報告、連絡、相談を大切に

私は独断で物事を決断したり行動する立場にない。何をするにも相談し、寺の監事に相談し、結果を報告して毎日がある。自由にできるのは礼拝と瞑想くらいだ。

物事の多くは相談に始まって相談で終わるように世の中は回っているように思えてならない。

株の取引で一年間に一千万円も儲けた人を知っているが、その人は三社の投資顧問会社の人と密接に相談して良い結果を得られた。

利益を得たことに自信を持たれて勘が良いと思い込まれて自分だけの判断で行動されて利益の蓄積を上回る損失を出された。

自分の財産を運用することは百%自己責任で可能で、利益も損失も本人責任で完結する。

組織は権限の委譲で成立しているが、権限には限度がある。限度を超えた判断は絶対にしてはならないし、限度内でも緊密に連絡・報告・相談をしておくことが組織内の人には大切なことになる。

世の中が変化し困難なことが多いが、それだけに独断で行動し、結果だけを報告すると、良い場合は不問でも、悪い場合は必ず責任を追及され苦しい立場になる。

権限を越えた行動は場合によっては刑事責任の追及にまで及ぶので慎重にされることが望ましい。

一人暮らしのお年寄りから万一の時について相談を受けることが多くなりつつある。面倒見は良いつもりだが、連絡が無いと面倒をどのように見てあげて良いか分からない。そのためには綿密な相談と要望などを聞いて、委任された権限の範囲内で面倒を見させていただくことにしている。私個人の約束ではなくて寺としての約束で行動が可能になる。

ご主人や子供さんの居ない間に、大掃除をして紛糾する家庭が少なくない。家の中を管理するのは主婦の分担とする家庭は少なくないが、散らかっている部屋は案外に快適な場所でもある。場合によっては、宝の山で、机の上や引き出しはご主人や子供の聖域かもしれぬ。覗き見は礼儀に反する行為と思う。

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