。

貸借対照表や収支計算書などは観音院のホームページで何方でも随時ご覧いただけます。

観音院の基幹業務に関する電算機は電話線との接続が禁止され、独立して寺内で運用しています。

監事は事務の透明さと的確性を保証し、内部に常勤として春木吉祥、田川純照、外部に神田彩華の三名で構成し、観音院の運営に非違がある時は単独で役員会を開催すし、その内容をこの紙上に掲載する権限を有します。監事の職務を妨害したものは免職されます。

観音院は開かれた寺として立ち入り禁止の場所はありません。

但し、面談中の部屋への立ち入りは常識としてご遠慮ください。


芸予地震お見舞い申し上げます。そのとき職員の行動は……

三月二十四日午後三時二十八分ころ安芸灘を震源とする地震があり、広島は震度五強の揺れがありました。二時の法要は終了していましたので参詣者は帰られた後のことで、寺内外を職員で手分けして点検しました。

三時三十九分にホームページのトップにある観音院の「最新情報の掲示板」には三時二十八分の地震によって観音院内に被害はありません。

お見舞いあり難く感謝御礼申し上げます。

各位さまに災難が無いよう祈念致しております。
と掲示しました。

気にかけているお年寄りのお宅などへ無事を確認する電話をかけましたが直ぐに不通になりました。

寺には被害といえば常夜灯十基は全て倒壊しました。構造的に地震に耐えるのは無理なようです。

多くの香炉が落ちて灰が散乱しました。墓地の石碑が六基倒れていました。当日中に建物内の掃除や片付けは終りまた。電話が復旧したのは深夜遅くでした。

各位さまからたくさんのお見舞いを賜り恐縮に存知ます。気にかけてくださって真に有難く、厚く御礼申しあげます。

お佛壇の線香立て、灯明などは火が点いている最中に地震がくると大変危険です。佛壇を離れる時は火を消す習慣をもちましょう。

今般の地震で急傾斜地の多い呉市や広島の己斐地区などで崖崩れや塀が倒れるなどの被害が多く、また、家によっては瓦が落ちるなどの被害があり、多くの建物で窓ガラスが割れました。

教訓

震度四くらいまでなら常夜灯も大丈夫、お墓も大丈夫、不安もそれほど多くない。震度五になると倒壊する場合があり不安もやや大きい。古い煉瓦塀やブロック塀は倒れることがある。四月三日午後十二時ころに東海地方で地震があり、静岡市で震度五強が観測されましたが、常夜灯や墓石が倒れたかもしれません。日本は火山列島で地震国です。災害に備えていろいろと注意しましょう。

地震の最初はゴーと地鳴りがして、それからグラグラと揺れるのは震源地から遠いので慌てずに机の下などに入って静まるのを待ちましょう。地震情報は約二分後に放送されます。下から突き上げるように来た時は震源地の真上かもしれません。横揺れではなく縦に物が飛びあがるような時は震度は六以上で怖いですね。火の用心が大切です。海底地震の場合などは津波の恐れがあるので海岸地域では高台に避難しましょう。地震の直後に海水面が急に引いたら極めて危険です。

地震は余震を伴い本震が続いて起きる場合があります。落ち着いて余震であれば、次に本震があるかもしれないと用心しましょう。

観音院には瓦が落ちた際にお貸しする青いビニールシート約百枚を備蓄するよう心がけています。

現在、食料、水などの備蓄はしていません。万一の時に配布するシステムが整備できないことが分かりました。難しいことです。

職員には枕元にラジオ、ゴム引き手袋、笛、丈夫なズック、バールなどを置くよう指導しています。

持病がある人は一週間くらいの医薬品を常備して置くと安心です。

観音院は建物本体が壊れない限り地下水を発電機でポンプを回してトイレが使用できます。現在、非常用設置型ディーゼル発電機と持ち運び可能なガソリン発電機二台を常備し点検整備しています。

井戸は浅井戸と深井戸の二本を掘っていて深井戸は停電でも手動で汲み上げが可能です。昔は飲用として使用していたものです。

非常時には口コミの誤った情報に振り回されないように注意してください。同時に自分自身が根拠の無い話を広めないよう、情報はテレビやラジオに頼りましょう。

困りました

大阪府でお年寄りの連れていた犬が棄てられたいた即席麺を食べたところ劇物に指定される殺虫剤が付いていて、警察が器物損壊罪の容疑で捜査されているというテレビを一緒に見た中学生さんが、飼い犬は器物で、殺すことは損壊かと聞かれまして、本当に困りました。法律に詳しくないので、取り合えず「生き物を殺すのは殺生」だと答えてしまいました。

然るに、このぼくちゃんは頭脳明晰で、保健所で犬を処分するのは器物損壊にならないのかと聞きますので、「人の飼っている動物だけだろう」と言いましたら「自分のものを自分で勝手に損壊するのはどうなるの」聞きます。

面倒だから「顧問弁護士さんを紹介するから行きなさい」と言いましたら「大体分かりましたら良いです」とのこと。困りました。


不詳銀行名

日本の大手銀行名を五つ言える人は相当なお金持ちか経済通だと思います。合併か業務提携か詳しくは存じませんが預金量が百兆円を超える巨大銀行が昨年から四組できたそうですが、私の知っている銀行はソニー銀行とIYバンクの予備免許です。ソニーは電気のSONYとIYはイトーヨーカ堂のことだと思いますが間違っていたらご免なさい。さくら銀行・住銀が合併して三井住友銀行。第一勧銀、富士、興銀が事業統合し、ユーエフジェイホールディングス。三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行の経営統合したとか何が何だか分かりません。通帳を持って行き付けの銀行へ行って看板を見上げてからで間に合います。地方銀行もどのようになりますやら。

それでも銀行の不良債権は百二十兆円あるとかで、二年以内に債権放棄か法的処理で片付けるとかで新しい不良債権は三年以内にとかで、相当社会が痛みます。

加えて銀行保有株式取得機構の設立構想とか、思い切った構造改革で日本経済の信頼を取り戻すとか、これって又税金投入の話ですね。マーケットを政府が持ち上げるなんて大変無理な計画です。

総理選挙四つ卍(まんじ)

森総理総裁が辞任して次の自民党総裁選は橋本さんに小泉さんと亀井さんに麻生さん。地元としては亀井総理の誕生だが、最大派閥の橋本さんかな。それとも人気順の小泉さんかな。一番頑強に見えるのは亀井さんだが、一発で決まらないような混戦模様、もう派閥の仁義にはあきあき。次の参院選挙が上手く行くと良いですね。

DV防止法成立

ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が成立し十月から施行されることになりました。正式な法律の名称は「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律」です。

夫婦に限らず事実婚状態にある人や、婚姻中に暴力を受け、離婚後も継続するおそれがある元配偶者も救済の対象になります。

重大な危害を受ける恐れが大きいときは、被害者の申し立てで地裁が加害者に住居や勤務先などへ六ヶ月間の接近禁止や二週間の住居退去の命令を出します。

申立書には支援センターや警察での相談状況を書いた書面か公証人による宣誓供述書を添えることが必要で、緊急性がある場合は、口頭弁論や審尋を開かずに書面審理だけで命令を出すことも認められています。

加害者側が保護命令に違反した場合は一年以下の懲役か百万円以下の罰則もあり、警察も民事不介入の現行から保護に動けるようになることが期待されます。

これで虐待を受けて辛抱していた人たちが少なくなることが期待できます。世の中は段々と整備されて来ているように思われます。法律の施行が待たれます。

編集後記

お蔭様で「観自在」は二百五十一号を迎えることができました。来月で発刊以来二十一年、沢山の方々のご協力とご支援で今日を迎えることができました。真に有り難く、厚くお礼申し上げます。

これからも一生懸命に励みます。

皆さまにみ佛さまのご加護がありますよう、ご健勝とご多幸をお祈りいたします。今後ともお引き立てをお願い致します。 合掌九拝 田川純照記

タイトルとURLをコピーしました